IAC

IACの企業情報

IAC(International Automotive Components)グループは、ルクセンブルクに本社を置く自動車部品メーカーです。ドアトリムやインストパネルなど、主に内装部品を扱っています。IACの算定によれば、自動車内装部品の世界シェアは第3位です。

2005年、投資家グループのWLロス・アンド・カンパニー(WL Ross & Co., LLC)とフランクリン・ミューチュアル・アドバイザーズ(Franklin Mutual Advisers, LLC)が、アメリカの自動車部品メーカーであるコリンズ&アイクマン(Collins & Aikman)のヨーロッパ事業を買収する形で、IACグループが設立されました。
2006年、アメリカのリアコーポレーション(Lear Corporation)のヨーロッパ内装事業と、日本の三ツ星ベルトの子会社である三ツ星ベルト化成品を買収。設立当初の目的が「グローバルな内装事業の再編」であったことから、2007年以降も引き続き積極的かつスピーディーなM&Aを実施しました。
2007年にはリアコーポレーションの北米内装事業とコリンズ&アイクマンの北米カーペット・音協部門を、2008年にはビステオン(Visteon)が所有するイギリスの工場を、2009年にはドイツの自動車部品メーカーであるStankiewicz GmbHとGimotive GmbHの特定事業を、2010年にはアメリカのAMPRO Molding, LLCを、2011年にはMultivac India Private Limitedの自動車事業を買収しました。
なお、2014年、統括機能を有した本社をルクセンブルクに設置しています。

2014年末時点では、世界21ヶ国に100ヶ所(※2015年7月末時点では102ヶ所)の拠点を有し、約32,000人の従業員を抱えています。
IACは以下の製品分野を手がけています。
・ドアシステム、トリムシステム(主要製品:ドアパネル、加飾インサート、アップリケなど)
・インストパネル、コンソール、コックピット(主要製品:センターコンソール、インストパネル、エアダクトなど)
・フロアシステム、アコースティックシステム(主要製品:ダッシュインシュレーター、リアパッケージトレイ、フロアマットなど)
・ヘッドライナーシステム、オーバーヘッドシステム(主要製品:ヘッドライナー、オーバーヘッドコンソール、グラブハンドルなど)
・その他(主要製品:カーゴマネジメントシステム、加飾トリム、ロードフロアなど)

現在は、世界各地域における海外拠点の増強に注力しています。

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 718,620百万円

2015年度

  • 695,400百万円

2016年度

  • 496,760百万円

2017年度

  • ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。

従業員数推移

連結

2014年における売上高は59億ドルで、前年比13.5%増となりました。

地域別の売上高は、

  • 北米が32億ドルで前年比14.3%増
  • ヨーロッパが23億ドルで前年比4.6%増
  • アジアが4億ドルで前年からおよそ2倍

となりました。

事業戦略

技術動向

2014年末時点で、IACは世界各地域に26ヶ所のデザイン・テクニカル・コマーシャルセンターを有しています。

下記は、IACの研究開発活動の一例です。

・ゼネラル・モーターズ(GM:General Motors Company)に部品を納入

ゼネラル・モーターズの「Chevrolet Corvette Stingray」の2014年モデル向けに、ハンドクラフトのインストパネルとフロアコンソール、ピラートリム、ガーニッシュ、フロアマット、「SmartFoil」素材のドアパネル下部用製品を納入。

・熱可塑性オレフィンを用いた革質素材「SmartFoil」を開発

ドアパネル、コンソール、インストパネルといった射出成形部品に使用される製品で、従来と比較して最大10%軽量化され、高い耐損傷性を有する点が特徴。また、一度の成型でシートと樹脂を接着できるため、接着工程の省略も実現。

グローバル展開

2014年末時点で、IACは世界各地域に81ヶ所の生産拠点と26ヶ所のデザイン・テクニカル・コマーシャルセンターを有しています。
生産拠点が設置されているのは、ベルギー、カナダ、中国、チェコ、ドイツ、インド、日本、韓国、マレーシア、メキシコ、オランダ、マレーシア、ルーマニア、スロバキア、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、タイ、イギリス、アメリカの19ヶ国。 デザイン・テクニカル・コマーシャルセンターの地域別の内訳は、ヨーロッパが12ヶ所、北米が7ヶ所、アジアが7ヶ所です。

2013年10月から2015年7月にかけて7ヶ国に11ヶ所の拠点を新設するなど、IACは現在、海外拠点の増強に積極的に取り組んでいます。

○新興国をはじめとした海外における取り組み

■中国での取り組み
  • 2015年7月、杭州(こうしゅう)市に中国で14ヶ所目、世界で102ヶ所目となる工場を設置。敷地面積は7,300平方メートルで、長安フォード(Changan Ford)、上汽GM、奇瑞ジャガー・ランドローバー(Chery Jaguar Land Rover)などの完成車メーカーに部品を供給。
  • 2014年6月、テクニカルセンター、営業、管理、設計・エンジニアリング、購買・製造の統括部門など、アジア地域における各業務を統括する機能を備えたアジア本社を上海に設置。
  • 2015年10月、自動車用フロアシステムや吸音製品、ヘッドライナーなどを生産する工場、Shanghai IAC-Songjiang Automotive Carpet and Acoustics Co., Ltd.を天津(てんしん)市に設置。同工場で生産されるのは主にメルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)向け製品。
■韓国での取り組み
  • 営業とエンジニアリング機能を持った拠点を仁川(いんちょん)に設置。
■南アフリカでの取り組み
  • 2013年7月、南アフリカのトリム部品メーカーであるフェルテックス・オートモーティブ(Feltex Automotive)と、合弁会社のIAC-Feltex(IAC-Feltex Pty Limited)を設立し、南アフリカに初進出。主にメルセデス・ベンツ、フォード・モーター(Ford Motor Company)、トヨタ、フォルクスワーゲン(VW:Volkswagen)向けに製品を生産。
■メキシコでの取り組み
  • 2015年5月、メキシコで8ヶ所目となる生産拠点をアルテアガに設置。敷地面積は8,361平方メートルで、インストパネル、ドアパネル、フロアコンソール、アームレスト、ボルスターなどの内装部品向け裁断・縫製を行う拠点。
■イギリスでの取り組み
  • 2015年9月、ヘイルウッド拠点を増強するため、敷地面積6,700平方メートルの工場を設置。従来の組立ラインを新工場へ移管し、既存工場におけるインストパネルおよびコックピット向けのスペースを確保。また、エルムドン拠点でも、生産、設計・技術センター、管理部門の機能を持つ施設を設置。イギリス拠点5ヶ所のうち2ヶ所の生産能力を拡大させることで、イギリス国内とアジアの完成車メーカー向けの生産体制を強化するのが目的。
■ドイツでの取り組み
  • 2014年10月、営業・販売、設計・エンジニアリング、調達、管理などの機能を備えたヨーロッパ本社をデュッセルドルフに設置。プログラム管理チームが各地域の拠点と連携し、管理・統括を実施。

IACの報道ニュース一覧

会社概要

社名 日本プラスチックス・テクノロジーズ株式会社
設立年 1964年11月
本社所在地 〒485-0077愛知県小牧市大字西島語ハイテンポ1818
代表取締役 島 道一
資本金 400百万円

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