トヨタ紡織

トヨタ紡織の企業情報

トヨタ紡織は、トヨタグループに属す日本の大手内装部品サプライヤーです。自動車用シートやドアトリムなどの内装製品を手がけているほか、自動車用フィルターやパワートレイン製品、繊維関連製品などを扱っており、新規事業として航空機・鉄道車両用シートの生産も行っています。

1918年、トヨタ紡織の前身である豊田紡織が誕生しました。1932年に内海紡織、中央紡織、共和紡績、豊田押切紡織との合併で中央紡績が設立。1933年にトヨタ自動車工業(現:トヨタ自動車)と合併しました。1950年にトヨタ自動車工業から分社化して民成紡績が設立され、1967年に豊田紡織に社名を変更。1972年、「自動車部品の製造、加工並びに販売」が事業に追加されました。1970年頃から自動車部品の取り扱い製品分野を拡大させるとともに、国内外で拠点の設立を推進。
2000年に豊田化工と合併し、内装部品を総合的に生産する体制を整備しました。この頃から海外(特にアジア地域の新興国)における生産拠点の拡充を大きく加速。
2004年にはアラコとタカニチの2社と合併し、現社名に改称しました。2010年代以降も国内外において生産拠点の増強・効率化を進めています。

2015年の3月末時点では、国内に16の工場と3ヶ所の研究開発拠点、世界各地域に80以上の拠点を有し、約41,500人の従業員を抱えています。
トヨタ紡織は以下の製品分野を手がけています。
・内装品(主要製品:シート、ドアトリム、インストルメントパネル、天井、イルミネーションなど)
・フィルター・パワートレイン機器部品(主要製品:吸気系部品、潤滑系部品、空調系部品など)
・繊維・外装品(主要製品:シートファブリック、カーテンシールドエアバッグ、バンパー、エンジンアンダーカバーなど)
・その他(主要製品:ハイブリッドシステム用モーターコア構成部品、シリンダーヘッドカバー、回転センサーなど)

現在は主力である内装品以外に、HEV(Hybrid Electric Vehicle,ハイブリッド電気自動車)やFCV(Fuel Cell Vehicle,燃料電池自動車)などのエネルギー車関連部品に注力しています。

年収情報

平均年収646万円自動車業界内の年収順位 2295

年収推移

  • 615.4万円

2013年度

  • 640.3万円

2014年度

  • 646.1万円

2015年度

自動車業界の平均年収 606万円
推定生涯賃金 2億4745万円

年齢別年収シミュレーション

  • 478万円

25歳

  • 570万円

30歳

  • 663万円

35歳

  • 748万円

40歳

  • 771万円

45歳

  • 755万円

50歳

平均年齢 37.6歳
平均勤続年数 14.5年

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 1,218,399百万円

2013年度

  • 1,305,502百万円

2014年度

  • 1,415,772百万円

2015年度

単独
  • 637,712百万円

2013年度

  • 644,303百万円

2014年度

  • 688,425百万円

2015年度

経常利益推移

連結
  • 40,294百万円

2013年度

  • 41,091百万円

2014年度

  • 56,123百万円

2015年度

単独
  • 21,278百万円

2013年度

  • 35,154百万円

2014年度

  • 28,948百万円

2015年度

従業員数推移

連結
単独

2014年度における売上高は、主に北中南米における自動車の生産台数が増加したことが影響し、1兆3,055億2百万円で前年度比7.1%増となりました。
また、営業利益は323億9,300万円で前年度比12.4%増、経常利益は410億9,100万円で前年度比2.0%増、当期純利益は52億4百万円で前年度比58.7%減となりました。

事業戦略

事業方針

トヨタ紡織は長期経営計画「2020年ビジョン」において、2020年度の売上高を1.6兆円、営業利益を800億円とする目標を掲げていました。加えて、トヨタ系企業向けの売上高を維持しつつ新たな顧客・プロジェクトを獲得することにより、その他の完成車メーカーの売上高比率を全体の3割まで引き上げる方針でした。
これらの目標を達成すべく、トヨタ紡織は海外拠点の新設などを進めていましたが、「数値目標を追うことに集中しすぎたこと」「安全面・品質面で顧客の期待に十分応えられていないこと」「社内の機能間・日本を含む世界各地域との連携が不十分であること」などの課題が浮上したとして、目標数値を再検討する考えを示しており、今後の動向が注目されます。

また、トヨタ紡織は2014年度から国内生産体制の再編を行っており、海外拠点への移設や、既存工場の空きスペースでの新製品立ち上げなどを推進しています。2018年頃まで国内生産の最適化を行うことで、景気後退などによって万が一トヨタ自動車の生産台数が落ち込んだとしても、利益を生み出せる体制を確立する考えです。

他社との提携に関しては、トヨタ紡織と同じくトヨタ系の自動車部品サプライヤーであるアイシン精機、シロキ工業の2社と、2015年5月に事業譲渡契約を締結しました。アイシン精機とシロキ工業のシート骨格構成部品事業をトヨタ紡織に集約することで、開発から生産までを一貫して行う体制を構築し、完成車メーカーの幅広いニーズへの対応と、高付加価値製品の供給を行う方針を示しています。

注力分野

トヨタ紡織は現在、HEV(Hybrid Electric Vehicle,ハイブリッド電気自動車)やFCV(Fuel Cell Vehicle,燃料電池自動車)などのエネルギー車関連部品に注力しています。

たとえば、以下のような部品の製品化が取り組みの一例です。

  • 冷却水の不純物を取り除くイオン交換器
  • 薄型化し、燃料電池スタックが小型化したスタックマニホールド
  • 独自の「FHS(ファイン・ホールド・スタンピング)工法」で発電効率を向上させたセパレーター

また、ハイブリッドモーター部品や燃料電池部品などの基幹部品に精密加工技術を応用する取り組みを行っており、特に、上記のFHS工法を用いたパワートレイン分野の基幹部品事業に注力しています。FHS工法による部品製造は2012年から初められた取り組みであるため、段階的に受注を増加させ、2019年~2020年頃までに売上高を100億円規模に拡大させたい考えを示しています。

このほか、繊維細径化技術や異材インサート成形技術といった、トヨタ紡織のコア技術を応用した新製品の開発などにも力を入れています。

技術動向

2015年3月末時点で、トヨタ紡織は日本に3ヶ所、世界各地域に5ヶ所の主要な研究開発拠点を有しています。先端・先行開発を日本で行い、製品開発については開発拠点が位置する各地域で行う体制を採用しています。


下記は、トヨタ紡織の研究開発活動の一例です。


・トヨタモデリスタインターナショナルのコンプリートカーにシートが採用

トヨタモデリスタインターナショナルが展開する「アルファード(Alphard)」ベースの「ロイヤルランジ(Royal Lounge)」と「ロイヤルラウンジSP(Royal Lounge SP)」に、マッサージ機能、収納機能付き簡易テーブル、読書灯などが備わった高級シートが採用。

・「ウオッシャブルカバーシート」を開発

取り外して丸洗いすることができる自動車用シートカバー。着脱はファスナー式。トヨタ自動車の「ポルテ(Porte)」の特別仕様車である「F ア・ラ・モード・ドゥ(F“a la mode Deux”)」と、「スペイド(Spade)」の特別仕様車である「F クイーン(F“Queen”)」に採用。

・「オイルミストセパレーター」の性能向上と提案を推進

高性能フィルターによってオイルミストの補修性能を向上させた製品。ディーゼルエンジン用のほか、将来的にはガソリンエンジンへの適用も視野に入れ、さらなる性能の向上を推進。エンジンヘッドカバーを一体とした製品を供給し、完成車メーカーのニーズに応え、受注を拡大させたい考え。

・トヨタ向け新骨格シートを開発

2015年から、トヨタ向けに供給するシートの骨格の種類を75%削減。「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」のコンセプトに沿って開発。従来のような車種ごとではなく一括で企画・開発し、安全性・操舵性などを確保したまま共通化を実現。

・トヨタ「ミライ(Mirai)」のFCスタック向けにセパレーターを開発

トヨタ紡織独自の「FHS(ファイン・ホールド・スタンピング)工法」により開発したセパレーター。FCスタックの発電効率の向上に寄与。

・クリーンエアフィルター「プレミアム」を共同開発

デンソーと共同で、除塵・脱臭・抗菌・防カビ・坊ウィルス・抗アレルゲン機能に優れたクリーンエアフィルターを開発。従来と比較してビタミンC放出機能が追加されたほか、PM2.5にも対応。

グローバル展開

2015年3月末時点で、トヨタ紡織は世界各地域に拠点を有しています。海外拠点数の内訳は、北米が12ヶ所、南米が3ヶ所、ヨーロッパが9ヶ所、トルコが2ヶ所、南アフリカが1ヶ所、中国が14ヶ所、ASEANが12ヶ所、台湾が1ヶ所、インドが1ヶ所、オーストラリアが1ヶ所です。
また、アメリカのミシガン州、中国の上海、タイのバンコク、ベルギーのザベンタム、イタリアのミラノに研究開発拠点を設置しています。

現在は北米全域の物流体制の再構築を行っており、配送の中継地点となる物流拠点を設置することでルートの最適化を実施。
このほか、主力であるシートの生産については国内と同じく、海外でも開発から生産までを一貫して行うことで、現地のニーズに迅速に対応できる体制の構築を進めています。


○新興国をはじめとした海外における取り組み

■中国での取り組み
  • 2015年11月、上海自由貿易試験区に設置した研究開発拠点の開業式を実施。約200名の従業員が自動車用シート、内装トリム、フィルター、エンジン部品などの開発活動に従事。
■カナダでの取り組み
  • 2015年3月、オンタリオ州がトヨタ紡織の子会社であるエルマイラ工場に100万4,700カナダドル(約9,670万円)の助成を行うことで合意。生産品目の増強、生産効率の向上などを実施。
■ラオスでの取り組み
  • 2014年5月、タイに設置している子会社、トヨタ紡織ゲートウェイのシートカバー生産をラオスの工場に移管し、生産を開始。投資額は約5億円で、年間生産能力は20万台。ラオスからタイにシートカバーを供給することでコスト削減を図り、競争力を高めるのが狙い。

トヨタ紡織の報道ニュース一覧

2017.10.10 トヨタ紡織、車室空間の開発力強化に向け合弁会社設立

スイス企業など3社と合弁会社を設立自動車部品の大手サプライヤーであるトヨタ紡織は、自動車内装事業における騒音・振動の評価と解析を行う合弁会社を設立すると発表した...[もっと見る

2017.04.09 トヨタ紡織、上海国際モーターショー2017に出展
2017.03.31 トヨタ紡織、タチエスと業務提携
2016.04.21 トヨタ紡織、北京国際モーターショーに出展
2016.04.03 トヨタ紡織、欧州の子会社3社を売却

トヨタ紡織のニュースを全て見る

会社概要

社名 トヨタ紡織株式会社
設立年 1950年5月
本社所在地 〒448-8651 愛知県刈谷市豊田町1-1
市場名 東証一部
代表取締役 石井 克政
社債格付け AA
資本金 8,400百万円

組織構成や技術開発状況など、ネットに掲載されていない情報 が聞ける。転職についても相談できる。

転職サポートを依頼する

拠点一覧

トヨタ紡織の拠点(研究開発・テストセンター含む)

国内拠点一覧
  • 猿投工場(愛知県豊田市)
  • グローバル本社・刈谷工場(愛知県刈谷市)
  • 豊橋北工場(愛知県豊橋市)
  • 大口工場(愛知県丹羽郡,大口町)
  • 高岡工場(愛知県豊田市)
  • 豊橋南工場(愛知県豊橋市)
  • 岐阜工場(岐阜県岐阜市)
  • 富士裾野工場(静岡県裾野市)
  • 藤岡工場(愛知県豊田市)
  • 多治見技術
  • センター(岐阜県多治見市)
  • 堤工場(愛知県豊田市)
海外拠点一覧
  • TBDNテネシー(パ)
  • トヨタ紡織アメリカ㈱
  • トヨタ紡織ケンタッキーLLC.
  • トヨタ紡織カナダ㈱
  • トヨタ紡織ミシシッピLLC.
  • トヨタ紡織インディアナLLC.
  • オートモーティブテクノロジーシステムズLLC.
  • 成都豊田紡汽車部件㈲
  • 天津英泰汽車飾件㈲
  • 広州桜泰汽車飾件㈲
  • 豊愛(広州)汽車座椅部件㈲
  • 佛山豊田紡織汽車零部件㈲
  • 天津豊愛汽車座椅部件㈲
  • ㈱トヨタ紡織インドネシア
  • STBテキスタイルズ インダストリー㈱
  • トヨタ紡織ゲートウェイ(タイランド)㈱
  • トヨタ紡織アジア㈱
  • トヨタ紡織サイアムメタル㈱
  • トヨタ紡織オーストラリア㈱
  • トヨタ紡織ハイフォン㈲
  • トヨタ紡織トルコ㈱
  • トヨタ紡織南アフリカ㈱
  • トヨタ紡織ソマン㈱

関係会社一覧

トヨタ紡織の関係会社一覧

  • トヨタ紡織東北㈱
  • トヨタ紡織九州㈱

他の完成車メーカー・部品メーカー情報

外資系自動車部品メーカー

日系自動車部品メーカー情報

外資系完成車メーカー

日系完成車メーカー

他の企業を見る