中央発條
中央発條の企業情報
中央発條は、日本に本社を置く東証一部上場の懸架部品メーカーです。
コイルスプリング、スタビライザー、バルブスプリング、薄板ばね、パーキングブレーキケーブル、トランスミッションケーブルなどを主力製品としています。
自動車関連のほかにも、産業・精密・航空機械用のばねやケーブルなどを手がけています。
自動車部品の売り上げが全体の8割以上を占めており、筆頭株主であるトヨタ自動車を中心に製品を納入しています。
1925年、鋼製ばねの製造工場として創設された、中央スプリング製作所が中央発條の前身です。
1936年に社名を中央発條に改称しますが、1948年に企業再建整備法に基づく整備計画により第2会社として新中央発條を設立し、中央発條を解散。
1954年、新中央発條から中央発條に社名を変更。
1987年、中国に中發工業股份有限公司を設立(1990年に子会社化)。
1988年、アメリカに子会社としてセントラルスプリング(CSI:Central Spring, Inc.)を設立。
1989年、アメリカにACKコントロールズ(ACK Controls, Inc.)を設立(1992年に子会社化)。
1990年代に入ると、インド、タイ、ドイツに拠点を設立し、グローバル展開を推進。
2000年以降も、アメリカ、中国に拠点を増設するなど、積極的な海外展開を継続しました。
2012年、インドネシアに子会社として中発テクノインドネシア(P.T. Chuhatsu Techno Indonesia)を設立。
2013年、中国に子会社として孝感中星汽車零部件有限公司(Xiaogan Zhongxing Automotive Components Co., Ltd.)を設立(2016年に合弁化し、社名を孝感中発六和汽車零部件有限公司に変更)。
2014年には、アメリカの連結子会社であるセントラルスプリングを清算しています。
2016年3月末時点では、子会社23社でグループを構成しており、4,114人の従業員を抱えています。
年収情報
平均年収656万円 / 自動車業界内の年収順位 18/95位
年収推移
自動車業界の平均年収 | 618万円 |
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推定生涯賃金 | 2億1719万万円 |
年齢別年収シミュレーション
平均年齢 | 42.8歳 |
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平均勤続年数 | 20年 |
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
経常利益推移
従業員数推移
2015年度における売上高は、835億4,000万円で前年度比2.3%減となりました。
また、営業利益は15億900万円で前年度比23.3%増、経常利益は12億6,700万円で前年度比47.0%減、当期純利益は4億3,300万円で前年度比73.2%減となりました。
地域別の売上高は、
- 日本が618億2,000万円で前年度比3.5%減
- 北米が109億2,400万円で前年度比0.7%増
- 中国が78億2,100万円で前年度比14.1%増
- アジアが95億4,500万円で前年度比11.4%減
となりました。
事業戦略
事業方針
中央発條は、2018年までを対象とする中期経営計画を策定し、設備や物流などの製造工程の改善や生産量の変化に柔軟に対応できる仕組みの構築、生産効率の向上に取り組むとしています。
また、海外拠点においても同様の取り組みを実施し、グローバル市場でグループ全体の競争力を高める方針です。
中央発條の他社との提携に関する動向は以下のとおりです。
- 2013年1月、ニッパツとクロスライセンス契約を締結したと発表。
自動車用懸架装置に使われるコイルばねとスタビライザーに関する特許の一部を相互利用することに合意した。
技術動向
中央発條は、日本の技術センターで研究開発活動を実施しており、競争力を強化するための新技術・新製品の開発に取り組んでいます。
下記は、中央発條の研究開発活動の一例です。
- シャシばねに関する研究開発活動
懸架コイルばね、スタビライザー、重ね板ばねなどのコンパクトラインを効率化する技術開発を行っています。
製品の小型・軽量化を実現する高強度材料の開発や製品の低コスト化にも取り組んでいます。 - 精密ばねに関する研究開発活動
エンジンの低燃費化や、燃料電池車に対応した新用途ばねの開発を実施しています。
既存製品については、安価な海外材や廉価材の適用検討や皿ばねへの高周波熱処理工法の拡大をはじめとする高効率生産に関する研究開発活動を行っています。 - ケーブルに関する研究開発活動
海外廉価材の使用や商品工法変更など、コスト低減に関する研究開発活動を進めています。今後は、完成車メーカーのニーズである軽量化、高剛性化、簡素化に取り組む方針です。 - その他の研究開発活動
中央発條のコア技術を応用した新製品の開発に取り組んでいます。
建築用部品では、環境に配慮した省エネ、静音駆動の窓開閉装置や重量シャッター関連製品、転倒防止装置などの開発を実施しています。
グローバル展開
2016年3月末時点で、中央発條はアメリカ、中国、台湾、タイ、インドネシアの5ヶ国に12ヶ所の拠点を有しています。
○海外における取り組み
■インドネシアでの取り組み
- 2012年2月、インドネシアに子会社として中発テクノインドネシア(P.T. Chuhatsu Techno Indonesia)を設立したと発表。
■アメリカでの取り組み
- 2012年7月、アメリカのケンタッキー州にある子会社、ACKコントロールズ(ACK Controls, Inc.)を完全子会社化したと発表。
共同出資していた現地自動車部品メーカー、デュラ(Dura)からの保有株売却の申し出を引き受け、同社が保有する株式をすべて取得。
ACKコントロールズは、自動車用コントロールケーブルを生産しトヨタ自動車、ホンダ、アイシングループを主な取引先としていた。 - 2014年12月、アメリカの連結子会社であるセントラルスプリング(CSI:Central Spring, Inc.)の清算が完了したと発表。
同子会社では、自動車部品の製造・販売を行っていたが、納入先であるニュー・ユナイテッド・モーター・マニュファクチャリング(NUMMI:New United Motor Manufacturing, Inc.)の生産停止で事業継続が困難になったため、2011年2月に解散を発表していた。
■中国での取り組み
- 2013年8月、中国の湖北(こほく)省に上海中国弾簧製造有限公司(China Spring Corporation Limited)との合弁会社を折半出資で設立する予定だったが、中央発條の単独出資に変更すると発表。
新会社は孝感中星汽車零部件有限公司(Xiaogan Zhongxing Automotive Components Co., Ltd.)で、資本金は6,000万人民元(約8億円)。
当初の発表によれば、2015年5月に稼働する予定で、中国の華中(かちゅう)、華南(かなん)地域の完成車メーカー向けに懸架ばねを供給するとしていた。 - 2016年2月、中国で自動車用ばねの生産・輸出を行う完全子会社を六和機械投資(中国)有限公司との合弁会社に切り替えると発表。
六和機械投資(中国)有限公司は六和機械グループの中国子会社で、1,500万人民元(約2億7,000万円)を出資する。
合弁後の社名は孝感中発六和汽車零部件有限公司で、資本金は7,500万人民元(約13億円)。
当初の発表によれば、出資比率は中央発條が80%、六和機械投資(中国)有限公司が20%としていた。
■タイでの取り組み
- 2013年10月、タイの生産子会社である中央タイケーブルに第3工場を設置すると発表。新工場の稼働は2014年6月で、精密ばねやケーブルなどを生産する。
当初の発表によれば、主要取引先であるトヨタ自動車などの完成車メーカーの生産増加に伴い、供給能力を強化する計画としていた。 - 2015年4月、タイのSomboon Advance Technologyの子会社であるBangkok Spring Industrial (BSK) と技術援助契約を締結すると発表。
当初の発表によれば、中央発條はこの契約によりコイルスプリング、スタビライザーバー、リーフスプリングなどの自動車および常用運搬具用のサスペンション部品に関する開発・製造技術をBSKに提供するとしていた。
会社概要
拠点一覧
中央発條の拠点(研究開発・テストセンター含む)
国内拠点一覧 |
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海外拠点一覧 |
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関係会社一覧
中央発條の関係会社一覧
- 昆山中和弾簧有限公司
他の完成車メーカー・部品メーカー情報
外資系自動車部品メーカー
- アメリカン・アクスル&マニュファクチャリング
- イリノイ・ツール・ワークス
- インフィニオンテクノロジーズ
- ヴァレオ
- 濰柴動力股份
- エバースペッシャー
- MRF
- マザーソン・スミ・システムズ
- オートリブ
- クーパー・スタンダード・ホールディングス
- クーパー・タイヤ・アンド・ラバー
- クノールブレムゼ
- クムホタイヤ
- グルーポアントリン
- ラインメタル・オートモーティブ
- コンチネンタル・オートモーティブ
- CIEオートモーティブ
- GKN
- シェフラー
- ジョンソンコントロールズ
- ジョンソン・マッセイ
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- ソルベイ
- 星字(ソンウ)ハイテック
- デーナ
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- TEコネクティビティ(タイコエレクトロニクスジャパン)
- テネコ
- ドラクスルマイヤー
- イートン
- SKF
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- ネクスティア・オートモーティブ
- ネマク
- ハリタ・シーティング・システムズ
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