ヨロズ

ヨロズの企業情報

ヨロズは、日本に本社を置く東証一部上場の懸架部品メーカーです。
フロントサスペンションやリアサスペンション、リアビームなど、自動車の足回り部品を主力製品としています。
そのほかにも、オイルパンやエンジンマウント、車体部品などを手がけています。

主要取引先は日産自動車で、同社に対する売上が全体の6割を占めています。

1948年、ヨロズの前身である萬自動車工業が横浜市に設立。当時は自動車整備を行っていました。

1986年、アメリカのテネシー州に合弁会社カルソニック・ヨロズ・コーポレーション(現:ヨロズオートモーティブテネシー(YAT:Yorozu Automotive Tennessee, Inc.))を設立。

1990年、社名を萬自動車工業からヨロズに変更。

1990年代には、メキシコ、タイ、アメリカに拠点を設立しグローバル展開を推進。
2000年以降もアメリカ、タイ、中国、インド、インドネシア、メキシコ、タイ、ブラジルに拠点を増設するなど、積極的な海外展開を継続。

2000年、包括的戦略提携契約をタワーオートモーティブ(Tower Automotive)と締結。
同年、筆頭株主が日産自動車からタワーオートモーティブの子会社であるTower Automotive International Yorozu Holdings, Inc.に変更。

2004年、筆頭株主のTower Automotive International Yorozu Holdings, Inc.から自社株式をすべて取得し、タワーオートモーティブとの資本関係を解消。

2015年には、フランスのパリにヨロズ欧州事務所を、アメリカにヨロズ・オートモーティブ・アラバマ(YAA:Yorozu Automotive Alabama, Inc.)を設立しています。

2016年3月末時点では、連結子会社20社でグループを構成しており、6,491人の従業員を抱えています。
事業体制は以下の3部門で構成されています。
・自動車部品部門
・金型・設備部門
・その他の部門

年収情報

平均年収537万円自動車業界内の年収順位 86101

年収推移

  • 546.8万円

2016年度

  • 575万円

2017年度

  • 537万円

2018年度

自動車業界の平均年収 618万円
推定生涯賃金 2億0044万円

年齢別年収シミュレーション

  • 387万円

25歳

  • 462万円

30歳

  • 537万円

35歳

  • 605万円

40歳

  • 624万円

45歳

  • 611万円

50歳

平均年齢 37.4歳
平均勤続年数 10.1年

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 167,723百万円

2016年度

  • 171,536百万円

2017年度

  • 169,111百万円

2018年度

単独
  • 55,596百万円

2016年度

  • 58,627百万円

2017年度

  • 55,083百万円

2018年度

経常利益推移

連結
  • 6,265百万円

2016年度

  • 5,648百万円

2017年度

  • 5,222百万円

2018年度

単独
  • 4,450百万円

2016年度

  • 2,856百万円

2017年度

  • 4,365百万円

2018年度

従業員数推移

連結
単独

2015年度における売上高は、アメリカ、メキシコ、中国での売上増加や新拠点の稼働による増産が影響し、1,727億9,700万円で前年度比14.7%増となりました。
また、営業利益は100億1,500万円で前年度比22.3%増、経常利益は73億5,500万円で前年度比30.9%減、当期純利益は37億円で前年度比35.9%減となりました。

地域別の売上高は、

  • 日本が353億2,900万円で前年度比6.5%減
  • 米州が802億9,600万円で前年度比24.9%増
  • アジアが571億7,100万円で前年度比17.5%増

となりました。

なお、中期経営計画「Yorozu Spiral-up Plan 2017」では、2018年3月期に売上高1,800億円、営業利益率6%の達成を目指しています。
また、2024年を目標年とする長期的な数値目標としては、売上高3,000億円、営業利益率7%以上を掲げています。

事業戦略

事業方針

ヨロズは、2015年から2024年までを対象とした長期ビジョンを策定し、10年後のありたい姿として下記のような定性目標を掲げています。

  • 製品・サービス
    サスペンションメンバー、リンクに加え、周辺部品を含めた一体システムとして性能開発から量産までを行っている。
  • 品質・生産・開発・技術
    「軽く・強く・安く・早く」をキーワードに、品質力・生産性・開発技術力が革新的に強化され、競争力あるモノづくりを実現している。
  • 販売・マーケティング
    世界の主要自動車メーカーへ販路を拡大していることに加え、新規事業の足がかりができている。
  • 人財・組織・マネジメント
    グローバル各拠点で意欲と能力ある人が働きやすい環境ができている。

さらに、長期ビジョンの実現に向けて、中期経営計画「Yorozu Spiral-up Plan 2017」を策定しています。「製品力・開発力のさらなる強化」「世界の主要完成車メーカーへの販路拡大」「多様性を尊重したグローバルマネジメントの強化」の3つを軸に、下記に取り組むとしています。

○製品力・開発力のさらなる強化

  • サスペンションシステム開発技術の構築
  • 超軽量・高剛性・低価格ニーズへの対応
  • 開発シミュレーション技術の向上
  • YPW(ヨロズ生産方式)の革新

○世界の主要完成車メーカーへの販路拡大

  • 日系OEMからの受注拡大
  • 欧米OEMへの販路拡大と新興国地場メーカーへのアプローチ
  • グローバル供給体制の強化

○多様性を尊重したグローバルマネジメントの強化

  • ダイバーシティを尊重した採用・登用の推進
  • グローバル規模での人材交流と育成
  • 機能別マトリックス組織の強化

なお、中期経営計画「Yorozu Spiral-up Plan 2017」の具体的な数値目標としては、売上高1,800億円、営業利益率6%を掲げており、2024年には売上高3,000億円、営業利益率7%以上の達成を目指しています。

技術動向

ヨロズは、ヨロズグローバルテクニカルセンターを中心に、製品力・開発力の強化に向けた研究開発活動を推進しています。

下記は、ヨロズの研究開発活動の一例です。

  • リアビームに関する研究開発活動
    引張り強度を素材の3倍まで増強した高剛性パイプビームを開発し、量産を開始しています。
  • サスペンションメンバーに関する研究開発活動
    ハイテン材を用いた、サスペンションメンバーの軽量化に関する研究開発活動に取り組んでいます。
  • 解析システムに関する研究開発活動
    開発精度の向上と開発期間の短縮を実現するために、最新のシミュレーションシステムの開発に取り組んでいます。

グローバル展開

2016年3月末時点で、ヨロズはアメリカ、メキシコ、ブラジル、フランス、タイ、中国、インド、インドネシアの8ヶ国に15ヶ所の拠点を有しています。

○海外における取り組み

■メキシコでの取り組み
  • 2012年2月、メキシコのグアナファト州に子会社を設立すると発表。名称はヨロズ・オートモーティブ・グアナファト・デ・メヒコ(YAGM:Yorozu Automotive Guanajuato de Mexico, S.A. de C.V.)で、資本金は5億3600万ペソ(約30億円)。
    当初の発表によれば、現地の自動車需要に対応するための第2生産拠点として、自動車用サスペンション部品や関連部品を製造・販売するとしていた。
  • 2015年3月、メキシコ工場に大型プレス機を導入すると一部で報道。
    当初の報道によれば、海外拠点の生産能力を強化する方針で、中国、アメリカにも超ハイテン材を成形できる設備を導入する予定としていた。
■タイでの取り組み
  • 2012年2月、タイのラヨーン県に子会社としてワイ・オグラオートモーティブ(タイランド)(Y-OAT:Y-Ogura Automotive (Thailand) Co., Ltd.)を設立すると発表。 当初の発表によれば、同子会社への投資額は16億バーツ(約40億円)。2015年の稼働時に18億バーツ(約45億円)の売り上げを見込むとしていた。
  • 2012年8月、タイのワイ・オグラオートモーティブ(タイランド)の稼働を機に、第1工場の金型生産設備を強化すると一部で報道。
    同国での年間生産能力を当時の3倍以上である700型までに引き上げ、足回り部品の需要増加に対応する。
    当初の報道によれば、主要取引先である日産自動車の海外生産拡大に対応するため、新興国を中心に生産能力を増強する計画としていた。
■ブラジルでの取り組み
  • 2012年9月、ブラジルに生産子会社を設立すると発表。資本金は1億レアル(約43億円)。
    当初の発表によれば、リオデジャネイロに工場を建設し2014年の半ばから自動車用サスペンション部品を生産するとしていた。ブラジルでの生産はヨロズ史上初。
■中国での取り組み
  • 2012年11月、武漢(ぶかん)工場の操業を同年12月に休止すると一部で報道。
    現地での日本車の販売不振が続く中で、正社員が多い同工場を休止することで操業コストを抑える考え。
    当初の報道によれば、広州(こうしゅう)工場では臨時社員を減らす予定で、各完成車メーカーから中国での生産計画が発表されるまで、現地での生産体制を縮小するとしていた。
  • 2013年12月、中国での日本車の販売回復を受け、広州と武漢の両工場の生産能力を1.5倍に増強すると一部で報道。
    当初の報道によれば、サスペンション部品の供給力を高め、日産自動車をはじめとする日系完成車メーカーの生産拡大に対応するとしていた。
■アメリカでの取り組み
  • 2015年1月、アメリカに新工場を建設すると一部で報道。
    プレスから組み立てまでを行う一貫工場を新設することで、主要取引先である日産自動車の現地生産拡大に対応する。
    当初の報道によれば、2017年度の生産開始を目標としていた。
  • 2015年10月、アメリカのアラバマ州に、自動車部品および関連製品、農機具部品の製造・販売を行う新会社を設立すると発表。資本金は7,000万ドル(約84億円)。
    当初の発表によれば、2020年度までに売上高約1億1,200万ドル(約135億円)を目指し、約300人の従業員を雇用する計画としていた。
  • 2016年8月、アメリカの生産子会社、ヨロズ・オートモーティブ・アラバマ(YAA:Yorozu Automotive Alabama, Inc.)の稼働開始を1年前倒しすると一部で報道。
    当初の報道によれば、2017年からサスペンション部品などを生産する予定としていた。

会社概要

社名 株式会社ヨロズ
設立年 1948年4月1日
本社所在地 〒222-8560 神奈川県横浜市港北区樽町3-7-60
市場名 東証一部
代表取締役 志藤 健
資本金 6,200百万円

組織構成や技術開発状況など、ネットに掲載されていない情報 が聞ける。転職についても相談できる。

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拠点一覧

ヨロズの拠点(研究開発・テストセンター含む)

国内拠点一覧
  • 本社管轄(横浜市港北区・栃木県小山市)
海外拠点一覧
  • ヨロズオートモーティブテネシー社(米国)
  • ヨロズメヒカーナ社(墨国)
  • ヨロズオートモーティブグアナファト デ メヒコ社(墨国)
  • ヨロズオートモーティバ ド ブラジル社(伯国)
  • ヨロズタイランド社(泰国)
  • ワイ・オグラオートモーティブタイランド社(泰国)
  • 广州萬宝井汽車部件有限公司(中国)
  • 武漢萬宝井汽車部件有限公司(中国)
  • ヨロズJBMオートモーティブタミルナドゥ社(印度)
  • ヨロズオートモーティブインドネシア社(尼国)

関係会社一覧

ヨロズの関係会社一覧

  • ㈱ヨロズ栃木
  • ㈱ヨロズ大分
  • ㈱庄内ヨロズ
  • ㈱ヨロズエンジニアリング
  • ㈱ヨロズ愛知
  • ヨロズアメリカ社
  • ヨロズオートモーティブテネシー社
  • ヨロズオートモーティブノースアメリカ社
  • ヨロズメヒカーナ社
  • ヨロズタイランド社
  • 广州萬宝井汽車部件有限公司
  • 武漢萬宝井汽車部件有限公司
  • ヨロズJBMオートモーティブタミルナドゥ社
  • ヨロズオートモーティブインドネシア社
  • ヨロズオートモーティブグアナファト デ メヒコ社
  • ワイ・オグラオートモーティブタイランド社
  • ヨロズオートモーティバ ド ブラジル社

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