市光工業
市光工業の企業情報
市光工業は、日本に本社を置く東証一部上場の自動車用ランプ、ミラー部品メーカーです。
ヘッドランプ、ウインカースルーミラー、ドアミラー、バラストキット、サイドアシストなどを主要製品としています。
ほかにも、自動車用バルブやワイパー、電球などの製造販売を手がけています。
フランスの自動車部品メーカーであるヴァレオ(Valeo)と事業提携しており、2016年時点では、合算ベースで自動車ランプの世界シェア2位の企業です。
1939年、市光工業の前身である白光舎が設立。
1957年、白光舎工業に社名を変更しました。
1968年、白光舎工業と市川製作所が合併し、市光工業が誕生。
1980年から2000年にかけて、アメリカ、マレーシア、インドネシア、台湾に拠点を設立し、グローバル展開を推進。
2000年、フランス企業のヴァレオと照明機器部門において事業提携を締結。
2000年以降も、中国、アメリカ、タイ、アイルランドにも拠点を増設し、積極的な海外展開を継続しました。
2014年には、中国の無錫光生科技(現:市光(無錫)汽車零部件有限公司(Ichikoh(Wuxi)Automotive Parts Co., Ltd.))を完全子会社化しています。
2016年3月末時点では、連結子会社10社、関連会社3社でグループを構成しており、3,951人の従業員を抱えています。
事業体制は以下3つのセグメントで構成されています。
・自動車部品事業
・用品事業
・その他事業
現在は、新製品の開発・販売などに注力しています。
年収情報
平均年収626万円 / 自動車業界内の年収順位 124/280位
年収推移
自動車業界の平均年収 | 618万円 |
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推定生涯賃金 | 2億743万円 |
年齢別年収シミュレーション
平均年齢 | 41歳 |
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平均勤続年数 | 16.6年 |
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
経常利益推移
従業員数推移
2015年度における売上高は、1,021億4,300万円で前年度比8.5%増となりました。
営業利益は24億2,900万円で前年度比371.8%増、経常利益は30億700万円で前年度比3.5%減、当期純利益は25億500万円で前年度比6.0%増となりました。
セグメント別の売上高は、
- 自動車部品事業が929億8,300万円で10.3%増
- 用品事業が79億600万円で5.1%減
- その他事業が12億5,300万円で17.0%減
となりました。
事業戦略
事業方針
市光工業は、2019年までの中期経営計画を策定し、経営目標として下記の具体的数値を掲げています。
- 売上高1,300億円
- 営業利益率7.0%
中長期的な会社の経営戦略および対処すべき課題として、フランスの自動車部品メーカーであるヴァレオ(Valeo)との連携による海外市場でのシェア獲得、生産性の向上、原価低減活動の徹底などで高収益体制の確立を図る方針。
さらに、顧客のニーズを先取りした製品開発力の強化、品質保証を徹底し、企業価値の向上をねらう考えです。
市光工業のM&Aに関する動向は以下のとおりです。
- 2012年12月、中国の市光法雷奥(佛山)汽車照明系統有限公司(Foshan Ichikoh Valeo Auto Lighting Systems Co., Ltd.)の持ち株すべてをヴァレオとの関連会社、Valeo. Ichikoh Holding Ltd.に譲渡。
- 2014年12月、中国の無錫光生科技(現:市光(無錫)汽車零部件有限公司(Ichikoh(Wuxi)Automotive Parts Co., Ltd.))の全株式を取得し、100%子会社化。
市光工業は同子会社を中国における中核拠点とし、現地での仕入れ・販売網の強化を図る考えとしていた。
注力分野
市光工業は、市場シェア拡大のために新製品の開発・販売に注力しています。
特にLEDランプに力を入れており、汎用型のLED光源ユニットの開発や、テールランプ・リアコンビランプなどのLED化を進めるなど、ランプ製品の競争力を高める考えです。
また、海外のデザイナーを起用し、デザイン性の強化も行う方針です。
技術動向
八千代工業は、車載可能なシステムの開発と独創的な商品開発を目指し、テクニカルセンターと生産技術本部の2拠点を中心に研究開発活動を行っています。
開発本部では、先端技術を開発する研究と製品・システムの開発、生産技術本部では生産技術の開発を実施しています。
○照明機器および信号機器関係
- LEDチップ、放熱部品、光源ソケットを一体化した、LED光源ユニット「MonoLED」を開発しました。サイズは直径36ミリ、長さ34ミリとコンパクトなため、さまざまな車種に対応可能。
ヘッドランプを除く外装品に使用可能なユニットで、世界初のLED光源の汎用ユニットの製品化となりました。
既存のフロントランプ、リアランプ製品に新機能を追加するだけではなく、安全性・機能性・環境性能の向上、意匠性の多様化、コスト削減などを意識した製品開発も進めています。
○視界機器関係
- 後方の視界をモニターで確認できるカメラモニターシステム(Camera Monitor System)を開発しました。ルームミラーの代わりにモニターで後方の情報やガイドを表示し運転をサポートするシステムで、新車装着用としての電子ミラー実用化は同社史上初。
市光工業では、ドアミラー事業をランプ事業に次ぐ主力事業と位置付けており、6月に行われるミラーに関する法改正に合わせドアミラーを電子化する研究開発にも着手しています。
○電子制御関係
- LDM(LEDドライバーモジュール)とECU(エレクトロニックスコントロールユニット)を開発しました。
グローバル展開
2016年3月末時点で、市光工業はマレーシア、インドネシア、中国、タイの4ヶ国に海外拠点を有しています。
○海外における取り組み
■タイでの取り組み
- 2012年2月、タイの生産子会社である市光タイランドに新工場を新設すると発表。
稼働予定は2013年3月で、自動車用ヘッドランプやリアコンビネーションランプ、ミラーを量産し、日系および海外完成車メーカーのタイ生産拠点へ製品を納入する。
同工場にはテクニカルセンターを併設し、現地で製品開発や設計も実施。
■中国での取り組み
- 2012年9月、業務提携をしているフランスのヴァレオ(Valeo)と、中国にある子会社および関連会社の再編で合意したと発表。
アイルランドに中国統括会社としてValeo. Ichikoh Holding Ltd.を新設し、ヴァレオと市光工業が持つ中国の子会社、関連会社の大半を傘下に入れる。
新会社の出資比率は、ヴァレオが85%、市光工業が15%。 - 2015年3月、江蘇省の無錫(ウーシー)にある生産拠点に、ドアミラーの開発拠点を設置すると一部で報道。海外の開発拠点としては2ヶ所目で、ドアミラーの開発拠点としては同社史上初。
中国向けの製品開発を現地で行うことで、ドアミラーの販売を強化。2018年度までに、同国でのドアミラーの売上高を2014年度の4割増となる100億円まで引き上げる。
会社概要
拠点一覧
市光工業の拠点(研究開発・テストセンター含む)
国内拠点一覧 |
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海外拠点一覧 |
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他の完成車メーカー・部品メーカー情報
外資系自動車部品メーカー
- アメリカン・アクスル&マニュファクチャリング
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