ユタカ技研

ユタカ技研の企業情報

ユタカ技研は、日本に本社を置く大手排気部品メーカーです。
エキゾーストマニホールド、触媒コンバーター、サイレンサーなどの排気系部品を主力製品としています。
そのほかにも、トルクコンバーターや駆動用モーターコア、二輪車用ブレーキディスクなどを手がけています。

また、ユタカ技研の株式の約70%をホンダが保有しているため、ホンダとの取引が売上高の大部分を占めています。

1976年、静岡県浜松市豊町にプレス技研工業が設立されたのが、ユタカ技研の歴史のはじまりです。当時は自動車部品の製造・販売を行っていました。
1986年、高丘技研工業と合併し、社名をユタカ技研に変更。

1999年、アメリカにサウスキャロライナ・ユタカ・テクノロジーズ(South Carolina Yutaka Technologies, Inc.)を設立。
2000年代に入ると、インド、ブラジル、タイ、中国、アメリカに拠点を設立するなど、積極的なグローバル展開を推進しました。

2011年、タタ・オートコンプ・システムズ(Tata Autocomp Systems, Ltd.)と合弁で設立したユタカ・オートパーツ・プーネ(Yutaka Autoparts Pune Ltd.)の全株式をFaurecia Emission Control Technologies India Private Limitedへ売却。

2012年、重慶金豊機械有限公司(Chongqing Jinfeng Mechanical Co., Ltd.)の持ち株すべてを中国の重慶金侖工業股份有限公司(Chongqing Jinlun Industry Co., Ltd.)などへ譲渡。
同年、メキシコにユタカ・テクノロジーズ・デ・メキシコ(Yutaka Technologies de Mexico S.A. de C.V.)を設立。

2014年、アメリカの子会社South Carolina Yutaka Technologies, Inc.を清算。

2016年には、佛山優達佳汽配有限公司(現:連結子会社)の持ち株の一部を新日工業株式会社へ譲渡し、合弁会社化しています。

2016年3月末時点では、親会社1社、子会社16社でグループを構成しており、6,121人の従業員を抱えています。

事業体制は以下4つの製品分野で構成されています。
・自動車部品四輪
・自動車部品二輪
・汎用部品
・その他

現在は、生産体制の増強に注力しています。

年収情報

平均年収675万円自動車業界内の年収順位 22101

年収推移

  • 677.1万円

2016年度

  • 675.8万円

2017年度

  • 675.7万円

2018年度

自動車業界の平均年収 618万円
推定生涯賃金 2億2361万円

年齢別年収シミュレーション

  • 431万円

25歳

  • 515万円

30歳

  • 599万円

35歳

  • 675万円

40歳

  • 696万円

45歳

  • 682万円

50歳

平均年齢 43歳
平均勤続年数 19年

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 157,176百万円

2016年度

  • 181,158百万円

2017年度

  • 181,264百万円

2018年度

単独
  • 55,983百万円

2016年度

  • 65,613百万円

2017年度

  • 74,773百万円

2018年度

経常利益推移

連結
  • 11,336百万円

2016年度

  • 9,687百万円

2017年度

  • 9,010百万円

2018年度

単独
  • 4,174百万円

2016年度

  • 7,531百万円

2017年度

  • 7,337百万円

2018年度

  • ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。

従業員数推移

連結
単独

2015年度における売上高は、国内での受注が減少したものの、海外における受注増加や為替相場の影響を受け、1,653億1,500万円で前年度比14.0%増となりました。
営業利益は146億3,700万円で前年度比27.4%増、税引前利益は134億5,100万円で前年度比12.4%増、当期純利益は71億9,400万円で前年度比4.1%減となりました。

地域別の売上高は、

  • 日本が219億9,600万円で前年度比4.8%減
  • 北米が620億8,300万円で前年度比16.8%増
  • アジアが261億8,600万円で前年度比4.5%増
  • 中国が478億1,600万円で前年度比29.1%増
  • その他が72億3,300万円で前年度比8.5%増

となりました。

事業戦略

事業方針

ユタカ技研は、2014年から2017年3月期までを対象とした第12次中期事業計画を策定。「躍進」(Breakthrough to the next stage)をスローガンに掲げ、「2020年ビジョン」で設定した「競争力世界一」「次世代モビリティ製品の確立」「企業体質の強化」の3つの戦略を軸に事業を展開する方針です。

「2020年ビジョン」に基づいた具体的な戦略は下記のとおりです。

○競争力世界一

  • 主軸製品の競争力強化
  • 受注先の拡大

○次世代製品確立

  • 新製品事業の拡大
  • 新製品の開発

○企業体質の強化

  • 品質強化
  • 生産体質強化
  • マネジメント体質強化
  • 人材育成強化

ユタカ技研のM&Aに関する動向は以下のとおりです。

  • 2012年3月、重慶金豊機械有限公司(Chongqing Jinfeng Mechanical Co., Ltd.)の持ち株すべてを中国の重慶金侖工業股份有限公司(Chongqing Jinlun Industry Co., Ltd.)などへ譲渡。

注力分野

ユタカ技研は、国内と海外の双方における生産体制の増強に注力しています。

○国内での取り組み

生産効率向上にむけて、三重製作所に触媒コンバーターの一貫生産ラインを2015年に導入しています。豊製作所ではトルクコンバーターの生産ラインを見直し、要員効率の向上を図りました。
さらに、嵐山製作所で触媒コンバーターの新生産ラインを2017年までに稼働させ、要員効率を向上させる方針です。

○海外での取り組み

北米、新興国で工場や生産ラインを増設するなど、各拠点の生産能力を大きく引き上げています。
メキシコ、アメリカでは2016年の四輪車用部品の生産能力を2012年の約1.5倍に増加させる方針としていました。
タイでは、2015年にYS Tech(Thailand)の第2工場を設立。
さらに、中国でも生産ラインを増設するなど、今後の需要増加に備え北米、新興国の生産能力を増強する方針です。

技術動向

ユタカ技研は、栃木開発センターの開発本部と生産本部技術開発室を中心に研究開発活動を行っています。
北米向け製品に関する研究開発は、アメリカのCardington Yutaka Technologies Inc.で実施しています。

自動車部品四輪に関する研究開発活動は以下のとおりです。

○排気系部品

排気ガスの浄化性能、燃費、静粛性の向上などの環境対応技術を進化させる研究開発、技術開発を実施。
2016年にはエンジン暖機時の燃費を抑え、暖房効率を向上させるヒートコレクターとホンダ向けに排気触媒コンバーター、消音機を開発しました。

○駆動系部品

小型・軽量化、燃費向上、生産性向上のための研究開発、生産技術開発を実施。世界初となるダウンサイジング過給機付きエンジン用のタービンツインダンパートルコンを2016年に開発しました。

○モーター系部品

2016年にアルミ製マグネットプレートを開発しました。

グローバル展開

2016年3月末時点で、ユタカ技研はアメリカ、メキシコ、ブラジル、イギリス、中国、フィリピン、インドネシア、タイ、インドの9ヶ国に12ヶ所の拠点を有しています。

○海外における取り組み

■インドネシアでの取り組み
  • 2012年3月、インドネシアのユタカマニュファクチャリング・インドネシア(P.T. Yutaka Manufacturing Indonesia)に新建屋を建設し、四輪車用マフラーの生産能力を強化すると一部で報道。
    当初の報道によれば、2013年度中の稼働を目標とし、取引先であるホンダの生産増加に備える予定としていた。
  • 2012年5月、インドネシアで四輪車用排気系品の生産能力を増強すると一部で報道。
    当初の報道によると、2013年度中に量産体制を整え、2014年までに生産能力を2012年の10倍まで引き上げる計画としていた。
■アメリカでの取り組み
  • 2012年4月、アメリカの子会社であるサウスキャロライナ・ユタカ・テクノロジーズ(South Carolina Yutaka Technologies, Inc.)を解散すると発表。
    当初の発表によれば、同社における二輪自動車部品事業を終了させ、四輪自動車部品事業はアメリカの子会社2社へ集約する計画としていた。
■メキシコでの取り組み
  • 2012年4月、メキシコのグアナファト州に子会社として、ユタカ・テクノロジーズ・デ・メキシコ(Yutaka Technologies de Mexico S.A. de C.V.)を設立したと発表。資本金は2,700万ドル(約20億円)。
    当初の発表によれば、2014年に稼働する予定で、四輪車用排気系部品と駆動系部品の製造・販売を行うとしていた。
  • 2016年4月、メキシコでトルクコンバーターの生産能力を増強すると一部で報道。
    既存の2ラインにアメリカの1ラインを移設し、合計3ラインで生産を行う。
    当初の発表によれば、アメリカに比べ労務費が安いメキシコに生産能力を移設することで、コスト競争力を高める方針としていた。
■タイでの取り組み
  • 2012年9月、タイにおける四輪用排気系部品の生産能力を増強すると一部で報道。
    タイでの需要増加に伴う、部品の受注増加を見込んで供給体制を整える。
    当初の報道によれば、工場を拡張し当時の2割増となる年間30万台規模に引き上げる計画としていた。
  • 2013年6月、タイでトルクコンバーターの生産能力を強化すると一部で報道。
    ホンダがタイに四輪車用の第2工場を設立し、生産台数を拡大することを受け、現地での生産量を拡大する。

会社概要

社名 株式会社ユタカ技研
設立年 1954年7月1日
本社所在地 静岡県浜松市東区豊町508番地の1
市場名 JASDAQ
代表取締役 黒川 勝弘
資本金 1,754百万円

組織構成や技術開発状況など、ネットに掲載されていない情報 が聞ける。転職についても相談できる。

転職サポートを依頼する

拠点一覧

ユタカ技研の拠点(研究開発・テストセンター含む)

国内拠点一覧
  • 本社・豊製作所(静岡県 浜松市東区)
  • 三重製作所(三重県津市)
  • 嵐山製作所(埼玉県比企郡嵐山町)
  • 栃木開発センター(栃木県さくら市)
海外拠点一覧
  • カーディントン・ユタカ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド

関係会社一覧

ユタカ技研の関係会社一覧

  • 新日工業株式会社
  • カーディントン・ユタカ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド
  • アラバマ・カルマン・ユタカ・テクノロジーズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
  • ユタカギケン(ユーケー)リミテッド
  • ユーワイエス・リミテッド,ユタカ・マニファクチャリング(フィリピンズ)インコーポレーテッド
  • ピー・ティー・ユタカ・マニファクチャリング・インドネシア
  • 佛山市豊富汽配有限公司
  • 佛山優達佳汽配有限公司
  • 武漢金豊汽配有限公司
  • ワイエス・テック(タイランド)カンパニー・リミテッド
  • ユタカ・ド・ブラジル・リミターダ
  • ユタカ・オートパーツ・インディア・プライベート・リミテッド
  • ユタカ・テクノロジーズ・デ・メキシコ・エス・エー・デ・シー・ブイ

他の完成車メーカー・部品メーカー情報

外資系自動車部品メーカー

日系自動車部品メーカー情報

外資系完成車メーカー

日系完成車メーカー

他の企業を見る