矢崎総業

矢崎総業の企業情報

矢崎総業は、ワイヤーハーネス(自動車用組電線)の大手サプライヤーです。製品は国内すべての完成車メーカーで採用されています。

ワイヤーハーネスの他に、メーター機器やデジタルタコグラフなどの計器機器、コネクターやヒューズといった自動車関連部品の開発も手がけています。関連会社では、国内シェアNo.1の電線やシェアトップクラスのガス機器・空調機器も扱っています。

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 1,740,400百万円

2015年度

  • 1,715,300百万円

2016年度

  • 1,926,600百万円

2017年度

単独
  • 767,713百万円

2015年度

  • 772,010百万円

2016年度

  • 788,710百万円

2017年度

従業員数推移

連結

事業戦略

事業方針

矢崎総業は社是に「世界とともにある企業」を掲げており、2018年6月時点で世界46ヶ国に167法人596拠点を所有しています。今後、生産体制の再構築を行う方針です。

主要製品のワイヤーハーネスは、EEDDS(Electrical / Electronic Distribution & Display System)に基づき、「クルマの中」「クルマと人」「クルマとくらし」をつなぐ技術開発を行っています。EEDDSとは、クルマの中の電力・信号を最適に分配しつなぐEEDS(Electrical / Electronic Distribution System)と、車内外の情報を適切にドライバーに伝えるHMI(Human Machine Interface)を融合させた矢崎総業独自の考え方。2017年10月には、製品の付加価値と信頼性の向上を図るため、産業技術総合研究所と共同でラボを設立しました。

他社との提携状況

矢崎総業は、「矢崎計器」「矢崎部品」「矢崎エナジーシステム」の関連会社3社とともに、自動車関連製品の開発を進めています。
「矢崎計器」は、自動車用計器やメーターケーブルを開発しています。「矢崎部品」は、ワイヤーハーネス、コネクターなどの自動車用部品を開発・生産。「矢崎エナジーシステム」は、デジタルタコグラフやドライブレコーダーの開発・生産を行っており、タクシーメーター業界ではシェアトップクラスです。

子会社のYazaki North Americaは2019年1月に、表示された内容の視認性を高めたインストルメントパネルを開発。米国自動車メーカーと提携し、低コストを維持しながら高級車の内装のような製品を設計しました。

注力分野

矢崎グループではEEDDSの考え方に基づき、次世代トレンドのCASE(コネクティッド、自動運転、カーシェアリング、電気自動車)に対応するシステムやサービスの開発に力を入れています。
2019年7月に開催された「人とくるまのテクノロジー展2019名古屋」には、電源分配 BOX で異常が発生した際に電源ラインを切り離し、DC/DC コンバータから電源を供給する「電源冗長インフラシステム」や、電源の接続・配電に関する製品を最適な位置に配置・統合し部品の小型化も行った「高電圧電源分配インフラシステム」を出展。メーター、ヘッドアップディスプレイ、センターディスプレイを1つの制御ユニットに統合した次世代HMI(Human Machine Interface)も一般向けに初公開しました。
2019年6月に販売されたタクシーメーター業界初のクラウドサービス「TAXI-Cloud」は、乗務員の現在地や実車・空車などの車両ステータスをリアルタイムで把握したり、運賃改定などを遠隔操作で対応したりすることが可能です。

車載電子機器向けには「導電性銀ペースト」の実用化も目指しています。導電性銀ペーストとはフィルムに焼き付けて電子回路体を形成できるもので、ワイヤーハーネスに比べ車内空間の確保と軽量化が可能です。2022年以降の事業化を目指しています。

技術動向

矢崎総業のハイブリッド自動車(HV)や電気自動車(EV)向け高電圧ワイヤーハーネスは、国内すべての完成車メーカーに採用されており、電源配分システムで培った技術は、電圧を昇圧して供給するシステムや、万が一の際に安全に電源を遮断する部品の開発に生かされています。

メーターでは、ステアリングと連動して速度計と回転計の指針が動く従来のものだけではなく、有機ELディスプレイや液晶パネルを使用して高級感と視認性を向上させたものも開発。速度などの情報をフロントガラスに表示するヘッドアップディスプレイも開発しています。

自動車関連部品は、耐振性・耐衝撃性・耐環境性を考慮し信頼性に優れた製品を1800点以上製造。先進技術を駆使しながら、顧客のニーズに合わせた電子・電気部品の開発を行っています。

EV向け充電コネクターは、2010年から販売を開始。DC充電・AC充電のそれぞれに対応した製品を開発しており、2017年には欧州でEVを充電する際に使用されるtype2コネクターの販売も開始しました。

グローバル展開

矢崎総業は1962年から積極的な海外展開を進めており、「米州」に10ヶ国24法人123ヶ所、「オーストラリア・アジア」に12ヶ国47法人93ヶ所、「欧州・アフリカ」に23ヶ国29法人64ヶ所の拠点を持っています(2018年6月時点)。
2018年6月期の売上高は1兆9266億円で、地域別の売上高比率は「米州」が全体の31%で約5972億円、「オーストラリア・アジア」と「欧州・アフリカ」がそれぞれ17%で約3275億円となっています。

2017年6月、米アリゾナ州に新拠点を開設し、西海岸にオフィスを構えるGM、トヨタ、Waymo、Uber向けに販売の拡大を図っています。ワイヤーハーネスやインストルメントパネルなどの開発・生産を行う子会社Circuit Controls Corporation(米ミシガン州)では、生産施設の拡張と従業員の新規採用を実施しました。
同年7月には、セルビア共和国に新会社「矢崎セルビア」を設立。主に欧州のトラックメーカー向けに自動車用ワイヤーハーネスを生産しています。

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会社概要

社名 矢崎総業株式会社
設立年 1941年10月8日
本社所在地 〒108-8333 東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル17F
代表取締役 矢崎 信二
資本金 3,191百万円

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