ミツバ

ミツバの企業情報

ミツバは、群馬県に拠点を置く、小型DCモーターをはじめ、ワイパーシステム、パワースライドドアシステムなどを生産する大手電装部品メーカーです。

現在の主要取引先は全体の49%を占めるホンダ。その他、ルノー・日産、SUBARU(スバル/富士重工業)、トヨタ自動車など国内完成車メーカーに加え、フォルクスワーゲン(Volkswagen)、アウディ(Audi)などへの供給も行っています。

ミツバの設立は1946年。三ツ葉電機製作所として群馬県で創業しました。1951年、自動車用の警音器(ホーン)の生産を開始し、自動車業界に参入します。1956年、ワイパー用モーターの生産を開始。

1986年、アメリカ・イリノイ州に子会社、アメリカン・ミツバ・Corp.を設立。翌1987年、アメリカ・ミシガン州に四輪車向け製品の生産子会社、CMEコーポレーションを設立し、現地での生産を開始しました。以降、北米を中心に、アジアなどで生産・販売・開発拠点の開設を進めます。

1996年、社名を現在のミツバに変更。同1996年、フランス・サン=ローラン=シュル=セーヴルに四輪車向け製品の生産拠点を設立。以降、イタリア、ドイツ、ハンガリーなどヨーロッパでの展開を加速させます。

2001年、本社敷地内にミツバ研究開発センターを開設。翌2002年、資本参加する大嶋電機製作所から、自動車用ミラーとランプの営業権を譲受します。同2003年、自動車用電装部品メーカーの自動車電機工業と業務・資本提携を締結(2007年に子会社化)。

2011年、ドイツの完成車メーカー、BMWの小型車「1シリーズ」向けのリアワイパーを開発。その後も、BMWの新型車「2シリーズアクティブ ツアラー」向けのリアワイパー、アウディ「TT」向けのフロントワイパーを開発するなど、ヨーロッパメーカーとの取引を拡大させています。

○事業内容
・輸送用機器関連事業
フロントワイパーシステム、パワーウインドモーター、スターターモーターなど四輪用電装製品をはじめ、二輪用電装製品、モーター技術を使用した汎用電装製品、電動ベッド作動用モーターといったライフサポート機器ほか。

・情報サービス事業
・クリエイティブ事業

年収情報

平均年収570万円自動車業界内の年収順位 199280

年収推移

  • 559.9万円

2016年度

  • 567.7万円

2017年度

  • 570.5万円

2018年度

自動車業界の平均年収 618万円
推定生涯賃金 1億8879万円

年齢別年収シミュレーション

  • 364万円

25歳

  • 435万円

30歳

  • 505万円

35歳

  • 570万円

40歳

  • 588万円

45歳

  • 576万円

50歳

平均年齢 40.4歳
平均勤続年数 17.1年

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 327,977百万円

2016年度

  • 387,186百万円

2017年度

  • 333,278百万円

2018年度

単独
  • 146,936百万円

2016年度

  • 144,778百万円

2017年度

  • 144,536百万円

2018年度

経常利益推移

連結
  • 20,213百万円

2016年度

  • 20,055百万円

2017年度

  • 10,711百万円

2018年度

単独
  • 9,408百万円

2016年度

  • 12,588百万円

2017年度

  • 3,957百万円

2018年度

従業員数推移

連結
単独

ミツバの2016年3月期の連結業績は以下のとおりです。

  • 売上高 3,332億3,200万円(前年比8.9%増)
  • 営業利益 228億8,900万円(前年比3.6%増)
  • 経常利益 196億1,900万円(前年比22.2%減)
  • 当期純利益 85億1,800万円(前年比25.5%減)

事業別では、輸送用機器関連事業は、北米や中国での自動車生産が増加したことによって、売上高は3,203億3,400万円(前年比8.9%増)、収益面では、増収効果と合理化改善効果もあり、営業利益は220億8,700万円(前年比4%増)となりました。

上記を踏まえた、次期2017年3月期の連結業績予想は以下のとおりです。

  • 売上高 3,200億円(前期比4%減)
  • 営業利益 210億円(前期比8.3%減)
  • 経常利益 210億円(前期比7%増)
  • 当期純利益 80億円(前期比6.1%減)

事業戦略

事業方針

ミツバは2015年、第10次中期経営計画(2015年~2017年度)を策定しました。

○数値目標

  • 売上高 2017年度3,200億円(2013年度比11.7%増)

○経営方針

完成車メーカーの現地生産、現地開発に対応することで、グローバルでの売上拡大を目指すとしています。

・グローバルで展開する各拠点の連携強化

2014年、開発企画とグローバル対応力の強化のため、事業企画部、新設の原価企画室、情報システム室、総務部の各部に開発管理部の機能を統合。

・高付加価値商品の開発・コスト改善・人災育成

2014年、ものづくりの要素技術や加工技術の先行開発力を強化するなど、コスト低減力と付加価値のある製品の開発力を強化する体制を整備。

・モーター技術をコアに、制御技術や機構技術と組み合わせることで、ニーズが高まる安全に寄与する製品の展開を拡大する

現在、モーター技術と制御技術をコアとした新たなアクチュエーター(電動式のモーター)の研究開発と、そのキーとなる要素技術の研究を進めている。
さらに、先進の制御技術や、新センサー技術と駆動原理を応用したシステム製品の研究開発も推進中。

技術動向

○製品開発

・小型で高出力の電動オイルポンプを発表

2014年、機電一体ブラシレスモータータイプの、小型で高出力の電動オイルポンプを発表。
これまでの油圧作動を電動化することができるため、自動車の燃費向上に貢献するとしている。
同年、量産ハイブリッド車(HEV)に搭載された。

・ミラーの視野角を広げる、曲率可変ドアミラーを新開発

2015年、進路変更時や交差点で曲がる際にドアミラーの鏡が変形する「曲率可変ドアミラー」を発表。
同製品は、鏡を部分的に曲面にすることで、視野角を25度から45度に拡大。運転手から見にくい斜め後方の死角を解消する。

通常時は平面鏡で必要なときだけ部分的に曲面鏡に変化するため、すでに実用化されている、最初から端部を曲げた部分曲面鏡のように端が歪んで見えないとしている。

・小型電気自動車向けの駆動用モーターを新開発

2016年、小型の電気自動車(EV)向けとなる駆動用モーターを発表。
今回開発したのは、スイッチトリラクタンスモーターと誘導モーターの2種類。いずれも、レアアースを原料とする永久磁石を使用しないため調達しやすいとしている。

○開発体制強化

・国内外で製品開発体制の強化推進

ミツバは2015年、海外での現地開発体制を拡充すると発表。
ヨーロッパ、アジアの研究開発拠点の人員を増強すると同時に、生産拠点にセールスエンジニアを配置。市場ニーズに合った製品の開発、および完成車メーカーへの営業を強化する計画。
合わせて、日本国内では先行開発分野への投資を増やし、電動化、小型・軽量化のニーズに応える取り組みを進める。

グローバル展開

ミツバは2015~2016年度にかけ、主にASEANと中国、インドでの生産体制強化に取り組む方針を発表しました。
その他の地域も含め、近年における展開は以下のとおりです。

○メキシコ

  • 2014年、メキシコ・ヌエポレオン州に生産子会社、コルポラシオン・タツミ・デ・メヒコ(Corporacion Tatsumi de Mexico)を設立すると発表。
    2016年から稼働し、四輪車・二輪車用の電装部品、ブレーキ部品を生産する。メキシコを含む北米地域の自動車市場の拡大に対応するとともに、同地域におけるさらなる競争力の向上を目指す。

○ベトナム

  • ベトナム・ドンナイ州にあるアマタ・プラントの拡張を実施。2014年に稼働を開始した。
    このことで、アマタ・プラントでは二輪電装製品を、同州にあるロテコ・プラントで四輪用の電装製品をそれぞれ集中生産する見通し。

部門構成・部門ごとの方針

2014年、ミツバはグローバルでの対応力強化を図る目的で組織の編成を行いました。

  • 従来の事業推進室を事業企画部へ名称変更。事業戦略と機能戦略の整合と、エリア、拠点ごとの連携の強化を目的に、企画機能を強化する目的。
  • 商品の企画原価の達成および原価改善の推進強化のため、原価企画室を新設。
  • 事業企画部、原価企画室、情報システム室、総務部の各部に、既存の開発管理部の機能を統合。開発企画の強化と、本社各機能のグローバル対応力強化を図る。
  • モーターの要素技術・基礎技術向上のため、モーター技術部を技術開発部に統合。
  • ものづくりの要素技術開発をはじめ、加工技術の先行技術開発力の強化を目的に、加工技術センターを新設。
  • 購買企画部を新設。グローバルでの購買の本社機能を担うとともに、購買戦略の立案・フォローを通して最適調達を実現する目的。

ミツバの報道ニュース一覧

2016.01.22 ミツバ、インドの自動車部品展へ出展

ニューデリーで2月に開催ミツバは19日、インドのニューデリーで2月4日から7日にかけて開催される、「第13回オートエキスポ2016コンポーネンツ(自動車部品展)...[もっと見る

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会社概要

社名 株式会社ミツバ
設立年 1946年3月8日
本社所在地 〒376-8555 群馬県桐生市広沢町1-2681
市場名 東証一部
代表取締役 長瀬 裕一
社債格付け BBB
資本金 9,885百万円

組織構成や技術開発状況など、ネットに掲載されていない情報 が聞ける。転職についても相談できる。

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拠点一覧

ミツバの拠点(研究開発・テストセンター含む)

国内拠点一覧
  • 研究開発センター(群馬県桐生市)
  • 赤城工場(群馬県みどり市)
  • 新里工場(群馬県桐生市)
  • 鬼石工場(群馬県藤岡市)
  • 利根工場(群馬県沼田市)
  • 富岡工場(群馬県富岡市)
  • 福島工場(福島県田村市)
  • 新潟工場(新潟県南魚沼市)
  • 本社事務所(群馬県桐生市)
  • 横浜研究開発センター
海外拠点一覧
  • アメリカン・ミツバ・コーポレーション
  • コルポラシオン・ミツバ・デ・メヒコ・エス・エー・デ・シー・ブイ
  • ミツバ・ド・ブラジル・リミターダ
  • ミツバ・イタリア・エス・ピー・エー
  • ミツバ・オートモーティブ・システムズ・オブ・ヨーロッパ・ケー・エフ・ティー
  • ミツバ・マニュファクチュアリング・フランス・エス・エー

関係会社一覧

ミツバの関係会社一覧

  • ㈱両毛システムズ
  • アメリカン・ミツバ・コーポレーション
  • コルポラシオン・ミツバ・デ・メヒコ・エス・エー・デ・シー・ブイ
  • ミツバ・フィリピンズ・コーポレーション
  • ミツバ・シカル・インディア・リミテッド
  • ミツバ・エムテック・ベトナム・カンパニーリミテッド
  • ピーティー・ミツバ・オートモーティブ・パーツ・インドネシア
  • 広州三葉電機有限公司
  • 三葉電器(大連)有限公司
  • タイサミット・ミツバ・エレクトリック・マニュファクチュアリング・カンパニーリミテッド

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