ユニプレス

ユニプレスの企業情報

ユニプレスは、神奈川県に本社を置く、車体骨格部品、トランスミッション部品などの自動車部品および、金型・治工具の設計・製造・販売を行うメーカーです。
プレス加工技術に強く、自動車用プレス部品の市場ではトップクラスのシェアを誇ります。日産自動車が主要取引先でしたが、現在は日産以外との取引拡大を図り、現在はルノーやホンダへの納入拡大を進めています。

ユニプレスの前身は、1939年に創業された社大和サッシュ製作所(後に大和工業)と、1945年創業の山川板金工業(後に山川工業)です。1998年、山川工業と大和工業の合併によって、ユニプレスが設立されました。同年、河西工業と提携し、自動車内装部品などの技術開発・販売・生産を開始します

2002年、アメリカ・ミシシッピ州にユニプレス・サウスイースト・アメリカ会社を、フランスにヨーロッパの総括会社、ユニプレスヨーロッパ会社を設立します。
また、三菱アルミ二ウムとの合弁で自動車部品メーカー、ミューテックを設立。翌2003年、イタリアの車体用プレス部品メーカー、OSL社との合併会社、ユーエムコーポレーションをフランスのパ・ド・カレー県に設立。
続いて、アメリカ・ミシガン州に北米の統括会社、ユニプレスノースアメリカ会社を、中国・広州市にユニプレス広州会社をそれぞれ設立します。

2008年、日産自動車グループの自動車部品メーカー、ジヤトコからの受注をきっかけに、自動車の自動変速機の一つで、主にAT(自動変速機、オートマチックトランスミッション)車に使われるトルクコンバータ事業に参入します。

以降も、インド、タイ、中国、インドネシアなど新興国を中心に、現地拠点の設立を推進。現在は海外に世界9カ国16拠点を置いています。

2014年、ホンダに自動車部品を納入していた八千代工業のアメリカ子会社から、ユニプレスのアメリカ子会社、ユニプレスアラバマが車体プレス部品事業を譲受。これによって、ホンダ向けの受注拡大を目指しています。また、2015年に新日鉄住金との資本業務提携を発表しました。

○提携関係
・新日鉄住金
2015年、大手鉄鋼メーカー、新日鉄住金との資本業務提携を発表。この提携を通じて、ユニプレスのプレス成形技術と、新日鉄住金の自動車用鋼板の技術開発力の相乗効果を見込んでいる。

年収情報

平均年収611万円自動車業界内の年収順位 54101

年収推移

  • 611.3万円

2016年度

  • 588.1万円

2017年度

  • 611.3万円

2018年度

自動車業界の平均年収 618万円
推定生涯賃金 2億0230万円

年齢別年収シミュレーション

  • 390万円

25歳

  • 466万円

30歳

  • 541万円

35歳

  • 611万円

40歳

  • 630万円

45歳

  • 617万円

50歳

平均年齢 42.8歳
平均勤続年数 18.5年

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 321,168百万円

2016年度

  • 330,890百万円

2017年度

  • 327,794百万円

2018年度

単独
  • 134,573百万円

2013年度

  • 115,067百万円

2014年度

  • 110,104百万円

2015年度

経常利益推移

連結
  • 23,034百万円

2016年度

  • 26,447百万円

2017年度

  • 20,992百万円

2018年度

単独
  • 5,619百万円

2016年度

  • 7,591百万円

2017年度

  • 8,721百万円

2018年度

従業員数推移

連結
単独

ユニプレスの2016年3月期第3四半期決算は以下のとおりです。

  • 売上高 2,357億5,600万円(前年比8.9%増)
  • 営業利益 133億4,900万円(前年比29%増)
  • 経常利益 100億6,900万円(前年比19.7%減)
  • 純利益 36億9,600万円(前年比30.9%減)

売上高は、北米における増産と円安に伴う為替の影響などによって前年比192億円増となりました。
利益については、1998年から取り組む独自のシステム、UPS(ユニプレス生産システム)活動による原価低減活動のほか、北米での増産対応費用の削減などにより、営業利益は前年比29億円増となりました。一方、経常利益は、為替差損などによって前年比24億円減、純利益は前年比16億円減となりました。
地域別では、日本は取引メーカーの減産の影響により、売上高は690億円(前年比5.6%減)となりました。営業利益は36億円(前年比25.8%減)となりました。
アメリカ州では、取引メーカーの増産の影響をはじめ、事業の譲受や為替などの影響によって、売上高は907億円(前年比29.7%増)となりました。また、営業利益は、増産対応費用の削減などにより38億円(前年比は17億円の損失)となりました。
ヨーロッパでは、為替の影響などによって、売上高は249億円(前年比1.5%増)と前年を上回ったものの、年金関連費用の一時的な増減によって、営業利益は10億円(前年比55.7%減)となりました。
経済成長が鈍化するアジア地域では、取引メーカーの減産の影響などがあったものの、為替の影響により、売上高は510億円(前年比4.5%増)、営業利益は44億円(前年比10.7%減)となりました。

2016年3月期の連結業績予想は、以下のとおりです。

  • 売上高 3,040億円(前年比1.5%減)
  • 営業利益 210億円(前年比18%増)
  • 経常利益 200億円(前年比8.9%増)
  • 純利益 100億円(前年比38.8%増)

事業戦略

事業方針

ユニプレスは2017年度に向けた中期目標を2015年に発表しました。

○数値目標

・売上高
  • 2015年度 3,040億円
  • 2016年度 3,200億円
  • 2017年度 3,300億円

2015年度は、アジア、アメリカ州での生産増が見込めるものの、日本での生産台数の減少によって、全体としては前年並みの売上高になると予測しています。
今後も国内での販売増が見込みづらいとして、海外での売上高比率を引き上げ、2015年度は70%を見込んでいます。
この販売拡大に対応するため、アメリカ州や中国での生産能力の増強を進める計画です。

注力分野

○CMF採用モデルへの納入拡大

  • ルノー・日産が共同開発した、部品を機能別にまとめた複数のモジュールから構成することで他車種間での部品の共有を可能にする構想、CMF(Common Module Family、コモン・モジュール・ファミリー)。

ユニプレスは現在、CMF採用モデルである日産「エクストレイル」「キャッシュカイ」「ローグ」など向けのプラットフォームをグローバルで受注。さらに、ルノーモデル向けに中国・武漢工場にも納入を開始した。

○ホンダ向け事業の加速

  • 2015年、ホンダからトランスミッション用の部品を初受注したと発表。受注したのはメキシコ製サイン車向けのCVT(無段変速機)部品で、現地工場での生産を開始した。
    今後、2018年度までにトランスミッション関連部品の受注を20億円以上に増やし、成長段階にあるホンダ向けの事業を加速する計画。

○トルクコンバータ事業の販売拡大

  • 2015年、従来品に比べ最軽量・小型・低燃費を実現した「ユニプレス超扁平型トルクコンバータ」を開発。同年、ジヤトコの小型CVT(無段変速機)車「CVT7 W/R」向けに供給を開始。また、日産の新型車「LANNIA」(ラニア)に搭載されている。

同クラスで世界一の軽量・小型の設計や優れた燃費性能を特長とする一方、力強い発進力をもたせたことで、今後、スポーツ車などを含めた幅広い車種での採用を目指す。

  • 2015年、トルクコンバータ事業のグローバル売上高を、現在の年130億円から2018年度に170億円に引き上げると発表。中国で量産を開始した自社開発のトルクコンバータ「ユニプレス超扁平型トルクコンバータ」を主力商品として、同国での新規売り上げを確保する。

グローバル展開

ユニプレスは、中期計画で掲げた海外市場での販売拡大を達成するため、中国、アメリカ、メキシコ、イギリスなどで生産能力の増強を行っています。
各拠点における取り組みは以下のとおりです。

○中国

  • 2014年、トランスミッション関連の部品を生産・販売してる中国子会社、ユニプレス精密広州で、売上高を現在の年約70億円から2016年度までに100億円以上に引き上げると発表。
    従来、ジヤトコやアイシン・エィ・ダブリュの現地工場に主にAT(自動変速機)やCVT(無段変速機)に使用されるユニットであるクラッチバッグなどの部品を供給していたが、同年、トルクコンバータを初受注したことで、売り上げの大幅な増加を見込む。
  • 2015年、中国・遼寧省(りょうねいしょう)にある合弁会社、大連優昇汽車部件(ユニプレス・サンライズ・コーポレーション)で車体用プレス部品の量産を開始。2016年の売上高70億円を見込む。
  • 2015年、中国生産子会社の広州優尼精密(ユニプレス・プレシジョン・コウシュウ・コーポレーション)はトルクコンバータの生産を開始。2016年度までに売上高100億円超を目指す。

○アメリカ

  • 2014年、アメリカ・アラバマ州に新拠点、ユニプレスアラバマを設立。車体用プレス部品を製造・販売する。2015年度は売上高60億円を見込む。
    北米での生産体制を強化するとともに、ホンダなどアメリカ南部で生産を行う完成車メーカーへの納入拡大を目指す。

○メキシコ

  • 2015年、メキシコ子会社のユニプレスメキシコのアグアスカリエンテス州にあるトランスミッション工場でプレス機が稼働。これによって製品の一貫生産体制が可能となった。 従来に比べ3~5割コストを削減した独自の工法で生産するとしている。

○イギリス

  • 2016年、イギリス子会社、ユニプレスイギリス会社にプレス機2台を導入。これによって生産能力を10~15%増強。
    ルノーなどヨーロッパのカーメーカー向けに骨格部品を納入する計画。

部門構成・部門ごとの方針

ユニプレスは、部門別の販売事業方針を発表しています。

○トランスミッション部品

地域別に2017年度の目標を設定。ジヤトコのグローバル展開に対応すると同時に、新規供給先の開拓を目指す。

  • 日本では、ホンダへの新規納入を目指す。ジヤトコ以外への納入比率を、2014年度の21%から11%へ引き下げ。
  • 中国では、ホンダと、アメリカの自動車部品メーカー、ボルグワーナー(BorgWarner)への新規納入を目指し、ジヤトコ以外への納入比率を2014年度の4%から14%に引き上げ。
  • メキシコでは、ホンダ、オートマチック・トランスミッション(AT)やカーナビのメーカー、アイシン・エィ・ダブリュとボルグワーナーへ新規納入し、ジャトコ以外への納入比率をこれまでの0%から29%にする。

○樹脂部品

軽自動車市場をターゲットに、プロテクターフェンダーなどの樹脂部品の販売拡大を目指す。すでに、スズキ、ダイハツ、日産、ホンダなどには納入済み。

会社概要

社名 ユニプレス株式会社
設立年 1945年3月1日
本社所在地 〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜1-19-20 サンハマダビル5階
市場名 東証一部
代表取締役 吉澤 正信
社債格付け A-
資本金 10,136百万円

組織構成や技術開発状況など、ネットに掲載されていない情報 が聞ける。転職についても相談できる。

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拠点一覧

ユニプレスの拠点(研究開発・テストセンター含む)

国内拠点一覧
  • 本社(神奈川県横浜市)
  • 富士事業所・富士工場(富士・富士宮)(静岡県富士市・富士宮市)
  • 相模事業所・工機工場(神奈川県大和市)
  • 栃木工場(栃木県真岡市・小山市,神奈川県横須賀市)
海外拠点一覧
  • ユニプレスアメリカ
  • ユニプレスサウスイーストアメリカ
  • ユニプレスアラバマ
  • ユニプレスメキシコ
  • ユニプレスイギリス
  • ユニプレス広州
  • ユニプレス鄭州
  • ユニプレス精密広州
  • ユニプレスインド
  • ユニプレスインドネシア

関係会社一覧

ユニプレスの関係会社一覧

  • ユニプレス九州㈱
  • ユニプレスアメリカ
  • ユニプレスサウス
  • イーストアメリカ
  • ユニプレスメキシコ
  • ユニプレスイギリス
  • ユニプレスロシア
  • ユニプレス(中国)
  • ユニプレス広州
  • ユニプレス鄭州
  • ユニプレス精密広州
  • ユニプレスインド
  • ユニプレスインドネシア

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