椿本チエイン

椿本チエインの企業情報

椿本チエインは、自動車のエンジン用タイミングチェーン、産業用チェーンや物流機器などを手掛ける部品メーカーです。
「チェーン事業」「精機事業」「自動車部品事業」「マテハン事業」の4つの事業を展開しています。2019年3月期の売上高に占める自動車部品事業の割合は約34%。自動車エンジン用タイミングチェーンシステムは世界シェア37%を占め、1位を誇っています。

年収情報

平均年収679万円自動車業界内の年収順位 63236

年収推移

  • 670万円

2016年度

  • 656.4万円

2017年度

  • 679.5万円

2018年度

自動車業界の平均年収 618万円
推定生涯賃金 2億2487万円

年齢別年収シミュレーション

  • 434万円

25歳

  • 518万円

30歳

  • 602万円

35歳

  • 679万円

40歳

  • 700万円

45歳

  • 686万円

50歳

平均年齢 41.1歳
平均勤続年数 16.1年

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 198,762百万円

2016年度

  • 215,716百万円

2017年度

  • 238,515百万円

2018年度

単独
  • 82,540百万円

2016年度

  • 96,828百万円

2017年度

  • 108,655百万円

2018年度

経常利益推移

連結
  • 22,004百万円

2016年度

  • 21,743百万円

2017年度

  • 21,621百万円

2018年度

単独
  • 11,498百万円

2016年度

  • 12,500百万円

2017年度

  • 13,971百万円

2018年度

従業員数推移

連結
単独

事業戦略

事業方針

椿本チエインは2017年4月に、2021年3月期を最終年度とする中期経営計画「長期ビジョン2020」を策定。売上高3000億円(うち自動車部品売上高は約1000億円)、営業利益率10%、海外売上高比率70%を目標に掲げていましたが、2019年5月に、事業環境の変化や各種施策の進捗状況から、売り上げ目標を2800億円に見直すことを発表しました。

自動車部品事業では、売上高900億円を目指す方針です。国内では、電動化に対応した製品の開発に向けて埼玉工場(埼玉県飯能市)を再編。本稼働は2019年12月の予定で、設備の自動化、構内物流の自動搬送、多品種少量生産に対応する新生産ラインの構築を行います。海外では、最適地生産を進めており、現在は米ポートランド工場(テネシー州)で生産力拡大に向けた拡張工事を実施中。2019年度中の完成を予定しています。

他社との提携状況

2018年11月に、豊田通商(名古屋市)と中部電力(名古屋市)が共同で展開している「V2Gアグリゲーター事業」の実証事業に、椿本チエインの電気自動車(EV)電力システム「eLINK」が採用されました。急速充電コネクタを通してEVとビルや工場などの電力網を双方向につなぐことで、停電時の非常用電源やピークカットに使うEV電力システムとして使用できます。

注力分野

椿本チエインは、電動化向け製品の開発に力を入れています。
電動化パワートレインに対応した「Enedrive chain」は、発電機やモーターと車輪をつなぐことで動力を伝達する製品。これまで主流だったギア式と比べ、高速回転と高トルク伝達が可能で、減速比が大きいのが特徴です。軽量・低騒音・低コストも実現しており、2020年の量産開始を目指しています。
トルクコンバーターに搭載する「カムクラッチ」は、一方向にのみトルクを伝達し、逆方向には空転する機能を持つワンウェイクラッチです。「カムクラッチBB」は、ボールベアリングとカムクラッチを組み合わせた製品で、ワンウェイクラッチと軸受の機能を併せ持つためスペースを有効活用できます。
このほか、厚さ3mmの「超薄型カムクラッチ」や、必要なときだけ動力を伝達する「新機構遠心クラッチ」、入力軸からの動力のみ伝達して出力軸からの逆入力は遮断する「逆入力遮断形クラッチ」も開発しています。

2018年4月には、パワートレインの多様化に対応した組織の再編を実施。自動車部品事業と精機事業、開発技術センター・車載新商品開発室が一体となって、顧客のニーズに対応した製品の開発を行っています。

技術動向

椿本チエインが世界シェア1位を誇る「タイミングチェーンシステム」は、エンジン内のクランクシャフトに、チェーンとスプロケット(チェーン用の歯車)で回転力を伝えるシステム。ゴム製ベルトのように定期的なメンテナンスの必要がなく、耐久性と静寂性に優れています。需要が拡大するハイブリッド車用小型エンジンに対応した製品の開発も進めています。
タイミングチェーンシステムで使われるタイミングチェーンでは、強度や耐久性、軽量性を実現した「ローラーチェーン」と、静寂性を向上させた「サイレントチェーン」を開発。サイレントチェーンのピッチはわずか6.35mmと小さく、システムのコンパクト化も図ることができます。「スプロケット」は耐摩耗性を高めることで、サイレントチェーンと組み合わせることが可能。歯型も改良し、低騒音を実現しました。
チェーンの振動と伸びを抑え、騒音を低減する「テンショナ」は、顧客のエンジン特性に合わせた静粛性と確実性を実現します。「レバー・ガイド」は、素材と形成技術を改良し、軽量化と低フリクション化を図っています。

グローバル展開

椿本チエインの海外拠点は、北米・南米に9ヶ所、欧州に19ヶ所、アジア・オセアニアに16ヶ所、中国に10ヶ所。自動車部品事業では、埼玉工場をマザー工場として、日本、アメリカ、イギリス、タイ、中国、韓国、メキシコ、チェコの8ヵ国12工場で製品を生産しています。
2019年3月期の地域別の売上高は、米国が544億円、欧州が271億円、環インド洋が169億、中国が206億円、韓国・台湾が104億円、その他が123億円となっています。

会社概要

社名 株式会社椿本チエイン
設立年 1941年
本社所在地 大阪市北区中之島三丁目3番3号
市場名 東証一部
代表取締役 大原 靖
資本金 17,076百万円

組織構成や技術開発状況など、ネットに掲載されていない情報 が聞ける。転職についても相談できる。

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拠点一覧

椿本チエインの拠点(研究開発・テストセンター含む)

国内拠点一覧
  • 埼玉工場(埼玉県飯能市)
  • 京田辺工場(京都府京田辺市)
  • 京都工場(京都府長岡京市)
  • 兵庫工場(兵庫県加西市)
  • ㈱ツバキE&M(京都府長岡京市ほか)
  • ツバキ山久チエイン㈱(東京都港区ほか)
  • ㈱椿本カスタムチエン(大阪府大東市)
  • ㈱椿本スプロケット(京都府久世郡久御山町)
海外拠点一覧
  • U.S. TSUBAKI HOLDINGS,Inc.(アメリカ合衆国 イリノイ州ほか)
  • 椿本鏈条(天津)有限公司(中華人民共和国 天津市)
  • TSUBAKIMOTO AUTOMOTIVE THAILAND) CO.,Ltd.(タイ チョンブリ県)
  • 椿本汽車発動機(上海)有限公司(中華人民共和国 上海市)

関係会社一覧

椿本チエインの関係会社一覧

  • ㈱椿本カスタムチエン
  • U.S. TSUBAKI HOLDINGS,Inc.
  • PT. TSUBAKI INDONESIA MANUFACTURING
  • 椿本鏈条(天津)有限公司

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