ルノー

ルノーの企業情報

Renault(ルノー)は、フランス・パリに拠点を置く自動車メーカーです。日産自動車との相互資本提携の締結をはじめ、韓国のSAMSUNG MOTORS(サムスン・モーターズ)の子会社化や日産・ルノーとしてロシア最大のアフトワズの経営権を獲得するなど、提携関係の強化を進めています。

ルノーの設立は1899年。ルイ・ルノーと2人の兄、マルセル、フェルナンが設立したルノー・フレール社は、第一次世界大戦で輸送車として活躍したタクシー作りで飛躍を遂げました。その後、フランス軍の主要サプライヤーとして、幅広い車種の製造はもちろん、戦車、航空機エンジン、航空機なども手掛けるようになりました。

第二次世界大戦後、ルノーは国有化されてルノー公団として再スタートを切ります。1970年代にかけて、生産施設の拡大や海外進出、ヨーロッパでの販売網整備などを積極的に行いました。また、大衆車向け小型車「4CV」やフランス乗用車史上最多の生産台数を達成した「ルノー4」などの人気車を発売。

1980年代に、労働力コストの上昇や商用車部門の不振、商品の競争力の低下などから経営不振に陥ると、政府は、株式会社化などを条件に支援を行い、経営再建に務めました。1990年にスウェーデンの自動車メーカーVolvo(ボルボ)との提携をきっかけに株式会社となり、1996年には完全に民営化されました。

1999年に、バス事業をイタリアの商用車・産業用車両などを手掛けるIveco(イヴェコ)と合弁化し、Irisbus(イリスバス)を設立しましたが、後に撤退。さらに、トラック事業を2001年にボルボに売却し、以降は乗用車事業に注力しています。

提携関係では、1999年に日産自動車の株式36.8%を取得、2002年には日産がルノーに15%出資し、相互資本提携を発表。さらに、1999年にルーマニアのDACIA(ダチア)、2000年には韓国のSAMSUNG MOTORS(サムスン・モーターズ)を子会社化しました。

また、2008年にロシア最大の自動車メーカー、AVTOVAZ(アフトワズ)の株式25%を取得、2014年には経営権を取得しました。2010年、日産、ダイムラーとの3社間で資本提携を行い、小型車の開発やディーゼルエンジンとガゾリンエンジンの共用化など幅広い分野で協業することを発表しました。

○ルノーグループ
・日産自動車(日本)
・ルノーサムスン自動車(韓国)
・ダチア(ルーマニア)
・アフトワズ(ロシア)

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 11,720,041百万円

2016年度

  • 11,951,169百万円

2017年度

  • 11,574,247百万円

2018年度

経常利益推移

連結
  • 864,733百万円

2016年度

  • 750,302百万円

2017年度

  • 546,498百万円

2018年度

  • ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。

従業員数推移

連結

ルノーの2014年の販売台数は 271.2万台(前年比3.2%増)となりました。
地域別では、西ヨーロッパで146.4万台(12.5%増)と高い増加率を記録、欧州におけるルノーの市場シェアは10%(前年比0.6%増)となりました。
西ヨーロッパ以外では、景気停滞を背景に、124.7万台(前年比5.9%減)となりました。フランス国内では57.7万台(前年比5.5%増)を販売し、26.6%(1.3%増)の市場シェアを確保。ブラジルでは23.7万台(前年比0.3%増)を販売し、7.1%と過去最高の市場シェアを記録しました。
一方、ロシアでの販売台数は19.4万台(7.4%減)でしたが、SUV「ダスター」の好調な販売と新型「ロガン」「サンデロ」「サンデロ ステップウェイ」の発売により、市場シェアは7.9%(0.3%増)となり、過去最高記録を更新しました。

事業戦略

事業方針

○中期経営計画「Renault 2016 Drive The Change」(2011年~2016年)

2011年に発表した中期経営計画「Renault 2016 Drive The Change」の内容は以下のとおりです。

  • 世界販売目標300万台
  • フリーキャッシュフロー(FCF)目標 20億ユーロ(達成には営業利益率5%が必須)

この計画を受けて発表された2013年末時点での状況は、世界販売台数は262.8万台となり、目標は達成できませんでした。FCFは25億ユーロとなり目標を達成したものの、2014年上期では3.6億ユーロの赤字となりました。営業利益率は、2013年は3%、2014年上半期は3.7%にとどまりました。

続いて2013年に発表した2014年から2016年までの経営計画は以下のとおりです。
(2016年「Renault 2016 Drive The Change」終了時の目標)

  • 売上高 500億ユーロ
  • 営業利益率 5%以上
  • フリーキャッシュフロー(FCF)の黒字化、CAPEX(投資支出)および研究開発費の体売上比率9.0%以下
  • ロシア・ブラジルで8%、インドで5%のシェア獲得およびヨーロッパでのシェア2位

この計画に向け、日産と研究開発、生産・物流、購買、人事といった分野で統合を進め、43億ユーロのコスト削減を目指すほか、製品モデルの80%で共通の部品や構成を使用することなどでさらなるコスト低減を進めています。

○提携関係

ルノーおよびルノー・日産が他社と進める提携関係は以下のとおりです。

・アフトワズ

ルノー・日産で2014年に経営権を獲得。3社でのロシア市場シェア4割を目指す。また、2001年よりルノー・日産の共同購買組織として運営してきたRenault-Nissan Purchasing Organization(ルノーニッサンパーチェシングオーガニゼーション、RNPO)を、2015年内に、アフトワズとの3社共同の購買組織とすることを決定。これによって、部品の現地調達率向上を目指す。

・Daimler(ダイムラー)

2010年、ルノー・日産として、相互出資と、次世代のルノー「Twingo」(トゥインゴ)、スマート「smart fortwo」(スマート フォーツー)とエンジンの共同開発、パワートレインや完成車の相互供給などによる提携を発表。その後、4気筒ガソリンエンジンの共同開発・生産とトランスミッションのライセンス生産なども発表した。
2015年にはルノー・日産とダイムラーの提携関係を、ピックアップトラックの領域へ拡大すると発表。

・東風汽車(とうふうきしゃ)

1993年から日産と提携を続ける東風汽車とルノーは、中国で自動車の生産を2016年に開始する予定。

・GM(ゼネラル・モーターズ)

ルノー・日産とGMは小型商用車、ルノー「Traffic」(トラフィック)と日産「Primaster」(プリマスター)、GMの子会社であるOPEL(オペル)の「Vivaro」(ヴィヴァーロ)と、ルノー「Master」(マスター)、日産「Kubister」(キュビスター)、オペル「Movano」(モヴァノ)の2モデルをそれぞれ共同開発・生産している。

・Ford(フォード)

ルノー・日産とダイムラーとのFCV(Fuel Cell Vehicle、燃料電池自動車、燃料電池と水素で発電して走る自動車)共同開発に、フォードが参加。2017年にFCVの量産車の発売を目指して、燃料電池の本体である燃料電池スタックの開発を進めている。

・三菱自動車

2013年、ルノー・日産と三菱自動車との3社で、商品、技術、生産能力を共用する新たなプロジェクトを発表。ルノーの車両をベースにした三菱自動車の新型セダン2車種を発売することを皮切りに、今後も協業を進める予定。

・Fiat(フィアット)

ルノーは2014年、商用モデル「Scudo」(スクード)をOEM供給することで合意した。ルノー「トラフィック」をベースとした新型「スクード」は2016年に生産開始の予定。

注力分野

○EV車、PHEV車開発

ルノーは、2013年に掲げ達成した、新車販売の平均CO2排出量を120g/km以下とする目標をさらに推し進め、2016年に平均CO2排出量を100g/km以下とすると発表しています。この目標達成のため、EV車(Electric Vehicle、電気自動車)に加え、PHEV車(Plug-in Hybrid Electric Vehicle、コンセントから直接充電できるハイブリッドカー)の開発も進めています。同分野における現在の取り組みは以下のとおりです。

  • ルノー・日産は、2016年までにEV販売目標を年間150万台としている。EVプロジェクト予算は40億ユーロ。
  • 2014年、2人乗りの超小型EV「Twizy」(トゥイージー)の商用モデル「Twizy Cargo」(トゥイージーカーゴ)を発表
  • 2014年、ルノーは韓国の総合化学メーカー、LG Chem(LG化学)と次世代EV車用バッテリーの共同開発の契約に調印
  • 2013年、韓国・釜山にあるルノーサムスン工場でEV車「SM3 Z.E.」の生産を開始
  • 2014年のパリ・モーターーショーでPHEVのコンセプトカー、「eolab」(エオラブ)を発表。このコンセプトモデルの技術を今後発表する量産車に反映する予定

○新アーキテクチャー「Common Module Family」(コモンモジュールファミリー、CMF)導入

ルノーは、コスト低減を目指して日産と共同開発した、共通のモジュールを組み合わせた基本構造であるCMFの導入を重視しています。日産はこのCMFをベースとした最初のモデル「Rogue」(ローグ)を2013年に、ルノーは、2015年に新型「Espace」(エスパス)を発表しました。
両社は、2020年までに製品全体の70%をCMFベースとするため、インドやロシアなど新興国を中心に共同生産を進める予定です。

グローバル展開

ルノーは、主にインド、ロシア、ブラジル、北アフリカで新興国事業を展開しています。海外事業における取り組みは以下のとおりです。

・ロシア

アフトワズのトリアッティ工場で、2014年から新型「Logan」(ロガン)、「Sandero」(サンデロ)の生産を開始。

・中国

2013年に東風汽車(ドンフェンきしゃ)との合弁会社Dongfeng Renault Automotive Company(DRAC、ドンフェンルノーオートモーティブカンパニー)を設立。2000年代中ばから中断していた中国での生産を、2016年に再開する予定。

・ブラジル

ルノーにとって、本国フランスに次ぐ市場規模を持つブラジルでは、2013年にクリチバ工場の生産能力を増強。2019年までに同工場で新モデルの生産を開始すると同時に、部品の配送センターを開設予定。

・インド

2013年、ルノー・日産はインドのチェンナイに新工場を開設。2015年にはインド工場で生産した低価格小型車「KWID」(クウィッド)を発売する。

・北アフリカ

ルノーがトップシェアを誇るアルジェリアで、2012年、ルノーとアルジェリア国営自動車産業公社(SNVI)、アルジェリア国営投資ファンド(FNI)の合弁工場を設立。2014年から小型車「Symbol」(シンボル)の生産を開始した。

・モロッコ

ルノー・日産は、2012年にモロッコ・タンジールに新工場を開設。ダチア「Dokker」(ドッカー)、「Dokker Van」(ドッカーバン)の組み立てを行っている。2014年には累計生産台数20万台を突破した。

会社概要

社名 ルノー・ジャポン株式会社
設立年 2012年4月2日
本社所在地 〒220-8686 神奈川県横浜市西区高島1丁目1番1号
代表取締役 大極 司
資本金 10百万円

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