三菱自動車工業

三菱自動車工業の企業情報

三菱自動車は、三菱財閥を起源とする日本の自動車メーカーです。2000年頭に発覚したリコール隠しによる経営不振を乗り越え、2011年には最高益を記録。現在は、2013年に発表した中期経営計画「ニューステージ2016」に取り組んでいます。

三菱自動車の起源は、三菱財閥を興した岩崎家の4代目、岩崎小弥太が1917年に三菱造船を設立したことに始まります。同年、日本初の量産乗用車「三菱A型」を完成させ、1934年に三菱重工業と改称。1946年にトラックとバスの生産を開始しますが、1950年に財閥が解体されると、東日本重工業(後の三菱日本重工)、中日本重工業(後の新三菱重工)、西日本重工業(後の三菱造船)の3社に分割されました。

1953年に新三菱重工が、1954年に三菱日本重工がそれぞれ自動車部を設置。1960年に新三菱重工は初の小型四輪車「三菱500」の生産を開始し、乗用車事業を本格化させます。1964年に3つの重工業が再び合併し、三菱重工業が発足。1970年に、アメリカ・Chrysler(クライスラー)との合弁事業締結を前提に三菱重工業の自動車部門が独立し、三菱自動車工業が設立されました。

1980年代以降は、現代自動車への資本参加やマレーシア国民車合弁事業の締結、アメリカでクライスラーとの合弁生産事業、Volvo(ボルボ)との合弁会社Netherlands Car(NedCar、ネザーランズ・カー)設立などを行いました。

2000年にDaimlerChrysler(ダイムラー・クライスラー)と資本提携しましたが、同年、リコール隠しが発覚。その後の経営不振を招くこととなりました。2003年に大型車部門を分社化し、三菱ふそうトラック・バス(MFTB)を設立。2004年にダイムラー・クライスラーが資本撤退すると、三菱重工、三菱商事、東京三菱銀行(当時)など三菱グループからの支援を受けて事業の再建に取り組み、2005年に「三菱自動車再生計画」を発表しました。同年、MFBTの株式をダイムラー・クライスラーに売却。

2009年、量産自動車メーカーとして初めて電気自動車(EV)、「i-MiEV(アイ・ミーブ)」を法人向けに販売、2010年には個人向けにも販売をスタートさせました。

2011年、日産自動車との軽自動車事業の合弁会社NMKVを設立。2012年にNedCarをオランダのバスメーカー、VDL Group(VDLグループ)に売却しました。

2013年に、「ジャンプ2013」に続く、2016年度までを期間とする新たな中期経営計画「ニュース2016」を発表しました。

年収情報

平均年収667万円

年収推移

  • 667.2万円

2013年度

  • 628.1万円

2014年度

  • 667.2万円

2015年度

自動車業界の平均年収 606万円

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 2,093,409百万円

2013年度

  • 2,180,728百万円

2014年度

  • 2,267,849百万円

2015年度

単独
  • 1,671,622百万円

2013年度

  • 1,774,489百万円

2014年度

  • 1,806,047百万円

2015年度

経常利益推移

連結
  • 129,472百万円

2013年度

  • 151,616百万円

2014年度

  • 141,027百万円

2015年度

単独
  • 102,831百万円

2013年度

  • 123,058百万円

2014年度

  • 102,685百万円

2015年度

従業員数推移

連結
単独

○2014年度の業績は以下のとおりです。

  • 売上高 2兆1,807億円(前年度比4%増)
  • 営業利益 1,359億円(前年度比10%増)
  • 経常利益 1,516億円(前年度比17%増)
  • 当期純利益 1,182億円(前年度比13%増)

2014年度は、営業利益、経常利益、当期純利益のすべてにおいて過去最高益を記録しました。

販売台数は前年度比4%増の109万台となりました。地域別には、国内では登録車、軽自動車ともに前年度20%減となりましたが、北米で「アウトランダースポーツ」「ミラージュ」の販売が好調に推移し前年比21%増となったほか、西ヨーロッパで「アウトランダーPHEV」が好調に推移したことから前年度比13%増となり、増収益に寄与しました。ロシアでは、経済情勢が大幅に悪化したことから前年割れとなりました。

アジアでは、タイは総需要の回復の遅れから低迷しましたが、中国では好調に推移し、前年並みの34.4万台となりました。

その他地域については、中東地域での販売が好調に推移し、地域全体で前年度比10%増の28.7万台となりました。

○2015年度の業績見通しは以下のとおりです。

  • 売上高  2兆2,800億円(前年度比5%増)
  • 営業利益 1,250億円(前年度比8%減)
  • 経常利益 1,300億円(前年度比14%減)
  • 当期純利益 1,000億円(前年度比15%減)

事業戦略

事業方針

○中期経営計画

三菱自動車は、東日本大震災や、事業強化を進めるタイでの洪水被害といった厳しい外的要因を乗り越えて、2011年度に営業利益、当期利益などで最高益を更新しました。その背景となった前中期経営計画「ジャンプ2013」をさらに推し進める新たな中期経営計画「ニューステージ2016」(2014年4月~2017年3月)を、2013年に発表。概要は以下のとおりです。

・戦略商品投入による売上高の増大

グローバル販売台数の半数以上を占めたピックアップトラック、SUV、クロスオーバー商品のうち、その1/4を売り上げたピックアップトラック「Triton(トライトン)」とSUV「パジェロスポーツ」。2014年度と2015年度にこれらの新型車を投入。さらに、新型「デリカD:5」、新型「RVR」、SUV「PHEW」などを投入し、グローバル展開ラインアップを強化する。

・地域戦略の深掘り

新興市場であるASEAN地域において、「ジャンプ2013」で掲げたASEAN主要5カ国(タイ、フィリピン、マレーシア、ベトナム)での販売台数36万台を達成し、同地域でのさらなる発展を目指す。同時に、フィリピンでの事業も強化する。
中国では、現地合弁会社、広汽三菱汽車(GAC Mitsubishi Motors、GMMC)の本格稼動と販売ネットワークの整備、強化を掲げる。
ロシアでは、戦略モデルであるSUV、ピックアップトラックを中心に販売の拡大や現地での生産拡充を通じたコスト低減を目指す。
日本においては、収益性の改善を追求するため、NMKVを通じた軽自動車事業の発展や、新型プラグインハイブリッド(PHEV)のSUV「アウトランダー」の販売拡大を目指す。

・事業構造の改革

日産自動車との合弁事業、NMKVでの軽自動車開発を推し進め、生産台数の拡大を目指す。NMKVで企画・開発された第1弾の新型軽自動車は、2013年に「eKワゴン」「eKカスタム」として発表。続く第2弾として、2014年に「eKスペース」を発表した。
また、ラインナップを整理、統合することなどによるコスト低減を進める。

・安定した経営基盤の確保

ASEAN地域を中心とする新興国の市場の成長に合わせた生産・販売体制の拡充をはじめ、国内生産ラインの集約・効率化などへの投資と、商品力の強化や先端技術開発への投資を進める。
2013年度の好業績を受けて、中期経営計画で掲げた営業利益目標を、2016年から2014年に前倒しして達成を目指す。

・品質改革への取り組み

顧客満足度の高い製品の継続的な供給と、海外市場や生産拠点における品質管理の強化を進めるため、社員全員が高い問題意識を持つ組織への成長を目指す。

○協力関係の強化

三菱自動車では現在、以下の企業との協業を進めています。

・日産・Renault(ルノー)アライアンス(以下、日産・ルノー)

2013年、小型EVの商品および技術開発での提携を発表。三菱自動車は、この小型EVを「アイ・ミーブ」に代わるモデルとして位置づけている。

・Fiat(フィアット)

2014年、ピックアップトラックをOEM供給すると発表。2016年から「トライトン」次期モデルの供給を開始する。期間は6年間で、生産は三菱自動車タイ拠点が行う。

・クライスラー

2014年、クライスラー・メキシコに「Attrage(アトラージュ)」をベースとした車両を供給することを発表。期間は2014年11月から5年間。

注力分野

三菱自動車は、環境に配慮した車作りを進めるため、2020年に電動車両の生産比率20%を目指してEV、PHEVの開発に注力しています。具体的な方針は以下のとおりです。


○次世代EV技術の開発

  • 走行性能と環境性能を両立する次世代エンジンの開発
  • 高性能電池の開発を進め、システム合理化と高効率化をはかる
  • 低価格を実現させるため、電動コンポーネントの小型化と構造の合理化を進める
  • トヨタ自動車、日産、ホンダを合わせた4社で充電インフラの整備を推進する
  • 非接触充電や冷却システム、電気を通しやすく、電力を損失しづらいシリコンカーバイド技術の採用などによってパーツの小型化をはかる

○次世代PHEV技術の開発

  • モータードライブとS-AWC(スーパーオールホイールコントロール)を搭載したe-EVOLUTIONによる、走行性能と環境性能の両立を目指す
  • CO2排出量のさらなる低減を目指す高効率システムの開発を進める
  • SUVシリーズへの展開を拡大しラインアップの強化をはかる

技術動向

○技術開発

三菱自動車は、地球環境に配慮した環境性能や快適な走りを提供する走行性能、万一のときの安全性能など、独自のテクノロジーを開発しています。その技術の一部です。

・次世代エンジンの開発

部品をモジュール化することで、小型化した直噴ターボエンジンや小排気量のディーゼルエンジンの開発を進める。

・車両運動統合制御システム「S-AWC」の進化

4輪の駆動力や制動力の制御を軸とした高度な車両運動統合制御システム、S-AWC。このテクノロジーを、路面や天候などさまざまな走行状況にも対応する4WDシステムへとさら進化させる。

・先進予防安全技術「e-Assist 」(イーアシスト)の進化、拡大

電波レーダーやカメラによって、安全かつ快適なドライブをサポートする予防安全技術「e-Assist」に新たな機能を追加し、搭載モデルを拡大する。

・コネクティッドカー技術の開発

スマートフォンと連携したディスプレイの搭載などによってさまざまなサービスや情報を得られるネットワークシステムの開発を推進する。

○電動車両サポート

EV「ミーブ」シリーズとPHEV「アウトランダーPHEV」のオーナーに向けた、充電ネットワークを割安な料金で利用できるなどの各種サービスが受けられる有料サポートプログラム「三菱自動車 電動車両サポート」を、2015年4月にスタート。さらにそのサービスを拡充させています。

グローバル展開

三菱自動車は、中期経営計画「ニューステージ2016」でASEAN地域における事業拡大の方針を示しました。同地域での主な事業は以下のとおりです。


・インドネシア

これまで委託生産を行っていたインドネシアに、2014年、自社初の工場を設立することを発表。2017年に稼働予定。

・フィリピン

2014年、ラグナ州にフォードが所有する工場跡地の取得を発表。2015年から生産をスタートさせた。同年、トランスミッション、エンジンの生産を手掛けるAsian Transmission Corporation(ATC、アジアトランスミッションコーポレーション)の株式の90%を取得し、同工場で新型トランスミッションの生産を開始した。

・ミャンマー

2013年、マンダレーにサービスショップ2号店をオープン。これにより、ミャンマー国内の三菱車の80%をカバーできる体制となった。

・ラオス

2013年、現地の自動車販売会社、KLM Import-Export Sole(KLM)と流通販売サービスにおける契約を提携。

・タイ

2015年、タイにおける生産・販売拠点であるミツビシ・モーターズ・タイランド(MMTh)に、海外では初となるテストコースを開設。ASEAN地域に適した製品の開発を強化する方針。

会社概要

社名 三菱自動車工業株式会社
設立年 1970年4月22日
本社所在地 〒108-8410 東京都港区芝五丁目33番8号
市場名 東証一部
代表取締役 益子 修
社債格付け BBB-
資本金 165,701百万円

組織構成や技術開発状況など、ネットに掲載されていない情報 が聞ける。転職についても相談できる。

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拠点一覧

三菱自動車工業の拠点(研究開発・テストセンター含む)

国内拠点一覧
  • 名古屋製作所(愛知県岡崎市 他)
  • パワートレイン製作所(京都市右京区 他)
  • 水島製作所(岡山県倉敷市)
  • 技術センター(愛知県岡崎市,京都市右京区 他)
  • 部品センター(大阪府高槻市,愛知県海部郡 他)
  • モータープール(名古屋市港区,岡山県倉敷市 他)
  • 厚生施設(愛知県岡崎市 他)
  • 販売会社拠点 (大阪府寝屋川市,名古屋市熱田区 他)
海外拠点一覧
  • ミツビシ・モーターズ・ノース・アメリカ・ インク(米国)他2社
  • ミツビシ・モーターズ・クレジット・オブ・アメリカ・インク(米国)他12社
  • ミツビシ・モーターズ・ ヨーロッパ・ビー・ブイ(オランダ)
  • ミツビシ・モーターズ・オーストラリア・リミテッド(オーストラリア)
  • ミツビシ・モーターズ(タイランド)・カンパニー・リミテッド(タイ)他1社
  • ミツビシ・モーターズ・フィリピンズ・ コーポレーション(フィリピン)他1社

関係会社一覧

三菱自動車工業の関係会社一覧

  • 三菱自動車ロジテクノ株式会社
  • 三菱自動車エンジニアリング株式会社
  • ミツビシ・モーターズ・ノース・アメリカ・インク
  • ミツビシ・モーターズ・オーストラリア・リミテッド
  • ミツビシ・モーターズ(タイランド)・カンパニー・リミテッド

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