サンデン
サンデンの企業情報
サンデンホールディングスは、カーエアコンシステムや冷凍・冷蔵ショーケース、自動販売機、住環境機器などを製造・販売する日本の独立系大手メーカーです。
自動車関連では空調機器の大手であり、カーエアコン用コンプレッサー、熱交換器、HVAC(Heating, Ventilation, and Air Conditioning,冷暖房空調設備)、エンジン用熱交換器などの開発・製造・販売を行っています。
カーエアコン用コンプレッサーについては世界シェア首位です。
1943年に設立された三共電器が現在のサンデンホールディングスの前身です。
アメリカのJohn E. Mitchel Co.との技術提携により、1971年からカーエアコン用コンプレッサーの生産を開始しました。
1970年代にはアメリカとシンガポールに海外法人を設立しています。
1982年、社名をサンデンに変更。
1994年には、カーエアコン用コンプレッサーの製造技術に関する技術供与契約をフォード・モーター(Ford Motor Company)と締結。
1995年にはフランスにSanden Manufacturing Europe S.A.を設置しました。
2000年、中国上海易初通用機器有限公司(Shanghai Ek Chor General Machinery Co., Ltd.)との合弁で、カーエアコン用コンプレッサーを製造・販売する上海三電汽車空調有限公司(Sanden(Shanghai)Automotive Air-Conditioning Co., Ltd.)を中国の上海市に設置。
2001年、ドイツのベーア(Behr)との合弁会社、サンデンベーアエアコンディショニングシステムズを日本(東京都)に設立しました。
2005年、流通システム機器部品を製造していたダイワ工業を買収し、サンワサーモテックに社名を変更。
2015年には持株会社体制に移行し、社名を現在のサンデンホールディングスに変更しました。
2015年3月末時点では、子会社54社、関連会社10社でグループを構成。世界23カ国・地域に54カ所の拠点を有しており、10,696人の従業員を抱えています。
事業体制は、以下3つのセグメントで構成されています。
・自動車機器事業
・流通システム事業
・その他
現在は、重点基本戦略と位置付けている「環境技術を軸とした売上成長」「体質改革による事業競争力強化」「経営システム改革による経営革新」に関する取り組みに注力しています。
- 01.年収情報
- 02.売上等の推移(直近3年間)
- 03.事業戦略
- 04.部門構成・部門ごとの方針
- 05.サンデンの報道ニュース一覧
- 06.会社概要
- 07.拠点一覧
- 08.関係会社一覧
年収情報
平均年収902万円 / 自動車業界内の年収順位 4/236位
年収推移
自動車業界の平均年収 | 618万円 |
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推定生涯賃金 | 2億8973万円 |
年齢別年収シミュレーション
平均年齢 | 48.1歳 |
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平均勤続年数 | 19.8年 |
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
経常利益推移
従業員数推移
2015年度における売上高は、2,942億3,700万円で前年度比4.2%減となりました。
また、営業利益は54億9,400万円で41.6%減、経常利益は61億3,800万円で前年度比40.5%減、当期純利益は69億6,500万円で前年度比24.8%増となりました。
同社は、2015年4月1日付で会社分割を実施し、持株会社体制へ移行しました。
このため、同社の経営指標等の状況は、以前と比較し、大きく変動しております。
セグメント別の売上高は、
- 自動車機器事業が1,983億8,500万円で前年度比0.9%減
- 流通システム事業が839億8,800万円で前年度比11.5%減
となりました。
事業戦略
事業方針
サンデンホールディングスは現在、「環境から企業価値を想像する グローバル力と品質力を基礎に「環境」をコアにして次の成長を果たす」というテーマの経営方針を掲げ、下記3つの重点基本戦略を設定しています。
- 環境技術を軸とした売上成長
- 体質改革による事業競争力強化
- 経営システム改革による経営革新
サンデンホールディングスのM&Aや他社との提携に関する動向は以下のとおりです。
- 2013年6月、自動車用空調システムの協業についてケーヒンと基本合意したと発表。
両社の開発力や販売力などを合わせることで、HVAC(Heating, Ventilation, and Air Conditioning,冷暖房空調設備)や空調用熱交換機分野におけるメガサプライヤーを目指す。
同時点において、サンデンの自動車用空調機器の世界市場シェアは4%、ケーヒンは3%だったが、この協業によって両社で10%のシェア獲得を目指すとした。
注力分野
サンデンホールディングスは現在、「環境技術を軸とした売上成長」「体質改革による事業競争力強化」「経営システム改革による経営革新」を重点基本戦略としています。
各戦略に関する具体的な取り組みは下記のとおりです。
○環境技術を軸とした売上成長
- 顧客ニーズを捉えた環境商品開発によるグローバル・ビジネス拡大
- 先端環境技術の展開による新規事業分野の開拓
- システム技術の開発強化による新領域商品の拡大
- 成長市場での営業力強化による販売拡大
○体質改革による事業競争力強化
- 市場環境に即応するグローバル開発プロセスの再構築
- 製造技術革新によるモノづくり基盤の強化
- ムダの徹底排除による高効率生産システムの確立
- グローバルエリアの再構築による高効率オペレーションの追求
- 部品戦略によるグローバル最適調達の推進
○経営システム改革による経営革新
- 最適ガバナンス体制確立によるグループ企業価値の最大化
- スピードある意思決定プロセス構築による機動的な業務執行の実現
- グローバル人材の活用およびダイバーシティーの推進によるマネジメント強化
- ITグローバル基盤の構築
- グループ共通機能の集約による間接業務効率化の推進
技術動向
サンデンホールディングスは本国日本のほか、アメリカ、ヨーロッパ(フランス、ドイツ)、中国において研究開発活動を実施しています。
現在は「環境」を第三次成長の柱として位置付け、「環境貢献新製品」の開発を推進。
自動車関連では、小型・軽量・高効率のコンプレッサーや電動コンプレッサー、自動車用小型・軽量HVAC(Heating, Ventilation, and Air Conditioning,冷暖房空調設備)といった、環境負荷低減に寄与する省動力や低燃費を目指した製品開発を行っています。
下記は、サンデンホールディングスの研究開発活動の一例です。
- 「ランキンサイクルシステム」を開発
同システムは、ラジエーターやマフラーから回収したエンジンの排熱をポンプ一体型エキスパンダーで動力に回生することにより、エアコン用コンプレッサーを駆動させるもの。2013年11月に開発を発表した。
長時間の走行(高速道路など)においては継続して熱が生じるため、燃費削減効果が高まるとされる。
- EV用ヒートポンプシステムを開発すると発表
2013年12月、EV(Electric Vehicle,電気自動車)の省電力化と航続距離延長に寄与するヒートポンプシステムを開発すると発表。
エンジンを搭載していないEVの場合、駆動用バッテリーの電力を使用する暖房が航続距離を縮める原因となっていた。暖房装置の効率を向上させることにより、航続距離を延長させるヒートポンプシステムを開発する。
- 冷媒にCO2を使用したHVACを開発すると発表
2017年以降、ドイツの完成車メーカーがヨーロッパ市場向けに投入するモデルのカーエアコンに使用する冷媒をCO2にする動きに対応するため、同製品を開発すると発表。
流通システム事業でのCO2冷媒の製品(自動販売機など)を開発した経験を生かし、事業の拡大を目指す考え。
- 中国における開発拠点の新設を検討
中国やアジアにおいてHVACの受注が好調に推移していることから、中国に新たな開発拠点を設置することで車両への適合開発の実施体制を強化し、拡販につなげたい考え。
グローバル展開
2015年3月末時点で、サンデンホールディングスは23カ国・地域の54カ所に拠点を有しています。
○新興国をはじめとした海外における取り組み
■タイでの取り組み
- 2012年10月、タイの現地法人であるSanden(Thailand)Co., Ltd.(STC)がコンプレッサーの生産ラインを新たに設置し、11月から生産を始めると発表。生産ラインへの投入額は約22億円。
また、同年12月、同社に新たなコンプレッサー用ダイカスト工場を設置し、12月から生産を開始すると発表。同工場の敷地面積は1,700平方メートルで、投資額は約14億円。
■インドでの取り組み
- 2012年11月、インドの現地法人であるSanden Vikas(India)Limited(SVL)が、小型スクロール式コンプレッサーの生産ラインを新たに設置し、11月5日から生産を始めると発表。投資額は5億円。
■メキシコでの取り組み
- 2013年2月、車両空調用コンプレッサー部品を生産するSanden Manufacturing Mexico(SMM)をサルティーヨに設置し、同年4月から稼働を開始すると発表。敷地面積は33,000平方メートルで、当初の計画によれば投資額は約35億円。
SMMが生産する部品は、アメリカのテキサス州にあるSanden International USA(SIA)に供給される。
なお、SIAは北米市場向けに車両空調用コンプレッサーの生産を行っている。
■ポーランドでの取り組み
- 2013年11月、子会社のSanden Manufacturing Poland(SMP)に第2工場を建設したと発表。
第1工場ではカーエアコン用コンプレッサーのPXシリーズを生産しており、第2工場は同シリーズの鋳造および部品工場として機能する。
部門構成・部門ごとの方針
サンデンホールディングスは、以下3つのセグメントで事業体制を構成しています。
- 自動車機器事業
(主要製品:カーエアコン用コンプレッサー、空調室内ユニット、エンジン用熱交換器、空調用熱交換機) - 流通システム事業
(主要製品:冷蔵ショーケース、冷凍ショーケース、店舗用省エネ制御システム、清涼飲料自動販売機、コーヒー自動販売機、商品自動販売機、自動販売機用金銭処理・通信機器) - その他
(エコキュート、暖房・換気システム、遠隔監視双方向モデム)
サンデンは2015年4月1日に持株会社体制に移行しました。体制移行に伴い社名をサンデンホールディングスに変更し、持ち株会社として経営戦略の企画・立案、経営資源の最適配分を実施しています。
また、それまでの事業については、新たに設置した7つの承継会社に移管。このうち、自動車空調システム事業をサンデン・オートモーティブクライメイトシステムが、自動車空調用コンプレッサー事業をサンデン・オートモーティブコンポーネントが担当しています。
なお、事業会社のサンデン・オートモーティブクライメイトシステムは2016年7月、少量のエネルギーによって効率的な冷暖房を可能にするヒートポンプシステム事業に着手すると発表。
同事業を本格的に立ち上げることにより、サンデンホールディングスはエアコンシステムの世界市場シェアを10%まで増加させる方針です。
サンデンの報道ニュース一覧
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ヒルクライムレース参戦でデータ収集やシステム検証サンデンホールディングス株式会社は、グループ会社のサンデン・アドバンストテクノロジー株式会社(以下、サンデンAT...[もっと見る]
- 2019.07.16 サンデン・オートモーティブコンポーネント、ベトナムにテクニカルセンターを開設
- 2019.07.03 サンデングループ、中国四川省成都に新しい工場を開設
- 2017.07.11 サンデン、世界初の量産車向けコンプレッサーをダイムラー社に供給
- 2017.06.23 サンデン、DAFトラック社に供給開始を発表
会社概要
拠点一覧
サンデンの拠点(研究開発・テストセンター含む)
国内拠点一覧 |
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海外拠点一覧 |
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関係会社一覧
サンデンの関係会社一覧
- サンワテック株式会社
- SANDEN MANUFACTURING EUROPE S.A.S.
- SANDEN MANUFACTURING POLAND SP.Z O.O.
- SANDEN INTERNATIONAL (EUROPE) LTD.
- SANDEN INTERNATIONAL (U.S.A.),Inc.
- SANDEN MANUFACTURING MEXICO SA DE CV
- THE VENDO COMPANY
- VENDO(EUROPE) INC.
- SANDEN OF AMERICA INC.
- 天津三電汽車空調有限公司
- 蘇州三電精密零件有限公司
- 台灣三電股份有限公司
- 上海三電環保冷熱系統有限公司
他の完成車メーカー・部品メーカー情報
外資系自動車部品メーカー
- アメリカン・アクスル&マニュファクチャリング
- イリノイ・ツール・ワークス
- インフィニオンテクノロジーズ
- ヴァレオ
- 濰柴動力股份
- エバースペッシャー
- MRF
- マザーソン・スミ・システムズ
- オートリブ
- クーパー・スタンダード・ホールディングス
- クーパー・タイヤ・アンド・ラバー
- クノールブレムゼ
- クムホタイヤ
- グルーポアントリン
- ラインメタル・オートモーティブ
- コンチネンタル・オートモーティブ
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- ジョンソン・マッセイ
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- 星字(ソンウ)ハイテック
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- イートン
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