起亜自動車
起亜自動車の企業情報
起亜自動車(Kia Motors Company、起亜)は、韓国第2位の自動車メーカーです。1998年以降は現代自動車(ヒュンダイ)の子会社となり、ヒュンダイグループを形成しています。現在は、2016年までの中期経営ビジョン「グローバル350万台生産・販売」の実現に向けて取り組んでいます。
起亜は、韓国初の自転車工場である京城(けいじょう)精工として1944年に創業。1962年に東洋工業(現マツダ)からの技術導入によって、オート三輪の製造をスタート。その後、マツダの技術支援によって、マツダのピックアップトラックをはじめ、1974年からは乗用車「ファミリア」を「Brisa」(ブリザ)の名称で生産開始しました。
1975年、自社初の完成車となる「ブリザ・ピックアップ」を輸出。1976年には同じく韓国の自動車メーカー、亜細亜自動車を子会社化し、起亜グループを形成しました。1979年に、フィアット(Fiat)「132」とプジョー(Peugeot)「604」の生産をスタートします。
1980年にマツダのトラック「ボンゴ・トラック」の生産を、1986年にはフォード(Ford)「Festiva」(フェスティバ)をベースにした「Pride」(プライド)の生産を開始。同時にアメリカへの輸出もスタートさせました。1990年に現在の社名へと変更。1992年に独自の開発モデル「Sephia」(セフィア)を、1996年にはインドネシア政府との合弁で「ティモール」の生産を開始しました。
1998年に、前年で起きた韓国の経済危機の影響などを受けて経営が破綻。マツダとフォードが資本撤退し、現代自動車の傘下となりました。1999年に、現代自動車・起亜グループを発足させると同時に亜細亜自動車を吸収合併。
2002年、東風汽車(とうふうきしゃ)、江蘇悦達投資股份有限公司(こうそゆだつとうしこふんゆうげんこうし)との合弁、東風悦達起亜汽車(とうふうゆだつきあきしゃ)が中国での生産を開始。2006年にはスロバキア工場、2007年には中国の第2工場、2009年にはアメリカの工場が稼働するなど、海外拠点での生産を本格化させました。
- 01.売上等の推移(直近3年間)
- 02.事業戦略
- 03.起亜自動車の報道ニュース一覧
- 04.会社概要
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
経常利益推移
- ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。
従業員数推移
起亜の2014年の売り上げは以下のとおりです。
- 売上高 47兆0970億ウォン(前年比1.1%減)
- 純利益 2兆9940億ウォン(同21.6%減)
2014年の起亜の世界販売台数は、過去最高の290.8万台(前年比5.9%増)でしたが、売上は、ウォン高の影響を受けて大幅な減益となりました。
起亜は親会社のヒュンダイモーターとともに海外での販売比率が高いものの、韓国国内での生産比率も高いため、輸出市場、特に主力の米国市場での採算が悪化する結果となりました。
また、2015年上半期(1~6月)の世界販売台数は、152.8万台(前年同期1.2%減)となりました。
事業戦略
事業方針
起亜は2016年までの中期経営ビジョンとして「グローバル350万台生産・販売」を目指すと発表しました。この目標に向け、さらなる販売拡大につなげる以下の取り組みを行っています。
- これまで進めてきたデザイン重視の製品戦略をさらに強化
- 安全、走行性能などの製品の質的改善
注力分野
○エコカーの展開強化
ヒュンダイグループは2015年、「2020年までに、エコカー市場において世界第2位になることを目指す」とする環境対応車開発の中長期計画を発表。2016年上半期までに10モデルのエコカーを発表する計画。これに合わせ起亜もEV(電気自動車)、ハイブリッドカーなどの投入を進めている。
- 2014年に小型クロスオーバー「Soul」(ソウル)ベースのEVを投入。
- 2014年、自社で開発した新ハイブリッドシステムを発表。小型のモーターに、バッテリー(二次電池)として48Vのカーボン電池を組み合わせて構成したもの。低速時などには、モーターのみで走行するEVモードを採用したほか、減速時のエネルギーをバッテリーに蓄える機能も備える。このシステムは今後発表する起亜の市販車に搭載予定。
- 2016年、中型セダン「K5」のPHVモデルと新型「K7」のHVモデルを発表予定。
- 2016年、韓国初のハイブリッドの小型SUV「ニロ」(NIRO)の新型を発表予定。
○急速充電ネットワークを整備
2015年、起亜はアメリカ・カリフォルニアに17の急速充電ステーションを整備すると発表。カリフォルニアにはすでに198の急速充電ステーションがあり、新たに整備される分も合わせ、2014年に発表したEV「ソウルEV」の顧客の利便性向上を図る狙い。
○パワートレイン開発
2015年、燃費やCO2排出量などの環境性能が高水準の新開発パワートレインを発表。5~7%の燃費向上が見込めるとしている。このエンジンはヨーロッパ向けの「シードGTライン」をはじめ、他の主要車種に展開していく。
技術動向
○テレマティクスシステム「UVO(ユーヴォ) eサービス」開発
起亜が開発した車載テレマティクスシステム「UVO」をバージョンアップし、アメリカ・Google(グーグル)の「グーグルマップ」のアプリケーションプログラム・インターフェイスを内蔵した「UVO eサービス」を2013年に発表。同年、アメリカ市場に投入した新型SUV「Sorento」(ソレント)に搭載。
グローバル展開
起亜自動車は現在、世界4カ国11カ所に生産拠点を展開していますが、近年の需要拡大に対応するため、中国とスロバキアの生産能力を拡大するなどの対応を進めています。各拠点における取り組みは以下のとおりです。
○アメリカ
- 2014年、アメリカ市場に初の電気自動車(EV)「ソウルEV」を投入。
- 2015年、ヒュンダイと共同で急速無線充電システムの開発を開始。同国でEVの顧客に急速無線充電システムを提供するMojoモビリティ社と協力し、起亜がアメリカで販売する「ソウルEV」用の急速無線充電システムを共同開発していく。
- 2015年、中型SUV「ソレント」の全面改良モデル、中型セダン「Optima」(オプティマ)の全面改良モデルをそれぞれジョージア工場で生産開始。
- 2015年、アメリカ市場の主力ハイトワゴン(背の高いワゴン車)「ソウル」にステアリング系統の不具合があるとして、リコール(回収、無償修理)を実施した。
○メキシコ
- 2015年、メキシコ市場への進出を発表。10都市に21の販売店をオープンした。また、ディーラーネットワークを26拠点追加し、2017年までに合計65拠点への拡大を目指す予定。
- 2016年、メキシコ・ヌエボで完成車工場を稼働予定。コンパクトセダンやSUVを生産する計画。
○中国
- 2014年、江蘇省塩城に第3工場を開設。小型セダン「K3」をはじめ、中国専用コンパクトSUVおよび中型セダン「K5」の全面改良モデルを生産。2016年以降にこの工場の生産能力を増強予定。
○スロバキア
- 2015年中にスロバキア工場の生産能力を、従来の年間生産台数30万台から40万台へ引き上げる計画。
起亜自動車の報道ニュース一覧
- 2020.10.31 起亜自動車アメリカ、「ニロ EV 2020」をMITに寄贈
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代替燃料車の認知度向上及び普及促進のためMITに寄贈起亜自動車アメリカが、「ニロEV2020」をマサチューセッツ工科大学(以下、MIT)に寄贈したと10月29日...[もっと見る]
- 2020.10.31 起亜自動車、次世代軍用車両用の新しい標準プラットフォームの開発計画を発表
- 2020.10.27 起亜自動車、起亜デザイン・イノベーショングループに新たな副社長を任命
- 2020.10.23 起亜自動車のテルライダー、「第5回年次RebelleRally」の「X-Crossクラス」で総合2位
- 2020.10.17 起亜自動車アメリカ、新型「K5」の新しい広告を展開
会社概要
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- アメリカン・アクスル&マニュファクチャリング
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