インフィニオンテクノロジーズ

インフィニオンテクノロジーズの企業情報

インフィニオン・テクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツに本社を置く、大手半導体メーカーです。
自動車部品に関しては、パワー半導体やスマートパワーIC、タイヤ空気圧センサー、総合テレマティクスモジュール、車載用マイクロコントローラーなどの製品を手がけています。

同社によれば、インフィニオン・テクノロジーズは2014年における自動車用半導体市場で、日本のルネサスエレクトロニクスに次ぐ業界第2位のシェアを持つ企業です。

1995年、ドイツの複合企業であるシーメンス(Siemens)から分離独立して設立されました。

2015年9月末時点では、世界各地域に20ヶ所の製造拠点、32ヶ所の研究開発拠点を有し、約35,400人の従業員を抱えています。
事業体制は以下4つの部門で構成されています。
・オートモーティブ(Automotive)部門
・インダストリアルパワーコントロール(Industrial Power Control)部門
・パワーマネジメント&マルチマーケット(Power Management & Multimarket)部門
・チップカード&セキュリティ(Chip Card & Security)部門

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 739,217百万円

2016年度

  • 931,610百万円

2017年度

  • 991,670百万円

2018年度

  • ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。

従業員数推移

連結

2015年9月期における売上高は、57億9,500万ユーロで前年比34.1%増となりました。

部門別の売上高は、

  • オートモーティブ(Automotive)部門が23億5,100万ユーロ
  • インダストリアルパワーコントロール(Industrial Power Control)部門が9億7,100万ユーロ
  • パワーマネジメント&マルチマーケット(Power Management & Multimarket)部門が17億9,400万ユーロ
  • チップカード&セキュリティ(Chip Card & Security)部門が6億6,600万ユーロ
    となりました。

事業戦略

事業方針

インフィニオン・テクノロジーズは、将来的な成長と収益性の向上を目指し、以下の目標および具体的数値目標を掲げています。

○目標

  • 車載用システムのリーダー
  • パワー半導体のNo.1テクノロジーリーダー
  • セキュリティソリューションのリーダー

○具体的数値目標

  • 売上高成長率:8%
  • 部門の合計利益率:15%
  • 対売上高投資比率:13%

インフィニオン・テクノロジーズのM&Aに関する動向は以下のとおりです。

  • 2014年8月、パワーマネジメント製品を手がけていたアメリカのインターナショナル・レクティファイアー(International Rectifier)を、30億ドルで買収することで合意したと発表。製品ポートフォリオの拡充や地域プレゼンスの強化が目的。
    この買収によって、インフィニオン・テクノロジーズはシリコン、シリコンカーバイド、窒化ガリウム系パワーデバイスおよび集積回路(IC)を包括的に提供できる企業になる。

技術動向

2015年9月末時点で、インフィニオン・テクノロジーズは世界各地域に34ヶ所の研究開発拠点を有しています。

下記は、インフィニオン・テクノロジーズの研究開発活動の一例です。

・e-mobilityに関する3つの研究開発プロジェクトを先導すると発表

2015年6月、e-mobilityの低コスト化・効率化・信頼性向上を目指す下記3つのプロジェクト(いずれも欧州委員会により発足)に、インフィニオン・テクノロジーズが主導的な立場で参加すると発表。

○3Car(Integrated Components for Complexity Control)

EV(Electric Vehicle,電気自動車)の信頼性を向上させるための研究を行うプロジェクト。

○OSEM-EV(Optimised and Systematic Energy Management in Electric Vehicle)

EVの走行距離の伸長を目的に、電動ドライブ用冷却システムやバッテリー寿命といった熱管理の研究を行うプロジェクト。

○SilverStream

低価格なEVの開発を目指すプロジェクト。
これらのプロジェクトによって、EVに使用される電気システムの「小型化(従来の約5分の1)」「軽量化」「走行距離の向上」「約25%のコスト低減」などの実現が期待されている。

・300mm薄型ウェハ技術による次世代車載用パワーMOSFETの量産を開始

インフィニオン・テクノロジーズは半導体メーカーとして世界で初めて同製品を製造。
同社は「OptiMOS」製品の第1弾として、S308パッケージを採用した実装面積が3.3×3.3mmの40V品を投入。製造はオーストリアの工場で行われる。
従来の「OptiMOS」製品と比較し、抵抗Rが40%小さくなったほか、電力損失が低減。また、性能指数R×Qが30%低減し、スイッチング挙動が向上した。

・死角検知センサー部品を共同開発

2015年2月、ドイツのヘラー(HELLA KGaA Hueck & Co.)と、自動車後部の死角検知を正確に行うレーダーセンサー向け無線周波数部品を共同開発したと発表。
インフィニオン・テクノロジーズの新型モノリシックマイクロ波集積回路(MMICs)の「BGT24Axx」を、ヘラーの死角検知用レーダーセンサーシステムに装備したもの。
従来は別々だった部品を集積することによって、レーダーシステムの小型化・低コスト化・低消費電力化が実現。

・窒化ガリウム(GaN)パワーデバイスを共同開発することで合意

2015年3月、日本のパナソニックと同製品を共同開発することで合意したと発表。
パナソニックのノーマリオフGaNパワーデバイス構造をベースに、インフィニオン・テクノロジーズの表面実装(SMD:surface-mounted device)パッケージに組み込む。
パナソニックはインフィニオン・テクノロジーズに対し、GaNトランジスタ構造のライセンスを提供する。

会社概要

社名 インフィニオン テクノロジーズ ジャパン株式会社
設立年 1980年2月1日
本社所在地 〒141-0032 東京都品川区大崎1-11-2 ゲートシティ大崎イーストタワー21F
代表取締役 川崎郁也
資本金 120百万円

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