鬼怒川ゴム工業
鬼怒川ゴム工業の企業情報
鬼怒川ゴム工業は、日本に本社を置く自動車用ゴム・合成樹脂製品の大手メーカーです。
車体シール、防振部品、ホース部品、ブレーキ部品、サスペンション系部品などを主要製品としています。
自動車向け部品以外にも、住宅向けの床材や建設機械用部品などを手がけています。
筆頭株主である日産自動車が主要取引先で、日産グループの売上高が全体の約6割を占めています。
1939年、鬼怒川ゴム工業の前身である鬼怒川護謨工業が創立。当時は自動車部品およびその他ゴム製品を製造していました。
1961年、鬼怒川ゴム工業に社名を変更。
1971年、台湾の台北(タイペイ)市に中台橡膠工業股份有限公司(Chungtai Rubber Industrial Co., Ltd.)と中光橡膠工業股份有限公司(Chung Kwang Rubber Goods Mfg. Co., Ltd.)を設立。
1978年、東京証券取引所市場第一部に上場。
1985年、アメリカのシャードン・ラバー・カンパニーと合弁会社CKRインダストリーズ・インク(CKR Industries, Inc.)を設立。
1990年代に入ると、アメリカと中国に拠点を設立し、グローバル展開を推進。
2000年以降もタイ、中国、メキシコ、インドネシア、インド、ロシア、ブラジルに拠点を増設するなど、積極的な海外展開を継続。
2016年には、VGホールディングス第一号との吸収合併に伴い、東京証券取引所第一部の上場を廃止しています。
2016年3月末時点では、子会社35社と関連会社3社でグループを構成し、4,403人の従業員を抱えています。
現在は、米州事業の強化に注力しています。
年収情報
平均年収0万円
年齢別年収シミュレーション
平均年齢 | 45.5歳 |
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平均勤続年数 | 20.6年 |
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
経常利益推移
従業員数推移
2015年度における売上高は、801億8,800万円で前年度比5.3%増となりました。
また、営業利益は87億9,200万円で前年度比26.9%増、経常利益は75億1,600万円で前年度比1.3%増、当期純利益は45億400万円で前年度比5.0%増となりました。
地域別の売上高は、
- 日本が395億700万円で前年比8.9%減
- 米州が153億3,300万円で前年比20.6%増
- アジアが253億4,700万円で前年度比26.4%増
となりました。
事業戦略
事業方針
鬼怒川ゴム工業は、「お客様から信頼され、喜ばれるNo.1企業」を目指しており、技術力・組織力・経営基盤の強化と、顧客満足度の向上に取り組む方針です。
「短期収益の確保」「売上の拡大」「仕事の質の向上」を重点活動としており、特に「売上の拡大」については、拠点を展開する各地域で全商品群を供給できる体制の構築に取り組んでいます。さらに、日本国内および新興国で一歩先の提案を積極的に行い、拡販目標の達成を目指しています。
鬼怒川ゴム工業のM&Aに関する動向は以下のとおりです。
- 2016年10月、日本政策投資銀行傘下のVGホールディングス第一号と吸収合併契約を締結し、関東財務局に臨時報告書を提出しと発表。
今回の吸収合併に伴い、鬼怒川ゴム工業は東京証券取引所第一部の上場廃止基準に該当することになり、上場廃止となった。
当初の発表によれば、存続会社はVGホールディングス第一号で、効力発行日は2016年12月1日を予定していた。
注力分野
鬼怒川ゴム工業は、2015年から米州事業の強化に注力しており、アメリカ、メキシコ、ブラジルでの売上高を2020年度までに250億円以上に引き上げる方針です。
米州では、アメリカのテプロ(Tepro)、メキシコのキヌガワメキシコ(Kinugawa Mexico)、ブラジルのキヌガワブラジル(Kinugawa Brasil)の3拠点で事業を展開しており、主要製品の車体シールやホース類などの拡販に取り組んでいます。
技術動向
鬼怒川ゴム工業は、日本でのみ研究開発活動を行っており、ゴムおよび樹脂製品の専門メーカーとして、地球環境問題を考慮したエラストマー材料・加工技術の開発に力を入れています。
新規分野への参入のため、大学や研究機関などの異業種交流による共同研究活動にも取り組んでいます。
下記は、鬼怒川ゴム工業の研究開発活動の一例です。
○車体シール部品部門における研究開発活動
- ボディシーリング製品の開発
- ボディシーリング製品向け新材料の開発
- 意匠性向上、部品数削減を目的としたモジュール化製品の採用拡大
- 環境リサイクル性を考慮したエラストマー材を応用した樹脂化製品の採用拡大
○ブレーキ・型物部品部門における研究開発活動
- 軽量化と新型車部品の開発拡大、吸排気システムの構成部品のTPV(Thermoplastic Vulcanizates, 動的架橋型熱可塑性エラストマー)化促進
- グローバル生産におけるコスト競争力向上として、オールツールの現地化促進
- 加工技術工程における自社内製化の拡大
- 次世代ブレーキカップの開発および新工法・新材料の開発
- デジタル開発技術(FEM(Finite Element Method,有限要素法)解析)による開発期間、費用の削減
グローバル展開
2016年3月末時点で、鬼怒川ゴムはアメリカ、メキシコ、ブラジル、ロシア、中国、台湾、インド、インドネシア、タイの9ヶ国に17ヶ所の拠点を有しています。
○海外における取り組み
■メキシコでの取り組み
- 2012年3月、メキシコ工場を同時点の5倍程度に拡大すると一部で報道。
同国では、主要取引先の日産自動車が生産能力を大幅に増強するため、既存工場の強化と新工場の設立で需要増加に対応する。
当初の報道によれば、着手予定は2013年後半で、既存工場付近に土地を購入して新工場を建設するとしていた。また、車体シール以外に防振ゴムやホースなどの生産を開始する方針で、生産品目を増やし海外での安定した売り上げ拡大につなげる計画としていた。
■ロシアでの取り組み
- 2012年6月、2013年度にロシアに供給拠点を設立すると一部で報道。
当初の報道によれば、主要取引先である日産自動車をはじめとする日系完成車メーカーのロシアでの生産拡大に対応し、同国での車体シール部品などを生産・供給できる体制を構築するとしていた。
■中国での取り組み
- 2014年4月、中国事業の売上高を2015年度に2012年度の3倍強に引き上げると一部で報道。
当初の報道によれば、現地に生産拠点を置く日米欧の完成車メーカーからの受注が増加するため、主力製品の車体シールを中心に現地での生産量を増やす計画としていた。
主要取引先の日産自動車向けには、2015年の稼働を目標に遼寧(りょうねい)省にサテライト工場を新設する予定としていた。
会社概要
拠点一覧
鬼怒川ゴム工業の拠点(研究開発・テストセンター含む)
国内拠点一覧 |
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海外拠点一覧 |
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関係会社一覧
鬼怒川ゴム工業の関係会社一覧
- TEPRO,Inc.
- キヌガワメキシコ
- キヌガワブラジル
- 天津星光橡塑有限公司
- 福州福光橡塑有限公司
- 鬼怒川橡塑(広州)有限公司
- 鬼怒川(大連)模具開発有限公司
- 鬼怒川橡塑(蕪湖)有限公司
- 鬼怒川橡塑(鄭州)有限公司
- 中光橡膠工業股份有限公司
- キヌガワタイランド
- CPRゴム
- キヌガワインドネシア
- キヌガワインド
- キヌガワロシア
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- アメリカン・アクスル&マニュファクチャリング
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- クーパー・タイヤ・アンド・ラバー
- クノールブレムゼ
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- ジョンソン・マッセイ
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- テネコ
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