アーレスティ
アーレスティの企業情報
アーレスティは愛知県に拠点を置く、ダイカスト鋳造による軽量型のエンジンブロック、ラダーフレーム、オイルパンなど自動車部品を手掛けるメーカーです。
大型の高難度製品であるエンジンブロックなどを国内外で生産できること、ダイカスト製品の設計、原材料の生産、金型作成など一貫した生産体制を持つことが大きな特長です。
アーレスティの前身、志村アルミニウムの創立は1938年。同年、アルミニウム合金地金、ダイカスト製品、アルミニウム砂型鋳物の製造を開始します。1943年、扶桑軽合金を設立し、ダイカスト製品、アルミニウム砂型鋳物の製造を開始。
1960年、日本精密金型製作所(現、アーレスティ ダイモールド浜松)を設立。1962年、東海精工(現、アーレスティプリテック)を設立。翌1963年、京都ダイカスト工業の豊橋工場の操業を開始するなど、1980年代にかけ国内での生産拠点の設置を進めます。
1988年、社名を現在のアーレスティに変更。同1988年、アメリカ・オハイオ州に初の海外拠点となるAhresty Wilmington(アーレスティウイルミントン)を設立。2003年、京都ダイカスト工業とアーレスティが合併します。2006年、愛知県にテクニカルセンターを開設。
2016年、中期経営計画「1618」を発表。現在は目標達成に向けた取り組みを行っています。
○事業内容
・ダイカスト部門
ダイカスト鋳造による、自動車用の軽量型のエンジンブロック、ラダーブレーム、オイルパンなどの設計・製造・販売。
・アルミニウム部門
アルミニウムを、缶、サッシ、自動車スクラップなどから精製し、ダイカスト製品の原料となるアルミニウム合金地金を生産。
・完成品部門
コンピュータールーム、クリーンルームなどの建築用床材料などの製造・販売。
年収情報
平均年収577万円 / 自動車業界内の年収順位 23/37位
年収推移
自動車業界の平均年収 | 618万円 |
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推定生涯賃金 | 1億9114万円 |
年齢別年収シミュレーション
平均年齢 | 42歳 |
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平均勤続年数 | 14.6年 |
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
経常利益推移
従業員数推移
アーレスティは2015年度(2015年4月~2016年3月)の連結業績を発表しました。
- 売上高 1,444億5,100万円(前年比4.1%増)
- 営業利益 53億8,500万円(前年比113.6%増)
- 経常利益 40億7,700万円(前年比151.4%増)
- 当期純利益 30億6,200万円(前年比190.3%増)
ダイカスト事業の地域別では、国内では受注量は昨年同様となり、売上高は635億8,300万円(前年比0.6%増)となりました。利益は27億6,900万円(前年比14.3%減)でした。
北米では、自動車の好調な販売の影響を受けて受注が増加。また、新規部品の立ち上がりや円安基調の為替の影響などによって、売上高は457億6,000万円(前年比12.6%増)となりました。
利益は、生産性改善などの施策によってアメリカ、メキシコ工場の収益が改善したことなどから、15億2,100万円(前年は損益12億9,500万円)となりました。
中国では、主要取引先メーカーの車種別販売動向などの影響を受け、受注は減少。インドでは、新規部品の量産を開始したことなどにより売り上げが増加しました。
合わせて、円安基調の為替の影響もあり、アジアでの売上高は、275億9,400万円(前年比ほぼ横ばい)となりました。
利益は、インド工場における収益改善や、中国での原価低減活動などの効果はあったものの中国での受注減少の影響が大きく、5億7,300万円(前年比13.5%減)となりました。
上記を踏まえた次期、2016年度(2016年4月~2017年3月)の業績計画は以下のとおりです。
- 売上高 1,360億円(前年比5.9%減)
- 営業利益 55億円(前年比2.1%増)
- 経常利益 47億円(前年比3.5%増)
- 当期純利益 31億円(前年比1.2%増)
事業戦略
事業方針
アーレスティは2016年、中期経営計画「1618」を策定。2018年度を最終年度として以下の目標を掲げています。
○数値目標(2018年度)
- 売上高 1,500億円
- 営業利益率 5.5%
- 総資産当期純利益率(ROA) 3%
- 自己資本当期純利益率(ROE) 7%
○主要施策
- エンジンブロック、変速機のギヤを収めるミッションケースなど大型高難度製品の販売促進をグローバルで展開
- 欧米系の完成車メーカーに対して積極的な営業を行う
- 投資効率、生産性に優れた生産ラインを構築しグローバルで展開する
注力分野
現在、国内外での受注量増加に対応するため、能力増強に向けた取り組みを行っています。
- 国内では、栃木県にある生産子会社、アーレスティ栃木で第6工場を建設。
2015年に稼働し、月当たりの生産能力は従来比6%増の3,300トンとなる予定。合わせて複数工程の同期化や省人化、在庫削減などを進める計画。 - 海外では、インド・中国などアジアをはじめ、アメリカ・メキシコなど北米の生産拠点で工場の増築、新たなマシンの導入など生産能力の増強を進めている。
技術動向
○製品開発
・ディーゼル2気筒エンジンブロックの納入を開始
2015年、インド・ハリヤーナー州にある生産子会社のAhresty India(アーレスティ・インディア)は、スズキとの共同開発による新製品、ディーゼル2気筒エンジンブロックの供給を開始。
同製品は、インド国内で同年に発売される小型車「セレリオ」に搭載される。
グローバル展開
アーレスティは、日系完成車メーカーの生産拡大に対応するため能力増強を進めています。
○インド
- 2014年、アーレスティ・インディアでアルミダイカスト部品の生産能力を2割以上引き上げると発表。現在の工場建屋を増築し、新たな鋳造マシンを設置する計画。
日系自動車メーカーの現地での生産拡大に対応する。
○アメリカ
- 2013年、生産量増加に対応した能力増強のため、アーレスティウイルミントンの工場の増築を発表。2015年に稼働。
- 2014年、アメリカでのアルミダイカスト部品の需要拡大に対応するため、現地工場の生産効率改善を発表。
技術者の再教育や鋳造設備の追加導入による省人化を進め、北米事業の基盤強化を図ることで今後も予想される需要増加に備える計画。
○メキシコ
- 2013年、メキシコにある子会社、Ahresty Mexicana(アーレスティメヒカーナ)で鋳造、加工工場の拡張工事が完了したと発表。新規受注に対応する考え。
○中国
- 2012年、中国・安徽省(あんぎしょう)にある子会社、合肥阿雷斯提汽車配件(合肥アーレスティ)で鋳造、加工工場の増築工事を行うと発表。
2013年から稼働し、増加する生産量への対応を図るとしている。 - 2013年、日産自動車の中国合弁会社、東風日産有限公司(とうふうにっさんゆうげんこうし)にエンジンブロックの納入を開始したと発表。アーレスティが日産からエンジンブロックを受注するのは初となる。
- 2013年、中国・広東省にある子会社、広州阿雷斯提汽車配件(広州アーレスティ)で新工場を建設すると発表。
2014年から稼働し、加工ラインの構築や物流の効率化を図る計画。
会社概要
拠点一覧
アーレスティの拠点(研究開発・テストセンター含む)
国内拠点一覧 |
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海外拠点一覧 |
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関係会社一覧
アーレスティの関係会社一覧
- ㈱アーレスティ栃木
- ㈱アーレスティ山形
- アーレスティウイルミントンCORP.
- ㈱アーレスティダイモールド浜松
- 広州阿雷斯提汽車配件有限公司
- ㈱アーレスティプリテック
- アーレスティメヒカーナS.A. de C.V.
- アーレスティインディアプライベートリミテッド
- 合肥阿雷斯提汽車配件有限公司
- 阿雷斯提精密模具(広州)有限公司
他の完成車メーカー・部品メーカー情報
外資系自動車部品メーカー
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