シュコダ
シュコダの企業情報
シュコダ(正式名称はSkoda Auto、シュコダ・オート)は、チェコに本拠地を置くフォルクスワーゲン(Volkswagen)傘下の自動車メーカーです。2014年、創業以来初めて世界販売台数100万台を突破。2018年に150万台の販売を目指し、現在取り組みを行っています。
シュコダは、1895年、ヴァーツラフ・クレメントとヴァーツラフ・ラウリンが自転車メーカー、ラウリン&クレメント社(Laurin&Klement)として創業しました。1899年にオートバイの生産を、1905年に「ヴォワチュレットA」で自動車の製造を開始しました。
1907年に株式会社化し、1912年にはレイヒェンベルガー自動車工業(Reichenberger Automobilfabrik、RAF)社を吸収合併しました。第一次世界大戦中の特需や乗用車や戦後のトラック、航空機用エンジンの製造などで成長を遂げ、国内最大の自動車メーカーとなりました。
1924年、大規模な工場火災によって経営困難となり、シュコダ工業株式会社に買収されました。ナチス・ドイツによるチェコスロバキア侵攻後は、ドイツの重工業メーカーの傘下に置かれ、兵器と不整地用車両の製造を行っていました。第二次世界大戦後は政府によって改組され、1946年に国営企業AZNPシュコダ(AZNP Skoda、Automobilove zavody, n.p.)となり、大衆車を製造しました。
東西体制崩壊後、政府はAZNPを民営化する方針を決め、1991年、フォルクスワーゲンの子会社となりました。その後、フォルクスワーゲンの廉価ブランドとして認知度が高まり、ヨーロッパで成長。
2001年からはインド・アウランガーバード工場で、部品を送り、現地で組み立てて完成車にするCKD(Complete Knock Down)組立を開始、2007年には中国・上海のフォルクスワーゲンで「Octavia」(オクタヴィア)の組立を開始するなど海外事業の展開も加速させました。2007年にフォルクスワーゲンとの合弁でロシア・カルーガ工場を開設。
2014年には、創業以来初めて100万台を上回る103.7万台の世界総販売数を記録しましたが、その一方で、2015年に明らかになったフォルクスワーゲンの排ガス不正問題で、シュコダも問題の対象となることが発覚。今後の対策に注目が集まっています。
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
経常利益推移
- ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。
従業員数推移
シュコダの2014年の世界総販売台数は、103.7万台(前年比は12.7%増)と、創業以来初めて100万台を突破しました。
市場別では、信用不安から抜け出した西ヨーロッパで回復し、2014年実績は、41万3200台(前年比は11.8%増)。中でもイギリス7.6万台(15.1%増)、ドイツ14.9万台(9.6%増)と大きく伸びました。中国は28.1万台(前年比24%増)と、過去最高を記録しました。一方でインドは1.5万台(31.4%減)と大幅な落ち込みを見せ、ロシアも8.4万台(前年比3.5%減)にとどまりました。
車種別では、主力の「オクタヴィア」が38.9万台(前年比8.3%増)と売上を牽引。新型セダンの「ラピッド」が22.1万台(113.3%増)、「ファビア」が16万台(20.5%減)、「イエティ」が10.3万台(24.8%増)となりました。
続いて、2015年上半期(1~6月)の実績は以下のとおりです。
- 売上高 64億2100万ユーロ(前年同期7.5%増)
- 営業利益 5億2200万ユーロ(前年同期22.8%増)
世界新車販売台数は、上半期としては過去最高の54.4万台(前年同期比4.2%増)を記録。市場別で見ると、ヨーロッパで好調だったものの、ロシアやウクライナ、中国では減速しました。
事業戦略
事業方針
シュコダは2011年、中期成長戦略として、「2018年世界自動車販売目標150万台」を掲げました。この目標に向けた取り組みは以下のとおりです。
- 2018年までにヨーロッパ以外の販売率を60%とする。中国での販売目標を50万台に設定。ロシアでは市場シェア5%獲得。インドでは2017年の販売目標を17.5万台に設定
- 2018年に、中国・ロシア・インドの生産台数が世界全体の過半数を占める
- 2018年までにヨーロッパ市場シェア5%獲得。中東欧地域ではシェア3位を獲得
- 2016年までに、新規モデルおよび更新モデルを6カ月に1車種のペースで投入する
○国内生産拠点の増強
- チェコ国内にあり、シュコダの主要工場の一つであるクヴァシニ工場の拡張を2015年に発表。2018年までに、年産能力を28万台へ引き上げる計画。
- チェコのムラダー・ボレスラフ工場で新型「オクタヴィア・スカウト」、新型「Fabia」(ファビア)の生産を開始。これに合わせて工場の設備の刷新などを行った。
- ムラダー・ボレスラフ工場で2014年からフォルクスワーゲングループが新開発した新世代の1L直列3気筒ガソリンエンジンの製造を開始。
注力分野
・パワートレイン開発
2014年、フォルクスワーゲンとの共同出資でチェコの開発技術センターを拡張し、新エンジンセンターを開設した。フォルクスワーゲングループのパワートレイン開発技術力を高める狙い。
技術動向
・モジュールキット「MQB」搭載モデルの発表
フォルクスワーゲングループが2012年に開発した横置きエンジン用モジュールキット、MQB(Modulare Quer Baukasten、ドイツ語でモジュールキットの意味)。違う車種間でも共通の部品などを使うことでコスト削減や軽量化の実現をはじめ、強度の確保にもつながるとして、フォルクスワーゲングループではモジュールキット戦略を進めている。シュコダでも、このモジュールキットを採用した新型「Superb」(スペルブ)を生産し、2015年に発表した。
グローバル展開
シュコダは、中国、ロシア、インドを重要な市場と位置づけ、積極的に事業を展開しています。各国における取り組みは以下のとおりです。
○中国
- 2018年に中国での販売台数50万台を目指して、2014年に販売店舗を360店舗に拡大。
- 2013年に「スペルブ」を、2014年には新型「オクタヴィア」、ステーションワゴン「Rapid Spaceback」(ラピッドスペースバッグ)の現地生産を開始した。
○ロシア
- 市場シェア5%獲得を目標として、ロシア国内で新型「オクタヴィア」や改良モデル「Yeti」(イエティ)、「Rapid」(ラピッド)の生産を開始するなど生産モデルを追加している。
○インド
- 2017年の販売目標を17.5万台として、インドのアウランガーバード工場で2013年から新型「オクタヴィア」の生産を開始。2014年には改良した「スペルブ」と「イエティ」の販売も開始した。
会社概要
他の完成車メーカー・部品メーカー情報
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