ジーテクト
ジーテクトの企業情報
ジーテクトは、埼玉県に拠点を置く、各種ピラー、リアパネルなど車体構成部品やトランスミッションの部品などを製造・販売するメーカーです。
売上高の7割を占める本田技研工業のほか、SUBARU(スバル/富士重工業)、トヨタ自動車、マツダ、日産自動車など国内大手完成車メーカーへも供給しています。
ジーテクトの前身は、1952年に和歌山県で設立された高尾金属工業と、翌1953年に東京都で設立された菊池プレス工業です。1964年、菊池プレス工業がホンダとの取引を開始。1967年には高尾金属工業がホンダとの取引を開始します。
1984年、アメリカ・オハイオ州に菊池プレス工業、高尾金属工業、ヒラタ、本郷、ホンダのアメリカ販売会社、American Honda Motor(アメリカンホンダモーター)の5社合弁でKTH Parts Industries(KTH・パーツ・インダストリーズ社、後に離脱)を設立します。
1987年、ホンダが菊池プレス工業に9.52%出資し、資本参加。翌1988年、アメリカ・オハイオ州に菊池プレス工業、高尾金属工業、アメリカン・ホンダ・モーターの3社合弁でJefferson Industries(ジェファーソン・インダストリーズ)を設立します。
1996年、カナダ・オンタリオ州にJefferson Elora(ジェファーソン・エローラ)を、2000年にアメリカ・ジョージア州にJefferson Southern(ジェファーソン・サザン)を、2001年には中国・広東省にAuto Parts Alliance(China)(オートパーツ・アライアンス[中国])を、それぞれ菊池プレス工業と高尾金属工業の2社合弁で設立するなど、海外拠点の設置を進めます。
2005年、ホンダが菊池プレス工業への出資比率を20.7%に引き上げ、筆頭株主となります(現在は29.7%)。2011年、菊池プレス工業と高尾金属工業が合併。社名をジーテクトにに変更しました。
年収情報
平均年収605万円 / 自動車業界内の年収順位 36/95位
年収推移
自動車業界の平均年収 | 618万円 |
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推定生涯賃金 | 2億2608万円 |
年齢別年収シミュレーション
平均年齢 | 38.8歳 |
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平均勤続年数 | 14.8年 |
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
経常利益推移
従業員数推移
ジーテクトの2016年3月期の連結業績は以下のとおりです。
- 売上高 2,207億3100万円(前年比13.9%増)
- 営業利益 128億2,600万円(前年比33%増)
- 経常利益 113億8,200万円(前年比26.7%増)
- 当期純利益 75億5,900万円(前年比62.5%増)
地域別では、日本の売上高は、型設備売り上げの減少などにより532億8,100万円(前年比4.6%減)となりました。営業利益は、減価償却費の増加があったものの、生産、技術領域で原価低減活動を推進したことで、22億4,500万 円(前年比5%増)となりました。
北米での売上高は、取引先メーカーの増産による量産売り上げの増加や新機種立ち上げによる型設備売り上げの増加に加え、為替の影響によって、866億1,500万円(前年比28.4%増)となりました。営業利益は、35億4,100万円(前年 比43%増)でした。
ヨーロッパでの売上高は、量産の売り上げおよび型設備売り上げの増加に加えて、為替の影響により、119億4,100万円(前年比18%増)となりました。営業利益は、労務費や製造経費の増加などがあったものの、11億4,800万円(前年比19.8%増)となりました。
アジア地域の売上高は、主力市場であるタイをはじめ、インドネシア、インドで生産が回復傾向にあり、404億9,900万円(前年比22.5%増)となりました。営業利益は、増産による生産性の向上に加え、インドネシアの新規拠点が黒字化したことなどから、42億6,100万円(前年比65.5%増)となりました。
中国での売上高は、機種構成の変動があったものの、為替の影響により335億2,500万円(前年比4.1%増)となりました。営業利益は、機種構成の変動や、減価償却費の増加により、12億3,200万円(前年比22.7 %減)となりました。
南米での売上高は、量産の売り上げが増加した一方、型設備売り上げの減少やレアル安の影響などによって89億200万円(前年比20.2%減)となりました。営業利益は、3億4,100万円(前年比23.2%減)でした。
上記を踏まえた次期、2017年3月期の業績予想は以下のとおりです。
- 売上高 2,020億円(前年比8.5%減)
- 営業利益 106億円(前年比17.4%減)
- 経常利益 104億円(前年比8.6%減)
- 当期純利益 68億円(前年比10%減)
国内では、量産売り上げが増加する一方で非量産売り上げが減少し、減収、減益となる見込みです。
海外は、前年と比べて円高による為替換算の影響が大きく、北米、中国、アジアなどの地域においても減収、減益となる見通しです。
事業戦略
事業方針
○全体目標
- 従来のビジネスモデルであった、「日本国内中心の開発」「現地生産」から転換。現地での開発体制へ移行し、「現地での生産・開発機能の強化」を進める
- ヨーロッパでの現地ニーズの調査、中国・アジア地域での現地開発の推進
○生産戦略
- 従来、事業基盤を築いてきたアメリカ向け製品の生産から、今後は新興国向けの生産へ転換
2013年、インドの生産拠点でタイ向けの骨格部品を生産を開始した。 - グローバルで金型の生産能力増強
2015年、東京都・羽村事業所でホットスタンプ部品の生産を開始したことに合わせ、ホットスタンプ用金型の内製化も開始。金型の生産は群馬県・群馬工場で行い、国内とアメリカに供給する予定。 - CVT用部品など小物プレス事業の拡大
2014年度中にインドネシアで変速機部品の生産を開始。
また、2015~2016年にメキシコの生産拠点で無段変速機(CVT)用の小物プレス部品生産を開始する計画。
注力分野
・ホットスタンプの生産体制強化
2016~2017年度にかけ国内でホットスタンプのラインを増設する計画。今後、アメリカでのライン増設を検討している。
これに合わせ、国内に専用金型の生産設備を導入。日本で金型を生産し、アメリカにも供給する。
グローバル展開
ジーテクトは、現在、現地での生産・開発機能の強化を目指し、グローバルで生産および開発拠点の設置を進めています。
○インド
- 2013年、インドの生産拠点でタイ向け骨格部品の生産を開始したと発表。同国で日本車の生産が急増していることに対応する。合わせて、生産能力に比較的余裕のあるインド工場で生産することで稼働率も高める狙い。
○インドネシア
- 2013年、エイチワンと合弁で設立したインドネシアのPT.オートボディ・マニュファクチャリング・インドネシアの全ての株式を取得し、完全子会社化。
主要取引メーカーであるホンダがグローバルで増産を進めていることに合わせ、2014年には既存のインドネシア子会社、G-TEKT Indonesia Manufacturing(ジーテクト・インドネシア・マニュファクチャリング)と合併すると発表した。
○タイ
- 2013年、タイ・チャチューンサオ県の新工場の建屋を増設し、生産能力を増強すると発表。
稼働は2014年。ホンダが2015年に同国の四輪車用工場を稼働させることに対応する計画。合わせて、トヨタ、いすゞ自動車へも車体骨格部品を納入する予定。
○アメリカ
- 2013年、北米での営業・開発機能の強化をはじめ、ホットスタンプ部品の量産を目的に、アメリカ・オハイオ州に子会社、G-TEKT North America(ジーテクト・ノースアメリカ)を設立。
稼働は2015年。従来、現地子会社が担ってきた営業・開発機能を独立させることで、主要取引メーカーの要求にスピーディーに対応していく。合わせて、ホットスタンプの量産化に関する技術開発を行い、今後、北米で量産活動を行う計画。
○メキシコ
- 2014年、メキシコ・グアナファト州にある子会社、G-TEKT Mexico(ジーテクト・メキシコ)に新工場を設立すると発表。稼働は2015~2016年。
主要取引メーカーであるホンダが2015年度から同国で無段変速機(CVT)の生産を始めるなど現地で需要の拡大が見込まれることから、無段変速機(CVT)用の精密プレス部品をはじめ、小物プレス部品を生産する計画。
2016年度までに無段変速機(CVT)用の部品の売り上げを2012年度比2倍の100億円に引き上げる考え。 - 2015年、メキシコ・グアナファト州にある、フレーム、ボディ骨格などの自動車部品メーカー、エイチワンとの持分法適用関連会社である、G-ONE AUTO PARTS DE MEXICO(ジーワン・オート・パーツ・デ・メキシコ)の増資を行うことを発表。
○ドイツ
- 2015年、ドイツ・バイエルン州に開発営業拠点となる子会社、G-TEKT(Deutschland)(ジーテクト[ドイツランド])を設立。
自動車技術の先進地域であるドイツに開発営業拠点を置くことで、先進技術を結集した自動車のボディ開発を進めるとともに、ヨーロッパでの営業活動を支援する狙い。
会社概要
拠点一覧
ジーテクトの拠点(研究開発・テストセンター含む)
国内拠点一覧 |
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海外拠点一覧 |
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他の完成車メーカー・部品メーカー情報
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- イリノイ・ツール・ワークス
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