ダイセル
ダイセルの企業情報
ダイセルは、大阪と東京に本社を持つ総合化学品メーカーです。
「セルロース事業」「有機合成事業」「合成樹脂事業」「火工品事業」「その他」の5つの事業を展開しています。
主にプラスチックや樹脂製品を扱っており、自動車関連では「火工品事業」でエアバッグ用インフレータなどを手がけています。売上高に占める海外の割合は51.9%です(2019年4月時点)。
年収情報
平均年収769万円 / 自動車業界内の年収順位 31/227位
年収推移
自動車業界の平均年収 | 618万円 |
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推定生涯賃金 | 2億5478万円 |
年齢別年収シミュレーション
平均年齢 | 41.3歳 |
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平均勤続年数 | 16.2年 |
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
経常利益推移
従業員数推移
事業戦略
事業方針
ダイセルは、2020年までの10年間の長期ビジョン「Grand Vision 2020」の最終段階にあたる中期計画「3D-Ⅲ」(2018年3月期~2020年3月期)で▽売上高5000億円▽営業利益700億円――を掲げています。各事業を細分化し、成長が見込まれるビジネスに力を入れ育成・拡大を図ります。
新規事業も積極的に展開していく予定で、売上高100億円規模を狙える▽メディカル・ヘルスケア▽コスメ▽電子材料▽機能フィルム▽光学部材――の5つの新規事業に力を入れています。これらは「メディカル・ヘルスケア領域」「エレクトロニクス領域」の2つの領域に振り分けられており、「エレクトロニクス領域」では自動車向けにレンズや機能フィルムを開発しています。
自動車部品を扱う「合成樹脂事業」は、2019年4月期時点で1759億円を売り上げており、2020年3月期の目標は1860億円です。エアバッグ用インフレータを扱う「火工品事業」は、2019年3月期時点で売上高は1079億円で、2020年3月期の売り上げ目標を1000億円としていましたが、910億円と落ち込む予想です。。
他社との提携状況
2018年2月に、資本提携している豊田合成(愛知県清須市)が、日本化薬(東京都千代田区)とエアバック事業での協力関係の強化に向けて資本提携を実施。ダイセルは、豊田合成を通して日本化薬とも結びつきを強めることで、安全規制が強化される新興国でエアバックの需要増に対応し、シェアの拡大を図ります。
化学製品を開発する独エボニックとの合弁会社「ダイセル・エボニック」は、2018年11月に、摺動性や柔軟性があり誘電率を抑えた特殊ポリエーテルケトン樹脂(PEEK)を開発。需要が拡大しているEV用高出力モーターに適しており、2019年をめどに市場投入する予定です。
注力分野
ダイセルは、化学と化学工学を基盤とした製造・加工技術を活用した新規事業ユニットの創出に力を入れています。
自動車向け製品では、電動化や自動運転などの次世代技術の加速に追従するため「エレクトロニクス領域」で新製品の開発を行っています。熱/UV硬化型樹脂の開発・加工技術をもとに、車載センシング製品向けの熱硬化型レンズやUV硬化型レンズを開発。スマートフォンやPC用の高機能フィルムを車載ディスプレイなどにも応用しており、外からの光の映り込みを防止する「低ギラツキ高精細用AG(防眩)フィルム」はメーターパネルやインパネに、光が反射しにくい「超高ヘイズAGフィルム」は電子ミラーに使用しています。
今後は、火薬工学(パイロテクニック)技術を応用した新規事業にも取り組む予定で、有機合成、高分子化学、プラスチック成形、組立加工といった固有技術をもとに新規分野で商品開発を行います。
研究開発拠点も拡大させており、2017年3月には、兵庫県姫路市の「姫路技術本社」と「総合研究所」を集約し、イノベーション・パークを設置。新製品の創出やプロセス技術の研究開発の拠点として、さまざまな技術の変革・革新を進めます。研究開発本部直属のコーポレート研究センターは、イノベーション・パークのほか、神崎工場(兵庫県尼崎市)、新井工場(新潟県妙高市)にもあります。
技術動向
「火工品事業」では、衝突時に、エアバックをふくらませる役割を持つ「エアバックインフレータ」や、シートベルトを引き込む「シートベルトプリテンショナー用ガス発生器」を開発しています。
エアバックは、エンジンコントロールユニット(ECU)が衝突を判断して電流が流れることで、インフレータ(ガス発生装置)が作動して膨張する仕組み。ダイセルは現在、火薬でガスを発生させる「パイロ方式」、内部に充填したガスを放出する「ストアードガス方式」、火薬と充填舌ガスを組み合わせた「ハイブリッド方式」の3種類インフレータを製造しています。エアバッグ用インフレータは、世界シェア2位を誇ります。
シートベルトプリテンショナー用ガス発生器は、衝突時からエアバックが膨張するまでの間に、タイミングに合わせてベルトをロックして体を拘束したり、引き締める力を緩めて圧迫を避けたりする仕組みです。
「有機合成事業」では、エポキシ化合物やカプロラクトン誘導体などの有機機能品を開発・製造。自動車用の塗料やコーティング剤として使われています。「合成樹脂事業」では、自動車や電子機器用のプラスチック製品を開発。自動車の電動化や自動運転に対応した車両部品の軽量化に対応しています。
グローバル展開
ダイセルは、海外拠点を米州に8ヶ所、欧州・アフリカに1ヶ所、韓国に2ヶ所、中国に3ヶ所、南/東南アジア・中東・オセアニアに4ヶ所持っています。2019年3月期の地域別売上高は、アジアが1627億円(うち中国が735億円、その他が892億円)、その他は786億円です。
会社概要
拠点一覧
ダイセルの拠点(研究開発・テストセンター含む)
国内拠点一覧 |
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海外拠点一覧 |
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関係会社一覧
ダイセルの関係会社一覧
- ダイセル・セイフティ・システムズ㈱
- Daicel Safety Systems America,LLC
- Daicel (China) Investment CO.,Ltd
- ピーティーエム・ホールディングス㈱
- Polyplastics Taiwan CO.,Ltd.
- Polyplastics Asia Pacific Sdn.Bhd.
- PTM Engineering Plastics (Nantong) CO.,Ltd.
- Daicel (U.S.A),Inc.
他の完成車メーカー・部品メーカー情報
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