太平洋工業
太平洋工業の企業情報
太平洋工業は、日本に本社を置く東証一部上場の自動車向け懸架部品メーカーです。
TPMS(Tire Pressure Monitoring System,タイヤ空気圧モニタリングシステム)、ホイールキャップ、エンジンカバー、タイヤバルブ関連部品などを主要製品としています。
特に、タイヤバルブ関連部品においては国内でほぼ100%、世界では20%を超えるシェアを有しています。
主要取引先はトヨタ自動車で、2014年度におけるトヨタ自動車関連の売上比率は全体の約4割を占めています。
1930年、小川宗一氏によって創立された太平洋工業合名会社が、現在の太平洋工業の前身です。当時は自動車用バルブコアの生産を行っていました。
1980年代に入ると、台湾、韓国、アメリカ、タイに拠点を設立し、海外展開を推進。
1990年以降も台湾や中国、韓国に拠点を増設するなど、アジアを中心に積極的なグローバル展開を継続しました。
2011年、中国に合弁会社として、長沙太平洋半谷汽車部件有限公司(Changsha Pacific Hanya Auto Parts Co., Ltd.)(現:連結子会社)を設立。
2012年、ベルギーにPacific Industries Europe NV/SAを、中国に太平洋工業(中国)投資有限公司(Pacific Industries China Corporation)を設立。
2014年には、中国に太平洋汽車部件科技(常熟)有限公司(Pacific Auto Parts Technology(Changshu)Co., Ltd.)を、アメリカにPacific Manufacturing Tennessee, Inc.を設立しています。
2016年3月末時点では、連結子会社13社、持分法適用関連会社1社、非連結子会社2社でグループを構成しており、3,446人の従業員を抱えています。
事業体制は以下3つのセグメントで構成されています。
・プレス・樹脂製品事業
・バルブ製品事業
・その他
現在は、TPMS事業の拡大に注力しています。
現在募集中の求人
■同社にて、自動車ボディー部品の金型設計、及び生産準備業務をご担当いただきます。同社にて、トヨタ自動車向け自動車ボディー部品のプレス製造を行う為に、自動車骨格部品のプレス工程計画・金型設計・製作・トライ・工程整備・量産移管の業務をご担当いただきます。
【具体的には】
・新工法・技術開発
・プレス工程設計
・金型仕様検討・2D/3D設計・手配
・金型精度玉成
・量産プレス機での製品精度・生産性確認トライ
・海外拠点生産準備支援
【働き方】
・国内の別工場や海外のグループ会社の工場での新ラインの工程設計や導入も同部署で行っており、将来的には出張なども発生致します。
・国内には、岐阜の他に東北・九州に工場がございますが両工場には生産技術部門がない為出張ベースでフォローや対応を行っています。そのため転勤は発生しません。
・海外工場への出張もあります。出張期間は立ち上げまでにかかる難易度によって異なりますが1週間程から数か月単位滞在することもあります。
勤務地 | 岐阜県大垣市久徳町100 西大垣工場に配属予定です。 |
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年収 | 400万円~630万円 |
お問い合わせ番号 | 332345 |
年収情報
平均年収593万円 / 自動車業界内の年収順位 65/101位
年収推移
自動車業界の平均年収 | 618万円 |
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推定生涯賃金 | 1億9650万円 |
年齢別年収シミュレーション
平均年齢 | 40.4歳 |
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平均勤続年数 | 15.3年 |
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
経常利益推移
従業員数推移
2015年度における売上高は、1,068億8,600万円で前年度比6.9%増となりました。
また、営業利益は78億6,900万円で前年度比13.0%増、経常利益は90億1,300万円で前年度比3.7%増、当期純利益は71億1,400万円で前年度比6.0%増となりました。
セグメント別の売上高は
- プレス・樹脂製品事業が744億6,100万円で前年度比8.6%増
- バルブ製品事業が320億3,200万円で前年度比3.3%増
- その他が3億9,200万円で前年度比0.0%減
となりました。
なお、中期経営計画「OCEAN-18」の具体的な数値目標として、2018年度までに売上高1,200億円、経常利益率8%台、海外売上高比率50%以上、総資産回転率1.05回転以上の達成を目指しています。
事業戦略
事業方針
太平洋工業は、2014年に2018年度を最終年度とする中期経営計画「OCEAN-18」を策定しています。
「技術と海外」「ものづくりは人づくり」「CSRと環境保全」をキーワードとし、「環境に優しい製品・新技術・新工法の開発、多様な人財の育成と国内外の拠点整備などに取り組む」という基本方針を掲げています。
具体的には、下記に取り組むとしています。
- 有事体制を整え、選択と集中による基盤戦略構築により、グループの企業体質を革新し「連結経営」から「融合経営」を目指す
- 「技術」については、固有技術の更なる深化と融合により、既存事業の競争力強化と高付加価値製品への構造転換を継続
- 「海外」については、お客様のグローバル戦略に柔軟にお応えできるよう、当社グループの国内外拠点の再編を図る
- 「ものづくり」の技術・技能の伝承と安全・品質の確保とともに、次世代人財・海外人財の育成「人づくりとワークライフバランス」を着実に進め、事業戦略を支える基盤の強化を図る
- 「環境」については、地球に優しい製品・工法・技術の開発、環境負荷の低減に配慮したものづくりを着実に進め、環境保全に努める
なお、中期経営計画の具体的な数値目標としては、売上高1,200億円、経常利益率8%台、海外売上高比率50%以上、総資産回転率1.05回転以上の達成を目指しています。
また、それらを達成するための施策は以下のとおりです。
○国内プレス・樹脂事業の拡充
- 宮城県栗原市にプレス・溶接を一貫して行う工場を建設
- 東北・中部・九州の3地域でプレス事業の基盤を強化
○超ハイテン材加工ラインの増強
- 1,180MPaの超ハイテン材のプレス加工ラインを増強
- 冷間プレス、ホットスタンプ設備の増強
○北米プレス事業の拡充
- 2015年に北米の第2拠点として、Pacific Manufacturing Tennessee, Inc.を設立し、プレス部品の生産を開始
○樹脂事業の拡充
- タイと中国の拠点で、樹脂製品の生産を開始
○高度プレス事業の拡充
- 高精度プレス加工の能力強化
- 2017年に北米で高精度プレス事業を開始予定
○ダイカスト事業の拡充
- 韓国の太平洋エアコントロール工業(Pacific Air Controls Co., Ltd.)のアルミダイカスト事業を拡充
- カーエアコン用コンプレッサー部品の一貫生産を開始
- 自動車部品への拡販で、生産能力を強化
○TPMS事業の拡充
- 2016年4月より、中国の太平洋汽車部件科技(常熟)有限公司(Pacific Auto Parts Technology(Changshu)Co., Ltd.)でTPMS(Tire Pressure Monitoring System,タイヤ空気圧モニタリングシステム)の生産を開始
注力分野
太平洋工業は、TPMS(Tire Pressure Monitoring System,タイヤ空気圧モニタリングシステム)事業の拡大に注力しており、2018年度までに同事業での売上高165億円の達成を目指しています。
2014年度以降、アジア地域におけるTPMSの需要増加に対応するため、中国に拠点を設立。
さらに、TPMSの技術開発を推進するなど、TPMS事業を強化するために積極的な設備投資と技術開発を行っています。
技術動向
太平洋工業は、顧客に密着した研究開発を担う技術部門・生産技術部門と、将来を見据えた研究開発を行う技術企画センターの技術開発部で研究開発体制を構成しています。
専門メーカーや大学、研究機関などの産学官を含めた体制で、新製品、新材料、新工法の研究開発活動を行っています。
下記は、太平洋工業の研究開発活動の一例です。
○プレス・樹脂製品事業の研究開発活動
- 自動車用プレス部品の軽量化技術の開発
- 樹脂製品の軽量化、意匠性向上のための構造・成形技術などの研究開発を実施
○バルブ製品事業の研究開発活動
- スナップインタイプのTPMS(Tire Pressure Monitoring System,タイヤ空気圧モニタリングシステム)の開発
- 燃料電池自動車(FCV:Fuel Cell Vehicle)用リリーフバルブの開発
- オートマチック・トランスミッション(AT:Automatic Transmission)用のハブを開発
○その他の事業の研究開発活動
- NFC(Near Field Communication,近距離無線通信)拡張機器「PNEXTA」と応用アプリケーション、サーバー 監視装置「pmoni」の開発
- TPMS応用製品のファームウェアの開発
また、以下のような基礎研究開発にも取り組んでいます。
- 複合材料の研究開発
- 金属塑性加工技術、接合技術の研究開発
- 無線通信応用製品の開発
- 環境負荷物質削減および使用材料低減による環境に優しい製品・工法の開発
グローバル展開
2016年3月末時点で太平洋工業は、アメリカ、ベルギー、中国、韓国、台湾、タイの6ヶ国に12社の海外拠点を有しています。
○海外における取り組み
■韓国での取り組み
- 2012年2月、韓国の連結子会社、太平洋エアコントロール工業(Pacific Air Controls Co., Ltd. )の工場を拡大すると発表。
2015年までに500億ウォン(約35億円)を投資し、同社で生産するカーエアコン用コンプレッサー部品の生産体制を強化する計画としていた。
■中国での取り組み
- 2012年2月、中国の湖南(こなん)省に車体プレス部品の生産と溶接を一貫して行う新工場を設立すると一部で報道。
完成車メーカーの工場が多い中国で生産体制を整えることで、受注品目の拡大を図った。 - 2012年3月、中国の天津(てんしん)に太平洋工業(中国)投資有限公司(Pacific Industries China Corporation)を設立すると発表。太平洋工業が100%出資する統括会社で、資本金は300万ドル(約3億5,000万円)。
- 2014年4月、中国でTPMS(Tire Pressure Monitoring System,タイヤ空気圧モニタリングシステム)の生産を開始すると発表。
中国でのTPMSの装着が法制化されると見込み、生産体制を強化した。
当初の発表によれば、中国の江蘇(こうそ)省に太平洋汽車部件科技(常熟)有限公司(Pacific Auto Parts Technology(Changshu)Co., Ltd.)を新設し、年間300万個の生産能力を確保するとしていた。
■ベルギーでの取り組み
- 2012年3月、ベルギーのブリュッセルにTPMSなどの自動車部品の販売を行う、Pacific Industries Europe NV/SAを設立すると発表。
同社は太平洋工業が100%出資する子会社で、資本金は100万ユーロ(約1億2,000万円)。
■アメリカでの取り組み
- 2012年10月、アメリカの工場でTPMSの生産能力を拡大すると一部で報道。
当初の発表によれば、2014年度までに合計10億円を投じ、生産能力を年間600万個までに増やす予定としていた。 - 2014年5月、アメリカのテネシー州にPacific Manufacturing Tennessee, Inc.を設立すると発表。
当初の発表によれば、トヨタ自動車への供給に向けて2015年からプレス部品と樹脂部品の生産を開始するとしていた。
■タイでの取り組み
- 2012年11月、タイの子会社であるPacific Industries(Thailand)Co., Ltd.の新工場を2013年までに建設すると発表。
当初の発表によれば、新工場ではホイールキャップをはじめとする樹脂製品やタイヤバルブの生産を行い、2014年にはホイールキャップの量産を開始する計画としていた。
部門構成・部門ごとの方針
太平洋工業は、以下3つのセグメントで事業体制を構成しています。
- プレス・樹脂製品事業
(主要製品:ホイールキャップ、エンジンカバー、フード・トランクヒンジ、オイルパンなど) - バルブ製品事業
(主要製品:タイヤバルブ、バルブコア、カーエアコン用チャージバルブなど) - その他
プレス事業では、日本、中国、北米に加工設備を増設し、超ハイテン材を用いたプレス加工事業の生産・供給能力を強化する方針です。
日本、中国、北米に超ハイテン材の加工設備を導入し、2019年3月期までに同事業の売上高15億円の達成を目指しています。
会社概要
拠点一覧
太平洋工業の拠点(研究開発・テストセンター含む)
国内拠点一覧 |
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海外拠点一覧 |
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関係会社一覧
太平洋工業の関係会社一覧
- 太平洋開発㈱
- PACIFIC INDUSTRIES USA INC.
- PACIFIC MANUFACTURING OHIO,Inc.
- PACIFIC MANUFACTURING TENNESSEE,Inc.
- 太平洋汽門工業股份有限公司
- PACIFIC INDUSTRIES (THAILAND) CO.,Ltd.
- 太平洋バルブ工業㈱
- 太平洋エアコントロール工業㈱
- 太平洋工業(中国)投資有限公司
- 長沙太平洋半谷汽車部件有限公司
- 太平洋汽車部件科技(常熟)有限公司
他の完成車メーカー・部品メーカー情報
外資系自動車部品メーカー
- アメリカン・アクスル&マニュファクチャリング
- イリノイ・ツール・ワークス
- インフィニオンテクノロジーズ
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