日本精機

日本精機の企業情報

日本精機は、日本に本社を構える大手電装部品メーカーです。
四輪車用・二輪車用計器やヘッドアップディスプレイ(HUD:Head Up Display)、液面センサーなどを主力製品としています。
特にヘッドアップディスプレイについては、2015年7月に累計販売台数が250万台、生産台数も270万台を超え、同時点における世界シェアトップの企業となりました。

1946年、新潟県で日本精機が設立。当時は時計や計器の製造販売を行っていました。

1980年代にはアメリカとイギリスに拠点を設立。

1995年、中国の上海に合弁会社である上海易初日精有限公司(現:上海日精儀器有限公司)を設立したほか、タイにも拠点を設置するなど、アジア地域への展開を推進。

2000年以降は、中国、インド、ベトナムをはじめとするアジア諸国以外にも、メキシコ、ブラジルなどの南米地域にも拠点を設立しています。

2009年には台湾の基隆(キールン)市にある尚志精機股份有限公司 (現:台湾日精儀器股份有限公司)への出資比率を高め、子会社化しました。


2016年3月末時点では、子会社35社、関連会社1社でグループを構成しており、13,284人の従業員を抱えています。
事業体制は以下4つのセグメントで構成されています。
・自動車及び汎用計器事業
・自動車販売事業
・民生機器事業
・その他

現在は、海外市場のシェアを拡大するため、エンジニアの増員や新実験棟の稼働などによる開発体制の強化に注力しています。

年収情報

平均年収577万円自動車業界内の年収順位 72101

年収推移

  • 583.2万円

2016年度

  • 588.6万円

2017年度

  • 577.5万円

2018年度

自動車業界の平均年収 618万円
推定生涯賃金 1億9111万円

年齢別年収シミュレーション

  • 369万円

25歳

  • 440万円

30歳

  • 512万円

35歳

  • 577万円

40歳

  • 595万円

45歳

  • 583万円

50歳

平均年齢 42.7歳
平均勤続年数 18.8年

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 245,967百万円

2016年度

  • 263,163百万円

2017年度

  • 263,239百万円

2018年度

単独
  • 117,415百万円

2016年度

  • 120,752百万円

2017年度

  • 121,937百万円

2018年度

経常利益推移

連結
  • 15,356百万円

2016年度

  • 15,854百万円

2017年度

  • 16,291百万円

2018年度

単独
  • 10,266百万円

2016年度

  • 6,530百万円

2017年度

  • 6,014百万円

2018年度

  • ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。

従業員数推移

連結
単独

2015年度における売上高は、自動車及び汎用計器事業の売上高の増加が影響し、2,436億600万円で前年度比7.3%増となりました。
営業利益は180億8,300万円で前年度比10.0%増、経常利益は163億7,800万円で前年度比30.7%減、当期純利益は91億4,300万円で前年度比36.8%減となりました。

セグメント別の売上高は、

  • 自動車及び汎用計器事業が1,897億8,400万円で前年度比8.8%増
  • 民生機器事業が139億9,300万円で前年度比3.2%増
  • 自動車販売事業が228億4,500万円で前年度比3.9%増
  • その他が169億8,200万円で前年度比3.9%増

となりました。

事業戦略

事業方針

日本精機は中期経営方針において、以下の目標を掲げています。

  • あるべき社員像とその育成方法を確立するための「人材育成」
  • グローバルでの設計と生産品質を保証する横断的な仕組みを強化するための「品質改革」
  • 戦略的な次世代技術の開発と事業化を推進するための「技術の進化」
  • 新しい工場コンセプトの構築と生産性を向上させるための「もの造り革新」
  • 事業戦略に基づく事業拡大と収益力の強化を実現させるための「コスト競争力強化」
  • ITの活用による経営意思決定支援とプロセスの効率化を実施するための「システム構築」

具体的数値目標としては、2018年3月期までに下記の達成を目指しています。

  • 売上高2,700億円
  • 営業利益300億円

なお、将来的には売上高3,000億円の達成を目標に掲げています。

注力分野

日本精機は自動車及び汎用機器事業に注力しており、海外と日本国内において、下記のような研究開発体制の強化を目指した取り組みを実施しています。

○海外での取り組み

  • 2014年9月、欧米の開発拠点の機能を拡充すると発表。エンジニアを増員し、製品開発のリードタイム短縮を試みる。
    増員したエンジニアの7割をソフトウェア開発者とし、ソフトウェア開発を中心に体制を強化。

○日本国内での取り組み

  • 2014年11月に新実験棟を本社敷地内に併設し、実験・開発体制を強化。
    試験精度の向上や試験ノウハウの共有などを図り、マザーテストラボとしての機能を拡充。

技術動向

日本精機は、新潟県長岡市のR&DセンターとNSテクニカルセンターをコア施設として、車載関係及びその他の製品開発、技術開発を実施。
日本における設計開発技術を強化しつつ、顧客に近い拠点と低コスト国での設計を進め、設計能力と設計効率の向上を図っています。

下記は、日本精機の研究開発活動の一例です。

  • 世界初の2画面ヘッドアップディスプレイ(HUD: Head Up Display)を開発 ドライバーの2.5メートル前方に8型、5メートル前方に29型の画面を投映可能なヘッドアップディスプレイ。
    一方は時速や運転モードを、もう一方は方向指示や警告などのナビゲーションシステムと連動した情報を表示する。
    2019年からの生産開始が目標。
  • ドライバー挙動連携表示システム(DVAD:Driver's Vision Assist Display)の開発
    ドライバーセンシングにより運転手の状態をリアルタイムで判断し、死角の確認や側後方確認など、全周囲の車外画像からドライバーが求める情報を操作なしで提供するシステムを開発。

上記のほか、以下のような研究開発活動も実施しています。

  • 次世代ヒューマンマシンインターフェイス(HMI:Human Machine Interface)機器の開発
  • スマートフォンとの連携技術の開発
  • 車載用光学技術およびアクチュエーター技術の開発
  • 車載用センサーの開発

グローバル展開

2016年3月末時点で、日本精機はアメリカ、メキシコ、ブラジル、イギリス、オランダ、タイ、インドネシア、ベトナム、インド、台湾、中国の11ヶ国に海外拠点を有しています。

○海外における取り組み

■ベトナムでの取り組み
  • 2013年10月、ダナン市に設計開発拠点のダナンニッポンセイキを開設したと発表。日本精機の完全子会社として資本金100万ドル(約9,800万円)で設立。
    現地で従業員を採用し、ソフトウェア開発の下流工程を担う。
■メキシコでの取り組み
  • 2013年9月、ヌエボレオン州グアダルーペ市に車載用計器・部品の販売を行う新会社、ニッセイ・ディスプレイ・メヒコを設立したと発表。
    現地に展開する拠点で完成品を生産し、新会社を通して取引先メーカーに製品を納入する。
  • 2013年10月、同年中にメキシコで四輪用計器の生産を開始すると一部で報道。
    メキシコの拠点では従来から計器の基盤や部品を生産していたが、日系完成車メーカーが現地生産を拡大することを受け、体制を変更。
    また、同国の生産体制を整備することで、北米における事業拡大も図る。
■アメリカでの取り組み
  • 2013年8月、同年中にヘッドアップディスプレイ(HUD:Head Up Display)の海外生産を始めると一部で報道。
    二輪・四輪用メーターを生産しているオハイオ工場にヘッドアップディスプレイの組み立てラインを増設し、アメリカの完成車メーカー向けに新製品の生産を開始。
    同時点では、2014、2015年に年間10万台を生産する見通しとされていた。
■インドネシアでの取り組み
  • 2012年9月、2013年度中に四輪車用メーターの生産をインドネシアで開始すると一部で報道。
    タイや日本から製品を供給するのではなく、現地生産を行うことで主要取引先からの要請に迅速に対応することが狙い。
    なお、東南アジアでの四輪車用メーターの生産はタイに続き、インドネシアが2ヶ国目。
■中国での取り組み
  • 2012年3月、上海に車載用計器と部品販売、設計開発を行う日精儀器科技(上海)有限公司を設立したと発表。
    出資比率は日本精機が60%、グループ会社の上海日精儀器有限公司と日精儀器武漢有限公司がそれぞれ20%。
    資本金は150万米ドル(約1億2,300万円)。
■インドでの取り組み
  • 2012年3月、タミナルドゥ州チェンナイ市に二輪・四輪車用計器の生産・販売を手がける新会社、エヌエスインスツルメンツインディアを、日本精機のグループ会社による100%出資で設立したと発表。
    同時点では、新工場はアーンドラプラデーシュ州に建設し、土地・建物・設備に総額4億3,000万ルピー(約6億8,800万円)を投資する予定とされていた。

部門構成・部門ごとの方針

事業体制は、以下4つのセグメントで構成されています。

  • 自動車及び汎用計器事業
    (主要製品:四輪車・二輪車用計器、ヘッドアップディスプレイ(HUD:Head Up Display)、汎用計器、各種センサー)
  • 自動車販売事業
    (主要製品:新車・中古車の販売、車検・整備などのサービス)
  • 民生機器事業
  • その他

自動車関連製品の各事業の方針は下記の通りです。

  • 計器事業
    グループ全体の生産体制の最適化・生産能力の強化と、海外開発拠点の拡充および開発コストの削減を目指す。
  • ヘッドアップディスプレイ事業 顧客別生産台数とHUD売り上げ500億円達成に向けた生産体制の構築を行う方針。
    日本、アメリカ、イギリスの3国4拠点を中心とする生産体制で顧客への提案力を強化し、2017年度の目標売上高を230億円に設定。
    他拠点での生産や構成部品生産の現地化も検討。
  • センサー事業
    さまざまな環境に対応できる車載センサー製造のノウハウを、今後成長が期待できる分野に生かし拡販する方針。

会社概要

社名 日本精機株式会社
設立年 1946年12月24日
本社所在地 新潟県長岡市東蔵王2丁目2-34
市場名 東証二部
代表取締役 佐藤 守人
社債格付け A
資本金 14,494百万円

組織構成や技術開発状況など、ネットに掲載されていない情報 が聞ける。転職についても相談できる。

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拠点一覧

日本精機の拠点(研究開発・テストセンター含む)

国内拠点一覧
  • 本社及び本社工場(新潟県長岡市)
  • 高見事業所及びNSテクニカルセンター(新潟県長岡市)
  • R&Dセンター(新潟県長岡市)
海外拠点一覧
  • ユーケーエヌ・エス・アイ社
  • ニッポンセイキ ヨーロッパ社
  • ニューサバイナ インダストリーズ社
  • エヌ・エス・インターナショナル社
  • ニッポンセイキ・デ・メヒコ社
  • ニッセイ・アドバンテック・メヒコ社
  • ニッポンセイキ・ド・ブラジル社
  • エヌエスサンパウロ・コンポーネント・オートモーティブ社
  • タイ-ニッポンセイキ社
  • タイ マットエヌエス社
  • ニッポンセイキ・コンシューマ・プロダクツ(タイ)社
  • インドネシア ニッポンセイキ社
  • ベトナム・ニッポンセイキ社
  • 東莞日精電子有限公司
  • 上海日精儀器有限公司
  • 台湾日精儀器股份有限公司
  • 常州日精儀器有限公司

関係会社一覧

日本精機の関係会社一覧

  • ユーケーエヌ・エス・アイ社
  • ニューサバイナ インダストリーズ社
  • エヌ・エス・インターナショナル社
  • ニッポンセイキ・デ・メヒコ社
  • ニッセイ・アドバンテック・メヒコ社

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