現代モービス(ヒュンダイモービス)

現代モービス(ヒュンダイモービス)のハイライト

現代(ヒュンダイ)モービスは、韓国最大手の自動車総合部品メーカーです。

1977年に現代精工という社名で創業し、ギャロパーやサンタモをはじめとする数々の車体を生産してきました。2000年には現代・起亜自動車のメンテナンス部品事業を受託。同年11月には現社名へ改名を行い、メンテナンス部品の供給事業、自動車部品輸出事業、モジュール部品製造事業を展開する韓国最大の自動車部品専門会社に成長しました。

事業体制は、モジュール製造事業、主要部品製造事業、未来型の自動車事業、メンテナンス部品事業、輸出事業、品質事業、購買事業で、売上の9割を現代自動車と起亜自動車、1割を海外自動車メーカーが占めています。

近年は、エレクトロニクス分野の技術開発に注力しており、韓国初のAILS(カーナビ連動インテリジェンスヘッドランプシステム)や韓国初のASB(Active Seatbelt,アクティブシートベルト)の開発などを行いました。

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 332,422百万円

2013年度

  • 351,226百万円

2014年度

  • 360,197百万円

2015年度

  • ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。

従業員数推移

連結

事業戦略

事業方針

2013年に現代モービスは、2020年までに自動車部品業界におけるグローバルトップ5になることを目標に掲げ、2015年時点で達成しています。

さらなる成長の中核的役割を担うのは研究開発部門です。モジュール分野、革新部品分野、知能型・環境配慮型自動車分野、新素材開発を中心とした4分野で、

  • 優れた人材の育成
  • 設備投資や研究人員の拡充

を行う方針です。

また2009年に電装部品会社である現代オーネットと合併してからは、今後の自動車技術に必須となる電装部品分野の研究も拡大。2013年からは現代自動車および起亜自動車が能力増強を進めている中国と欧州の事業に対応するため、現地での部品生産設備の整備、強化に向けた設備投資が続いています。

注力分野

現代モービスは、「モジュール部門」「主要部品製造部門」「エレクトロニックス分野」「電気自動車関連部品分野」に注力しています。


◯モジュール部門

部品数と重量を軽減しコスト削減を可能とした新技術による運転席モジュール、衝突時の歩行者の保護のため検証されたフロントエンドモジュール、モジュール部門の主力部品であるシャシーモジュールの開発、生産、供給が主です。

◯主要部品製造部門

各種自動車電子制御システムの設計および生産、モジュールとシステムの基本要素となる部品の生産が主です。また、マルチメディア製品を情報と娯楽の高付加価値システムにするためのトレンドの分析なども進めています。

◯エレクトロニックス分野

AILS(カーナビ連動インテリジェンスヘッドランプシステム)とシートベルトを通してドライバーに危険信号を発するアクティブシートベルトASB(Active Seatbelt,アクティブシートベルト)を韓国で初めて開発したほか、AEB(Autonomous Emergency Braking,自動緊急制動装置)技術の開発にも成功しています。

◯電気自動車関連部品分野

韓国の工場で燃料電池モジュール、FPS(Fuel Processing System,水素供給装置)、リチウムイオン電池パッケージなどの水素燃料電池車用コア部品の量産を開始しています。

また、HEV(Hybrid Electric Vehicle,ハイブリッド電気自動車)、EV(Electric Vehicle,電気自動車)、FCEV(Fuel Cell Electric Vehicle,燃料電池自動車)の主要部品にも注力しています。

技術動向

現代モービスは2013年に中長期研究開発計画を発表しており、2020年までの「無人自律走行」技術の実用化を目指し、技術開発に経営資源を集中させる方針です。韓国では次世代自動車技術に関する研究施設を新設しました。

現代モービスは『未来型自動車』と『HEV(Hybrid Electric Vehicle,ハイブリッド電気自動車)、EV(Electric Vehicle,電気自動車)、FCEV(Fuel Cell Electric Vehicle,燃料電池自動車)の主要部品』分野での研究開発活動を強化しています。


◯未来型自動車

・LDWS(Lane Departure Warning System,車線離脱警告システム)

車両のセンサーを用いて道路の車線を検出し、車両が車線を超えたときに運転者へ警告をするシステム。

・LKAS(Lane Keeping System,車線離脱防止システム)

LDWSに車両横方向制御を追加したもので、ドライバーの居眠り運転や不注意により車線を離脱した場合に自動車が自ら車線離脱を防止するシステム。車両のフロント部のセンサーが車両の位置を検出し、ステアリング装置と連動して制御する方式となっている。

・SCC(Smart Cruise Control,適応型巡航制御装置)

アクセルペダルとブレーキペダルを使用せずにドライバーが設定した速度で自動走行するほか、車両のフロント部のセンサーが安全な車間距離を保つシステム。

・SPAS(Smart Parking Assistance System,スマート駐車サポートシステム)

車両に搭載された超音波センサーを用いて、駐車をサポートするシステム。車両の後部にある超音波センサーが駐車スペースを感知して、自動的にステアリング装置の制御を行うことが可能。

・SMK(Smart Key,スマートキー)

ドライバーの機械的な操作が無くとも、手軽にドアの開け閉めと自動始動が可能となるシステム。

◯HEV(Hybrid Electric Vehicle,ハイブリッド電気自動車)、EV(Electric Vehicle,電気自動車)、FCEV(Fuel Cell Electric Vehicle,燃料電池自動車)の主要部品

・駆動モーター

加速時のエンジンのモーターアシストおよび減速時のバッテリー充電を可能としたシステム。

・LDC(定電圧DC-DCコンバーター)

高電圧を低電圧に変換し、車両の電子部品へ電源を供給するシステム。

・HBMS(Hybrid Battery Management System,ハイブリッドバッテリー制御システム)

ハイブリッドシステムのモーターの駆動および制御と、動力を適切に分配するために電気モーターと内燃エンジンとの力の制御を行い、バッテリーの充電状況を管理するシステム。

・バッテリーシステムアセンブリ

モーターアシスト起動時に電気のエネルギーを供給し、HEV回生ブレーキやエンジン走行時に発電した電気を充電するシステム。

・燃料電池駆動システム

水素と酸素の化学反応により電気を生み出すシステム。

・エコカー車載充電器

普通充電、急速充電、コンダクティブ充電、インダクティブ充電などエコカーの充電を行うシステム。

グローバル展開

現代モービスは海外にモジュール法人、部品法人、海外事業法人・事務所、海外支店・支社、研究所をそれぞれ設置しています。2013年時点では、アメリカ、中国、ブラジル、スロバキア、チェコ、ロシア、トルコ、インドに合計で14ヶ所の生産拠点を有しています。


◯新興国をはじめとした海外における取り組み

  • ハイブリッド車、電気自動車、水素燃料電池車などの主要部品を生産する新工場が韓国忠清北道忠州市で稼働。
  • シャシーやコックピット、フロントエンドを生産する新工場がトルコで稼働。投資総額は3,300ドルで、部品を年間20万台規模で生産し、HAOSに供給する予定。
  • 東風悦達起亜の第3工場に対応するための能力増強として、シャシーなどのモジュールを生産する新工場が中国で稼働。
  • 推定年間生産能力75万台のランプ工場をチェコに設置する計画を発表。また、製造したランプは起亜、BMW、Diamlerなどに供給予定。
  • 韓国光州工場の敷地内にインストルメントパネルの新工場を稼働予定。推定年間生産能力は30万台で、製造したパネルの供給先は起亜光州工場。
  • インドにエアバッグ工場とカーオーディオ工場をそれぞれ稼働する予定。エアバッグ工場の推定年間生産能力は155万台分で、カーオーディオ工場は58万台分。

経営指標

2013年における現代モービスの売上高は34兆1,985億ウォンで、前年の30兆7,890億ウォンを上回っています。また、営業利益は29兆244億400万ウォン(前年は29兆63億8,500ウォン)、純利益は15兆712億1,500万ウォン(前年は25兆58億9,100万ウォン)となりました。

部門構成・部門ごとの方針

◯モジュール製造事業

シャシーモジュール、運転席モジュール、フロントエンドモジュールを生産し、JIS(Just in Sequence)システムを用いて完成車へ供給している部門です。自動車開発の初期段階より参加することで、設計やテスト運転においてモジュールの特性を考慮した研究開発および生産を行っています。

モジュール製造事業は、下記3つの製品で構成されています。

  • 自動車の下部に設置された自動車の骨格となる部品「シャシーモジュール」
  • インパネル、各種計器盤、電装部品、空調システム、エアバッグなどで構成される「運転席モジュール」
  • 車両前部に位置するキャリア、ヘッドランプ、ラジエーターグリル、クラクションなどから構成される「フロントエンドモジュール」

◯主要部品製造事業

電子油圧制動装置のESC(Electronic Stability Control,横滑り防止装置)、ABS(Antilock Brake System,アンチロックブレーキシステム)、TCS(Traction Control System,トラクションコントロールシステム)などの自動車電子制御システムの設計・生産を行う部門です。ステアリングコラム、ランプ、オイルポンプ、インパネル、キャリア、バンパーなどの生産も行っています。また、カーオーディオシステムのトレンドを分析し、情報とエンターテイメント機能を併せ持ったシステムの開発にも挑戦しています。

主要部品製造事業は、下記8つの事業単位で構成されています。

  • エアバッグシステムの開発、供給を主とした「安全部品」
  • フロントエンドモジュールの主要部品となるヘッドランプの生産を行う「照明部品」
  • CBS(Combined Brake System,コンバインドブレーキシステム)、ABSの開発、生産を行う「制動部品」
  • MDPS (Motor Driven Power Steering)、ステアリングギアボックスとステアリングオイルの生産を行う「ステアリング部品」
  • ラジオ、ビデオ、ナビゲーション、テレマティックスを1つのシステムとした構成した車両用高級マルチメディアシステムの開発を行う「AVNT」
  • タッチスクリーン、音声認識などの先端機能を備えたオーディオの開発を行う「プリストルオーディオ」
  • インパネル、キャリア、バンパーなどのプラスチック射出部品の生産を行う「プラスチック部品」
  • スチールホイールおよび1トントラック用のデッキとシャーシフレームの生産を行う「ホイール、デッキ」

◯未来型自動車事業

未来型自動車部品の開発を行っています。

未来型自動車事業は、下記2つの事業単位で構成されています。

・「ASV部品」

LDWS(Lane Departure Warning System,車線離脱警告システム)、
LKAS(Lane Keeping System,車線離脱防止システム)、
SCC(Smart Cruise Control,適応型巡航制御装置)
をはじめとするドライバーの安全を目的とした部品の開発を行っています。

・「環境配慮型部品」

ハイブリッドカーの主要部品である駆動モーターとIPM(Integrated Package Module)の開発に参与し、現代・起亜自動車のハイブリッド車両用駆動部品の生産を行っています。

◯メンテナンス部品事業

現代・起亜自動車に用いられているメンテナンス用部品の供給を行う部門です。国内外におけるインフラの整備と174の車種に対するおよそ150万の部品を管理しています。

◯輸出事業

シャシーモジュール、ランプ、ブレーキ、電装品などの主要部品を受注、供給している部門です。輸出した部品が使われている車両の展示されているモーターショーや完成車メーカーの展示会において、海外市場の開拓を推進しています。

◯品質

Drive with Customerをスローガンに、顧客の欲求に応じた品質とサービスの提供および顧客のクレーム対応を行っている部門です。現在は「顧客の要求と期待に沿った品質経営システムの構築および運営」「品質問題の迅速な改善のための問題解決の専任組織の運営」などの活動を推進しています。

◯購買

モジュールおよび主要部品の開発事業、国内外のメンテナンス部品の供給事業およびモジュール事業部門に必要な生産設備と資材の供給を行っている部門です。

現代モービス(ヒュンダイモービス)の報道ニュース一覧

会社概要

社名 現代モービス株式会社
設立年 1977年7月
本社所在地 〒107-0052 東京都港区赤坂1-11-30赤坂1丁目センタービル12F
代表取締役 金 大泳(日本支店 支店長)

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