大同メタル工業

大同メタル工業の企業情報

大同メタル工業は、日本に本社を置く自動車用軸受の大手独立系メーカーです。
東証一部に上場しており、自動車エンジン用軸受、自動車部品用軸受、船舶・建設機械向けディーゼル用軸受、一般産業用軸受などを主要製品としています。
自動車エンジン用軸受においては、世界トップとなる約31%のシェアを有しています。
ほかにも、ショックアブソーバーや二輪車向けの軸受などを手がけています。

1936年、大同メタル工業を設立。
1943年、社名を大同軸受工業に変更しましたが、1946年に大同メタル工業に社名を変更しています。

1968年、共同出資で、台湾に台和交通工業股份有限公司(Taiho Industries Inc.)を設立。
1973年、タイのセリワタナ (Seri Wathana)と共同出資でDaina Metal Co., Ltd.を設立。

1980年代に入ると、アメリカ、台湾、韓国に拠点を設立し、グローバル展開を推進。

1990年代以降もインドネシア、アメリカ、インド、モンテネグロ、台湾、チェコ、ロシア、フィリピンなどに拠点を増設するなど、積極的な海外展開を継続。

2012年、Daido Metal Mexico S.A.de C.V.(現:子会社)を設立。

2014年には、Daido Metal Mexico Sales, S.A. de C.V.(現:子会社)を設立しています。

2016年3月末時点では、子会社24社および関連会社1社でグループを構成し、4,637人の従業員を抱えています。
事業体制は以下4つのセグメントで構成されています。
・自動車用エンジン軸受
・自動車用エンジン以外軸受
・非自動車用軸受
・その他

年収情報

平均年収639万円自動車業界内の年収順位 39101

年収推移

  • 601.8万円

2016年度

  • 633.1万円

2017年度

  • 639.1万円

2018年度

自動車業界の平均年収 618万円
推定生涯賃金 2億3855万円

年齢別年収シミュレーション

  • 460万円

25歳

  • 549万円

30歳

  • 639万円

35歳

  • 720万円

40歳

  • 743万円

45歳

  • 728万円

50歳

平均年齢 38.3歳
平均勤続年数 14.5年

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 85,073百万円

2016年度

  • 106,648百万円

2017年度

  • 107,718百万円

2018年度

単独
  • 63,345百万円

2016年度

  • 66,431百万円

2017年度

  • 67,732百万円

2018年度

経常利益推移

連結
  • 5,427百万円

2016年度

  • 6,708百万円

2017年度

  • 6,979百万円

2018年度

単独
  • 4,500百万円

2016年度

  • 3,475百万円

2017年度

  • 4,024百万円

2018年度

従業員数推移

連結
単独

2015年度における売上高は、814億円で前年度比4.3%減となりました。
また、営業利益は71億1,400万円で前年度比6.8%減、経常利益は67億9,600万円で前年度比16.4%減、当期純利益は39億1,900万円で前年度比12.1%減となりました。

セグメント別の売上高は、

  • 自動車用エンジン軸受が518億6,300.9万円で前年比6.2%減
  • 自動車エンジン以外軸受が161億1,762.8万円で前年比1.5%減
  • 非自動車用軸受が117億1,302.8万円で前年比2.2%減
  • その他が17億713.2万円で前年比20.6%増

となりました。

なお、中期経営計画の具体的な数値目標として、2017年度に売上高1,110億円、営業利益167億円、営業利益率15%以上の達成を目指しています。

事業戦略

事業方針

大同メタル工業は、2012年度から2017年度の中期経営計画として「Together To The Top」を策定しています。「全産業分野でともにトップを目指そう」というスローガンの下、「すべり軸受のすべての産業分野での世界トップシェアを獲得」を目標に掲げています。 目標達成に向けて下記に取り組んでいます。

○生産事業領域

  • インドの子会社、BBL大同プライベート( BBL Daido Private Limited (BBLD) )における自動車用エンジン軸受事業の立ち上げ
  • 大同メタルロシア(Daido Metal Russia LLC)におけるトラック用軸受と外資系完成車メーカー向け軸受事業の強化
  • 大同メタル佐賀を設立し、バイメタルの生産能力を強化

○研究開発領域

  • 海外開発拠点の強化と組織体制の整備
  • 技術優位性の持続を目的とした研究開発強化
  • 新製品、新事業の立ち上げ

○販売事業領域

  • 国内外で販売体制を強化
  • 非自動車分野の開拓と拡販
  • メキシコ事業の早期黒字化

なお、中期経営計画の具体的な数値目標としては、売上高1,110億円、営業利益167億円、営業利益率15%以上の達成を目指しています。

大同メタル工業のM&Aに関する動向は以下のとおりです。

  • 2016年9月、アイ・シグマ事業支援ファンド2号投資事業有限責任組合から飯野ホールディングの株式すべてを取得すると発表。取得金額は101億9,000万円。
    飯野ホールディングは、自動車エンジンやトランスミッション周辺の高精度・高品質部品の製造販売を行っている。
  • 2016年12月、旭テックの子会社であるATAキャスティングテクノロジージャパン(ACJ:ATA Casting Technology Japan Co., Ltd.)を124億円で買収すると発表。
    ATAキャスティングテクノロジージャパンとその子会社、ATAキャスティングテクノロジー(ACT:ATA Casting Technology Co., Ltd.)はタイで自動車用アルミダイカスト製品を生産しており、完成車メーカーや自動車部品メーカーに納入している。
    すべり軸受以外の自動車向け製品のラインアップを充実させることで、完成車メーカーへの提案力強化と事業の多角化を図る方針。

技術動向

大同メタル工業は、軸受性能に関する解析技術や性能評価に取り組むとともに、長期的な成長基盤となる基礎研究および新製品の開発体制を整備しています。

下記は、大同メタル工業の研究開発活動の一例です。

  • 低燃費対応自動車用エンジン軸受の開発
    リフレクションを低減できる新しい樹脂オーバレイ(表面処理)を開発しています。
  • 鉛フリーオーバレイ付軸受の開発
    高性能かつ、ヨーロッパの鉛規制に対応する自動車エンジン用アルミ合金軸受と、劣悪な環境下での使用にも耐えられる鉛フリーオーバレイ軸受、銅合金軸受を開発しています。
  • レース用軸受の開発
    F1レースなどで使用される、超高速回転に対応可能な軸受を開発しています。
  • 軸受材料の開発
    自動車用部品や一般産業用部品などにおいて、さらなる性能向上が見込める新しい樹脂系軸受材料を開発しています。
  • 乗り心地向上材料の開発
    操舵安定性や振動吸収性などの向上が見込める、ショックアブソーバー用軸受の鉛フリー樹脂系材料を開発しています。性能を向上させるために、継続して研究開発活動を実施しています。

グローバル展開

2016年3月末時点で、大同メタル工業はアメリカ、メキシコ、イギリス、ドイツ、チェコ、モンテネグロ、ロシア、中国、台湾、韓国、タイ、インド、インドネシア、フィリピンの14ヶ国に26ヶ所の拠点を有しています。

○海外における取り組み

■ロシアでの取り組み
  • 2012年11月、2015年度までに大同メタルロシア(Daido Metal Russia LLC)の生産能力を拡大し、日本とヨーロッパの完成車メーカー向けの供給体制を確立すると一部で報道。
    当初の報道によれば、最新鋭の生産技術を採用した生産ラインを2本新設し、生産能力を従来の3割増となる260万台分に引き上げるとしていた。
■メキシコでの取り組み
  • 2012年12月、北米向けに供給しているエンジン用軸受の生産を、2014年度までにメキシコ工場に集約すると一部で報道。
    当初の報道によれば、北米向けの中核拠点としてメキシコ新工場を2013年に稼働する予定としていた。
  • 2013年5月、2015年から2016年をめどに、メキシコでのエンジン用軸受の年間生産能力を500万台分まで引き上げると一部で報道。
    当初の報道によれば、生産体制を強化し、北米での需要増加や日系完成車メーカーのメキシコ進出拡大に対応するとしていた。
■チェコでの取り組み
  • 2013年6月、2014年からチェコでターボチャージャー用軸受を生産すると一部で報道。
    当初の報道によれば、ターボチャージャー用軸受は日本を含む3ヶ国で生産しており、チェコでの生産を加えることで生産量と販売量を増加させ、世界市場シェア40%の獲得を目指す計画としていた。
  • 2013年12月、チェコのブルノに欧州テクニカルセンター(The European Technical Center (ETC))を設置すると発表。
    大同メタル工業の連結子会社である大同メタルチェコ(Daido Metal Czech)の敷地内に設置し、設計・開発・技術サービスの提供を行う。 当初の発表によれば、2014年3月に稼働する予定としていた。
■インドでの取り組み
  • 2014年6月、インドの子会社、BBL大同プライベート(BBLD:BBL Daido Private Limited)に自動車エンジン用軸受の生産工場を新設すると発表した。
    BBL大同プライベートは、インドのAmalgamationsグループと設立した合弁会社で、自動車ショックアブソーバー用ブシュを生産している。工場の増設に伴い、大同メタル工業はBBL大同プライベートへの出資比率を40%から50%へ引き上げた。
    当初の発表によれば、2015年中に操業を開始する予定としていた。
■中国での取り組み
  • 2016年11月、中国の蘇州(そしゅう)に生産拠点を設立し、同国での生産能力を強化すると一部で報道。
    当初の報道によれば、拠点の新設に加え、中国にエンジニアを常駐する体制を構築し、サポート体制を充実させることで現地およびヨーロッパの完成車メーカーとの取引拡大をねらうとしていた。また、中期経営計画では2017年度までに世界シェア40%以上を目指すとしていた。

会社概要

社名 大同メタル工業株式会社
設立年 1939年11月4日
本社所在地 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄二丁目3番1号 名古屋広小路ビルヂング13階
市場名 東証一部,名証一部
代表取締役 判治 誠吾
社債格付け BBB
資本金 8,413百万円

組織構成や技術開発状況など、ネットに掲載されていない情報 が聞ける。転職についても相談できる。

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拠点一覧

大同メタル工業の拠点(研究開発・テストセンター含む)

国内拠点一覧
  • 第1カンパニー犬山工場(愛知県犬山市)
  • 第2カンパニー前原工場(愛知県犬山市)
  • 第2カンパニーTMBS工場(愛知県犬山市)
  • 第3カンパニー岐阜工場他(岐阜県郡上市他)
  • バイメタル製造所(愛知県犬山市)
  • 第4カンパニー(愛知県犬山市)
  • 研究開発センター,生産技術センター(愛知県犬山市他)
  • 犬山管理事務所他(愛知県犬山市)
  • 本社(名古屋市中区他)
  • エヌデーシー㈱神崎工場(千葉県香取郡神崎町)
  • エヌデーシー㈱習志野工場(千葉県習志野市)
  • 大同プレーンベアリング㈱(岐阜県関市)
海外拠点一覧
  • 同晟金属㈱(韓国永同郡)
  • ダイナメタルCO.,Ltd.(タイ国チャチョーンサオ)
  • PT.大同メタルインドネシア(インドネシア共和国ブカシ)
  • 大同精密金属(蘇州)有限公司(中華人民共和国江蘇省蘇州市)
  • 大同メタルU.S.A.INC.(米国イリノイ州・オハイオ州・ミシガン州)
  • 大同インダストリアルベアリングヨーロッパLTD.(英国サマセット州)
  • 大同メタルコトールAD(モンテネグロ共和国 コトル市)
  • 大同メタルチェコs.r.o.(チェコ共和国 ブルノ市)
  • 大同メタルロシアLLC(ロシア連邦 ニズニーノヴゴロド州)
  • 大同メタルメキシコS.A.DE C.V.(メキシコ合衆国 ハリスコ州)

関係会社一覧

大同メタル工業の関係会社一覧

  • 大同プレーンベアリング㈱
  • エヌデーシー㈱
  • 同晟金属㈱
  • ダイナメタルCO.,Ltd.
  • 大同精密金属(蘇州)有限公司
  • 大同メタルU.S.A.INC.
  • 大同メタルメキシコS.A.DE C.V.
  • 大同インダストリアルベアリングヨーロッパLTD.
  • 大同メタルコトールAD
  • 大同メタルロシアLLC

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