中国第一汽車集団

中国第一汽車集団のハイライト

中国第一汽車集団公司(中国一汽、FAW Group)は、上海汽車、東風汽車と並ぶ、中国の三大自動車メーカーグループの一つです。フォルクスワーゲン(Volkswagen)をはじめ、トヨタ、マツダなど海外の自動車メーカーとの提携を積極的に行い、幅広い車種を生産しています。

中国一汽の前身となる第一汽車製造廠(だいいちきしゃせいぞうしょう)は、1953年、ソ連(当時)の技術援助によって工場建設が始まり、1956年に操業を開始した中国で初の本格的な自動車メーカーです。

トラック「解放」(ジエファン)、乗用車「東風」(ドンフェン)、高級乗用車「紅旗」(ホンチー)などの生産をはじめ、1980年代後半からは、海外の自動車メーカーとの提携や合弁会社の設立を積極的に行うことで、幅広い車種の乗用車を生産しています。

1990年に、フォルクスワーゲンとの合弁である一汽VW(一汽大衆)を設立し、フォルクスワーゲン「ジェッタ」「アウディ」など中型車を生産。2002年には天津汽車を買収し、トヨタ自動車と天津汽車の合弁事業に参加しました。また、2003年にはトヨタと共同生産に関する契約を結び、トヨタ「カローラ」「クラウン」などの生産も開始するなど、自動車の生産台数を急速に拡大。

2014年に、2020年までに自主ブランド製品の製造販売台数200万台を目標とする経営戦略を発表。続いて、2025年までに、自主ブランド製品の販売台数において「中国でトップ、世界でトップ10入り」の目標を発表しました。

◯グループ企業
・一気海馬汽車(いっきかいばきしゃ)
1990年からマツダの技術指導を受けて大衆向けの乗用車を製造。現在は提携を終了し、自社での開発を行っている。

・天津一汽夏利汽車(てんしんいっきかりきしゃ)
ブランド名「夏利(シャアリイ)」は1997年当時提携していたダイハツの「シャレード」から取られた。トヨタ製の乗用車を自主ブランドで販売するトヨタとの合弁で、2014年からはダイハツのオートマチックトランスミッション(AT)の供給を受けている。

・一汽華利汽車(いっきかりきしゃ)
1980年代に小型車の生産を開始。現在、ダイハツ車のライセンス車および小型車の生産を行っている。

・一汽VW(一汽大衆)
フォルクスワーゲンとの合弁。2014年に合弁期間を2041年まで延長すると発表。

・天津一汽トヨタ汽車(てんしんいっきとよたきしゃ)
トヨタとの合弁。「カローラ」「クラウン」「RAV4」などを生産している。

・一汽轎車(いっききょうしゃ)
自主ブランド車の生産および、マツダと提携し、マツダ車の製造を行なっている。

・一汽客車(いっききゃくしゃ)
バスメーカーで、現在ハイブリッドバスも生産している。

・一汽GM軽型商用汽車(いっきGMけいがたしょうようきしゃ)
ゼネラル・モーターズ(GM)との合弁で、主にGMベースの商用車の製造・販売を行っている。

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 8,817,194百万円

2013年度

  • 9,493,143百万円

2014年度

  • 7,588,949百万円

2015年度

経常利益推移

連結
  • 919,150百万円

2013年度

  • 1,165,461百万円

2014年度

  • 865,161百万円

2015年度

  • ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。

従業員数推移

連結

中国一汽の2013年の乗用車生産台数は255.2万台(前年比11.1%増)となりました。そのうち、自主ブランドは34万台(同3.2%減)、外資系のブランドは221.2万台(13.6%増)と、自主ブランド、外資系で大きく結果が分かれました。

中でも一汽ブランド、夏利ブランド製品は20%を超える下げ幅を記録しており、厳しい状況が続いています。この背景には、自主ブランド製品の技術水準、認知度の低さがあると見られています。

事業戦略

事業方針

中国一汽は現在、2020年までに自主ブランド製品の販売目標200万台達成、2025年までに自主ブランド製品の販売台数において「中国首位、世界でトップ10入り」の目標を掲げています。その達成に向けた取り組みとして、自主ブランドの事業増強をはじめ、省エネルギー車・新エネルギー車の開発強化、合弁企業との提携継続などを展開しています。

具体的な計画として、自主ブランド乗用車10モデル、紅旗ブランド6モデル、商用車の重型トラック2モデルを投入することを発表しました。

注力分野

○新エネルギー車事業の推進

中国一汽は、省エネルギー・新エネルギー車戦略として、2014年に「新エネ車戦略計画」を発表。2011年に発表した低炭素・省エネルギー技術戦略「藍途戦略」(あいとせんりゃく)をさらに推し進め、新エネルギー車のプラットフォームの構築や新エネルギー車の商品化などを効率的に行う計画。具体的な取り組みは以下のとおり。

  • 2016年までに、モーター、電池システムの開発能力の整備および重点モデルの商品化を完了
  • 2020年に中国で導入される第4段階燃費規制クリアに向け、2018年までに新エネルギー車の投入と販売拡大を目指す
  • 2020年までにPHEV(プラグインハイブリッド車)とEV(電気自動車)の主要パワートレイン部品の開発を完了
  • 6つの新エネルギー車プラットフォーム、16モデルの市場投入に向けた準備をし、PHEV、EV、新エネルギー車市場シェア15%超を確保する
  • 天津一気夏利は、業績改善を目指し、新エネルギー車を今後の重要事業として位置づけ
  • 一汽VWは、2015年に、中国市場専用のPHEV車「A6L e-tron」を初披露。中国で現地生産し、2016年に市場投入する予定
  • 2013年、一汽トヨタは、四川一汽、天津一汽トヨタ、トヨタなどと共同でハイブリッドシステムを開発することを発表。開発成果は、一汽トヨタのハイブリッドモデルで採用される予定

○アフターサービス向上

2013年、アフターサービスを行う「TQC(トータル・クォリティ・コントロール)全品質関愛」というサービスブランドを発表。中国一汽傘下の全ブランドをカバーしてアフターサービスを行い、集客力の向上をはかる。

グローバル展開

中国一汽は金融危機以降、ロシアのほか、発展途上国の市場進出を計画しています。近年の取り組みは以下のとおりです。


○ロシア

2011年、ロシアの商用車製造メーカーGAZ集団と協力合意を締結。共同投資でロシアに生産工場を設立。中国一汽ブランドの中・大型トラックの生産、販売をスタート。

○イラン

2012年、イラン自動車業界の関連部門と、イラン市場向け乗用車の共同開発と生産で協議を締結。

○南アフリカ

Coega工業区に中央アフリカ発展基金との共同で組立工場を建設。2014年に稼働した。アフリカ南部や東部など向けに、大型トラックを生産する。

○エチオピア

2011年、天津一汽夏利が海外初のKD組立生産(Knock Down、製品の主要部品を輸入して現地で組み立て、販売する方式のこと)拠点を設置。2012年に同拠点で組み立てた乗車「威楽(Vela)」を現地の市場に投入した。

○パキスタン

2012年、パキスタンの企業、Al-HAJ FAW Motors(アル・ハジー一汽モーターズ)との合弁で小型車のKD組立生産などを開始。また、一気解放ブランドのトラックのKD工場を運営している。

○北朝鮮

2013年、羅先(Rason)開発区に完成車工場を建設する計画を発表。

会社概要

社名 中国第一汽車集団公司
設立年 1953年7月1日
本社所在地 吉林省長春市東風大街2259号(〒130011)
代表取締役 徐建一
資本金 1,498,614百万円

組織構成や技術開発状況など、ネットに掲載されていない情報 が聞ける。転職についても相談できる。

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