日本電産

日本電産の企業情報

日本電産は、京都府に拠点を置く総合モーターメーカーです。精密小型モータ、電動パワーステアリング用やエンジン冷却用などの車載用モータをはじめ、家電・商業・産業用モータを生産しています。中でもブラシレスDCモータ※のシェアでは世界トップを誇っています。

※ブラシレスDCモータ:制御性や効率がよく、小型化しやすいブラシ付きDCモータから、電流の切り替えを行う役割のブラシと整流子を取り除き、寿命やメンテナンス性などに優れたモータのこと。

創業は1973年。同年、精密小型ACモータ(交流電流で作動するモータのこと)の製造・販売を開始します。1975年、ブラシレスDCモータの本格生産を開始。

1976年にアメリカに現地法人、米国日本電産を設立します。1978年にアメリカのファンメーカー、トリン社とともに日本電産トリンを設立。ファン・ブロワー分野への本格的な進出を図ります。1979年、8インチ型ハードディスク装置用スピンドルモータの生産を開始。

1984年、アメリカ・トリン社の軸流ファン部門を買収し、ニディックトリンコーポレーションを設立。また、同年、3.5インチ型ハードディスク装置用スピンドルモータの生産を開始します。

1989年にシンガポールに現地法人、シンガポール日本電産を立ち上げます。1990年代以降、タイ、中国、ドイツなどに相次いで現地法人を設立すると同時に、他企業への資本参加、合弁などを積極的に進めます。

2006年、フランスの大手自動車部品メーカー、ヴァレオ社(Valeo)のMotors & Actuators事業を買収し、日本電産モーターズ アンド アクチュエーターズを設立します。2010年、インドに販売子会社、インド日本電産を設立。また、2012年にカンボジアに初の拠点、エス・シー・ワドー・コンポーネント(カンボジア)を設立します。

2015年、2020年度に向けた中期戦略目標「Vision2020」を発表。2020年度売上高2兆円の目標に向けた取り組みを実施しています。

○車載事業内容
日本電産グループは、世界各地に展開するグループ会社において、精密小型モータ、車載および家電・商業・産業用モータ、機器装置、電子・光学部品を手がけています。
そのうち、車載事業の内容は以下のとおりです。

・車載用モータ
ブレーキ用、シート調整用、電動パワーステアリング用、エンジン冷却用などの各種モータ、アクチュエーター(電動式のモータ)など。

・自動車部品
コントロールバルブ(調整弁)、加えた直流の電流に合わせて一定の大きさだけ回転するステッピングモータ、エンジンを冷却するウォーターポンプ、トランスミッションの作動に必要な油圧を発生させるオイルポンプなど。

・電子制御ユニット
電子制御回路で他部品を統合するシステムである電動パワーステアリング(EPS)、急ブレーキをかけた時などにタイヤの回転が止まるのを防ぐアンチロック・ブレーキシステム(ABS)などの電子制御ユニットをはじめ、車線維持支援システム、ミリ波レーダーなどの安全システムほか。

○M&A(Mergers and Acquisitions、企業の合併買収)
日本電産は企業成長の原動力として、1980年代から他企業との合併、買収を戦略的に行ってきました。主に車載事業における近年のM&Aは以下のとおりです。

・中国モータ・ドライブ会社(China Tex Mechanical & ElectricalEngineering) SRモータ・ドライブ事業
2015年、中国子会社のNMQC(Nidec Motor (Qingdao) Corporation)を通じて、中国モータ・ドライブ会社のSR(SwitchedReluctance、スイッチドリラクタンス。ステータと呼ばれる部分の巻き線に流す電流を切り替えることで中心部分が回転する構造のこと)モータ・ドライブ事業を取得したと発表。
このことによって、日本電産はSR モータ・ドライブ分野で中国市場に進出。さらに、今後は中国でのSRモータ・ドライブの開発と生産が可能となったとしている。

・アリサプレス社(Arisa, S.A.)
2015年、子会社の日本電産シンポを通じてスペインのラ・リオハ州に拠点を置くプレス機器メーカー、アリサプレス社を買収したと発表。
アリサプレス社は、高精度超大型トランスファープレス※、順送プレス※などの生産を行うメーカーであり、ヨーロッパの自動車部品メーカーとの取引を行っている。
アリサプレス社の買収によって、自動車業界向けの大型プレスやヨーロッパ市場への本格進出、サーボプレス事業への本格進出などが可能となったとしている。

※高精度超大型トランスファープレス:一工程のみを加工する単発型のプレス機を工程順に配列し、連続加工すること。順送型に比べ製品の品質が高い。
※順送プレス:ひとつのプレス金型の中に複数の工程を配列し、一連の加工を連続で行えること。トランスファー型に比べ生産性が高い。

・KBエレクトロニクス(KB Electronics, Inc.)
2015年、子会社である日本電産アメリカスホールディング(Nidec Americas Holding Corporation)を通じて、アメリカ・フロリダ州に拠点を置くモータドライブメーカー、KBエレクトロニクスを買収したと発表。

KBエレクトロニクスは、モータドライブの独立系メーカーとして最大手。さまざまな産業用・商業用アプリケーションで使用されるAC モータドライブ、DC モータドライブをフルラインナップで提供できる唯一のメーカー。
この買収によって、モータとモータドライブのパッケージによるソリューションを供給できるとしている。

・ナガタ オプト インドネシア(PT. NAGATA OPTO INDONESIA)
2015年、子会社の日本電産サンキョーを通じて、インドネシア・西ジャワ州に拠点を置くガラスレンズ加工メーカー、ナガタ オプト インドネシアを買収したと発表。
車載カメラ用レンズユニットに使用するガラスレンズの加工を自社で行えることで、車載事業のいっそうの成長を目指すとしている。

年収情報

平均年収636万円

年収推移

  • 583.8万円

2013年度

  • 600.1万円

2014年度

  • 636.9万円

2015年度

自動車業界の平均年収 606万円
推定生涯賃金 2億4448万円

年齢別年収シミュレーション

  • 472万円

25歳

  • 563万円

30歳

  • 655万円

35歳

  • 738万円

40歳

  • 761万円

45歳

  • 746万円

50歳

平均年齢 39歳
平均勤続年数 10.4年

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 875,109百万円

2013年度

  • 1,028,385百万円

2014年度

  • 1,178,290百万円

2015年度

単独
  • 165,953百万円

2013年度

  • 181,325百万円

2014年度

  • 230,260百万円

2015年度

経常利益推移

連結
  • 84,460百万円

2013年度

  • 107,092百万円

2014年度

  • 119,328百万円

2015年度

単独
  • 6,139百万円

2013年度

  • 27,111百万円

2014年度

  • 20,657百万円

2015年度

  • ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。

従業員数推移

連結
単独

日本電産グループの2015年3月期(2014年4月~2015年3月)の連結決算は以下のとおりです。

  • 売上高 1兆283.8億円(前年比17.3%増)
  • 営業利益 1,112.1億円(前年比31.1%増)
  • 税引前純利益 1,073.7億円(前年比27.1%増)
  • 純利益 762.1億円(前年比35.4%増)

売上高、営業利益、税引き前純利益、純利益すべてにおいて過去最高を記録。
同社が進める事業転換の推進役となっている「車載及び家電・商業・産業用」が初めて「精密小型モータ」の売り上げを上回りました。


また、2016年3月期第3四半期(2015年4月~2015年12月)の連結決算は以下のとおりです。

  • 売上高 8,953.5億円(前年比18.8%増)
  • 営業利益 939.9億円(前年比16.4%増)
  • 税引前純利益 943.5億円(前年比16%増)
  • 純利益 709.2億円(前年比22.2%増)

連結売上高、営業利益、税引前利益、純利益、すべての項目で過去最高の記録となりました。売上高は8四半期連続で増収、営業利益は11四半期連続の増益となり、それぞれ過去最高でした。

2015年度通期(2015年4月~2016年3月)の業績は、売上高1兆1,500億円、営業利益1,300億円、税引前純利益1,260億円、純利益900億円となる見込みです。

事業戦略

事業方針

日本電産は2015年、2020年度に向けた中期戦略目標「Vision2020」を発表しました。


○数値目標(2020年度)

  • 売上高 2兆円
  • 営業利益率 15%以上
  • 株主資本純利益率(ROE)18%以上

これらの数値目標に加え、経営管理体制の強化を図るため、中国・アジア・アメリカ州・中東・アフリカを含むヨーロッパに、それぞれ地域統括会社を設置することを発表。経営品質や経営効率の向上、PMI(買収後の統合)の積極的なサポートを行い、経営基盤をより強固にしたうえで中期戦略目標の達成を目指すとしています。

合わせて、引き続きM&Aによって事業領域を拡大、製品ラインナップを拡充する計画です。

また、事業別の取り組みとして、以下の目標を掲げています。

○精密小型モータ

・2020年度に売上高4,000~6,000億円を目指す計画。自社の技術優位性を生かした新たな需要の創造と、競争力を生かした収益性の改善に注力する。

2013年、ECU(電子制御ユニット)メーカーのホンダエレシスの買収を発表。
このことによって、日本電産が生産するEPS(電動パワーステアリング)やエンジン・クーリング・ファンなどとホンダエレシスのECU(電子制御ユニット)を組み合わせることで、モータ単体の販売からシステム化したモジュールへと事業拡大が可能となった。
将来的にはEV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)の駆動モータ市場に参入する計画。

○車載

・2020年度に売上高7,000億円~1兆円を目指す。

2014年、ドイツの大手車載用ポンプメーカー、グレーテ・ウント・プンペンバウ(Geräte- und Pumpenbau GmbH Dr. Eugen Schmidt、GPM)を子会社化。グレーテ・ウント・プンペンバウはウォーターポンプやオイルポンプを生産するメーカーで、これらのポンプをヨーロッパの有力自動車メーカーに供給。
この買収によって、次世代のHEV(ハイブリッド車)やEV(電気自動車)などの普及によるモーター駆動の電動オイルポンプや電動ウォーターポンプの需要拡大を見込むとしている。

注力分野

・モジュール化戦略による車載部品のシェア拡大

日本電産はモーター技術を核にモジュール化戦略を加速させる計画。
EPS(電動パワーステアリング)用モータでは、従来は異なる様式だったECU(電子制御ユニット)とモータを組み合わせたパワーパックのタイプを市場投入。ECUとモータを一体化することで超小型化に成功。コストダウンにも寄与する。
2020年度に世界シェア50%を目指す。

・SiC(シリコンカーバイド、炭化ケイ素)を搭載したインバータによるマグネットレスモータ駆動システム開発

従来のSi(シリコン、ケイ素)半導体よりも小型で低消費電力、高効率、耐放射線性に優れた半導体として期待されるSiC。
2014年、日本電産は、SiCを搭載したインバータでモータを駆動する技術を開発。このモデルは従来のインバータとモータの組み合わせに比べ32%の小型化、69%の軽量化も実現している。

この技術を、特別な制御が必要なスイッチドリラクタンスモータ(SwitchedReluctance、SRモータ)※に適用。SiCを搭載したインバータによるマグネットレスモータ駆動システムのコンセプトモデルの開発に、世界で初めて成功した。
今後は2017年以降、同技術を産業分野や家電分野の中・大型モータシステムに適用。2020年以降に車載分野へ展開予定。

※スイッチドリラクタンスモータ:ステータと呼ばれる部分の巻き線に、流す電流を切り替えることで鉄芯が回転する構造。

グローバル展開

日本電産グループは現在、世界33カ国に生産・販売拠点を置いています。成長戦略の一貫として注力するM&Aを含め、グローバルにおける展開は以下のとおりです。


・インド

  • 2014年、インド子会社のインド日本電産がインド・ラジャスタン州に生産拠点を設立。稼働は2015年。
    車載用および家電・商業・産業用モータの製造と販売を行う。将来的にはインド国内だけでなく中東などへの輸出も視野に入れる計画。

・中国

  • 2015年、中国子会社を通じて、中国モータ・ドライブ会社のSRモータ・ドライブ事業を取得したと発表。
    今後、中国でのSRモータ・ドライブの開発と生産を進め、現地での市場拡大を目指す。

・スペイン

  • 2015年、子会社の日本電産シンポを通じてスペインのラ・リオハ州に拠点を置くプレス機器メーカー、アリサプレス社を買収したと発表。
    今後、自動車業界向けの大型プレスやサーボプレス事業への本格進出などを計画。

・アメリカ

  • 2015年、アメリカの統括会社、日本電産アメリカスホールディング(Nidec Americas Holding Corporation)を通じて、アメリカ・フロリダ州に拠点を置くモータドライブ(モータの回転速度やトルクを制御する装置)メーカー、KBエレクトロニクスを買収したと発表。
    今後、アメリカ市場においてモータとモータドライブのパッケージソリューションを供給するとしている。

・イタリア

  • 2015年、イタリア子会社の日本電産ASI(Nidec ASI S.p.A.)を通じて、イタリア・サレルノ州に拠点を置く発電機やモータ製品の設計・製造・修理などを行うメーカー、モトールテクニカ社を子会社化。
    このことによって、今後、発電市場への伸展を目指すとしている。

・インドネシア

  • 2015年、子会社の日本電産サンキョーを通じて、インドネシア・西ジャワ州に拠点を置くガラスレンズ加工メーカー、ナガタ オプト インドネシア(PT. NAGATA OPTO INDONESIA)を買収。
    今後、車載カメラ用レンズユニットに使用するガラスレンズの加工を内製化する計画。

・メキシコ

  • 2014年、子会社の日本電産トーソクがメキシコ・サンルイスポトシ州に、自動車部品製造の子会社、日本電産トーソクメキシコ(NIDEC TOSOK de MEXICO S.A. de C.V.)を設立。
    主に自動車用自動変速機(AT)用のコントロールバルブの製造を行い、主要な自動車関連メーカーに供給する計画。

会社概要

社名 日本電産株式会社
設立年 1973年7月23日
本社所在地 〒601-8205 京都府京都市南区久世殿城町338番地
市場名 東証一部
代表取締役 永守 重信
社債格付け
資本金 87,784百万円

組織構成や技術開発状況など、ネットに掲載されていない情報 が聞ける。転職についても相談できる。

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拠点一覧

日本電産の拠点(研究開発・テストセンター含む)

国内拠点一覧
  • 本社・中央開発技術研究所(京都市南区)
  • 東京オフィス(東京都品川区)
  • 滋賀技術開発センター(滋賀県愛知郡愛荘町)
  • 長野技術開発センター(長野県駒ヶ根市)
  • 中央モーター基礎技術研究所(川崎市幸区)
海外拠点一覧
  • タイ日本電産㈱(タイ パトンタニ県)
  • フィリピン日本電産㈱(フィリピン ラグナ州)
  • 日本電産コパル・タイランド㈱(タイ パトンタニ県)
  • 日本電産シバウラ(浙江)有限公司(中国 浙江省平湖市)
  • 日本電産モータ㈱(米国 ミズーリ州)
  • Nidec Kinetek Corporation.(米国 イリノイ州)
  • Nidec ASI S.p.A.(イタリア ロンバルディア州 ミラノ県)
  • 日本電産トーソク・ベトナム会社(ベトナム ホーチミン市)
  • 日本電産自動車モータ(浙江)有限公司(中国 浙江省平湖市)
  • NIDEC GPM GmbH(ドイツ テューリンゲン州)

関係会社一覧

日本電産の関係会社一覧

  • タイ日本電産㈱
  • シンガポール日本電産㈱
  • 日本電産(香港)有限公司
  • フィリピン日本電産㈱
  • 日本電産サンキョー㈱
  • 日本電産コパル㈱
  • 日本電産シバウラ(浙江)有限公司
  • 欧州日本電産
  • 日本電産自動車モータ(浙江)有限公司

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