マグナインターナショナル

マグナインターナショナルの企業情報

マグナインターナショナル(以下、マグナ)は、カナダを本拠地とする北米最大手の総合自動車部品メーカーです。

1970年代に自動車事業を拡大し、1973年にマグナエレクトロニクスからマグナインターナショナルへと社名を変更しました。1981年には、現在の自動車部品部門を主とした事業へシフトチェンジしています。

事業体制は、内外装システム事業(Magna Exterior & Interiors)とボディ・シャシシステム事業(Cosma International)を中核に展開しています。

また、多様な分野における新製品、新技術の強化に注力しており、新ドライバーアシスト技術や軽量車体、プレス成形アルミオイルパンなどを発表しています。

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 3,888,214百万円

2015年度

  • 4,223,976百万円

2016年度

  • 4,397,003百万円

2017年度

経常利益推移

単独
  • 165,407百万円

2011年度

  • 200,618百万円

2012年度

  • 249,865百万円

2013年度

  • ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。

2013年におけるマグナの売上高は348億3,500万ドルで、工具やその他の販売部門を含めたすべての事業領域で売上が増加したことが寄与し、前年の308億7,300万ドルから13%増加しました。また、営業利益は19億5百万ドル(前年は17億5千万ドル)となりました。

事業戦略

事業方針

マグナは、グローバル事業および多様な分野での技術強化に注力しています。

北米ではFord(フォード)「Fusion」、Chrysler(クライスラー)「Jeep Cherokee」、ホンダ「Accord」、Tesla(テスラ)「Models S」向け新規事業を開始、欧州ではMercedes-Benz(メルセデスベンツ)「A-Class」、BMW(ビーエムダブリュー)「MINI Paceman」、Scoda(シュコダ)「Rapid」向け新規事業を開始、アジアでは主に中国で新規事業を開始、その他の地域では主にアルゼンチン、ブラジルで新規事業を開始しました。

また、他の企業との技術連携にも積極的で、イタリアの知的財産保有会社bio-on(バイオオン)や米国の商業用炭素繊維メーカーZoltek Companies(ゾルテック)などとともに新技術の研究開発を行っています。

技術動向

マグナは研究開発費として、税引前利益の最低7%を年間で投資する方針です。

下記は、マグナの研究開発活動の一例です。

・熱可塑性ポリオレフィン素材製アウターパネルと、ポリプロピレン製インナーパネルを組み合わせた軽量リフトゲートを開発。日産「Rogue」に採用された。以前の製品と比較し30%の軽量化を実現したことや、素材の性質による造型自由度の高さ、製造過程における必要部品が少ないことが特徴。

・ホンダおよびArcelorMittal(アルセロール・ミッタル)と共同で、業界初となる一体形成間鍛造サイドオープニングパネル補強材を開発。ホンダ「Acura MDX」の2014年モデルに採用。レーザー溶接で一体形成を行うため荷重の伝達が滑らかとなり、従来のマルチスポット溶接より繋ぎ目強度が向上。

・米国の商業用炭素繊維メーカーZoltek Companies(ゾルテック)と技術連携を結び低コストの炭素繊維シートモールディングコンパウンド(SMC)を開発。新材料「EpicBlendSMC EB CFS-Z」には、Zoltek Companiesの炭素繊維「Panex35」とマグナのSMC材料「EpicBlendSMC」を使用しており、乗用車・商用トラックの市場のさまざまな軽量部品、サブシステム向けの供給を計画。また新材料はマグナを通じて、成形メーカーへ販売。

・カナダ国立研究評議会(NRC)と共同で、自動車業界向けバイオ複合材に関する共同研究を実施。長繊維強化熱可塑性樹脂やシートモールディングコンパウンドの研究が中心。

グローバル展開

マグナは世界29ヶ国に317ヶ所の製造拠点と、83ヶ所の製品開発・セールス拠点を有しています。なかでも新興国事業を強化しており、2013年より中国の工場数を拡大する計画を実施中です。

○新興国をはじめとした海外における取り組み

  • ドイツで射出成形部品を生産する新工場の稼働を開始
  • メキシコにパワートレインの新工場を設立することを発表
  • 中国天津空港工業園区に新工場を設立

部門構成・部門ごとの方針

○ボディ/シャシシステム部門

車体システム、シャシシステムの技術・開発・製造ライン開発、エネルギー構造見直しを行っている部門です。スタンピングをはじめとする従来の製作手順だけでなく、ハイドロフォーミングなどの新しい技術を積極的に採用しています。

○パワートレイン・システム部門

パワートレインの設計、開発、試験、製造をはじめ、ドライブライン、シャシコントロール、油圧コントロール、プレス部品、ダイカスト部品の製作、開発サービス、システム統合を行っている部門です。パワートレイン・システム部門の自動車部品納入実績は、業界トップクラスに入ります。

○エクステリア・システム部門

フロント・リアフェイシア、シーリングシステム、外装トリム、照明機器、クラスA樹脂パネル、モジュラーシステムなどの外装部品を製作している部門です。グローバルなプログラムのための外装システムとモジュールの開発を専門とし、成形、塗装、組立までを一貫して行っています。

○インテリア・システム部門

サイドウォール/トリムシステム、コックピット、格納部品、ヘッドライナー、カーマットなどの内装部品を製作している部門です。幅広い技術を駆使し、スタイル、利便性、機能性を備えた内装システムを製作しています。

○シーティングシステム部門

シート完成品、シートフレーム、シート構造部品、シートクッション、シートカバーなどを製作している部門です。すべてのシーティングシステムに関連する開発と製造を行っています。

○ビジョンシステム部門

室内ミラー、外装ミラー、ミラー調整アクチュエーター、電子ビジョンシステムなどを製作している部門です。ミラーシステムを専門とし、斬新な製品を目指した開発、設計、実験、検証、製造を行っています。

○クロージャーシステム部門

ドアモジュール、ウィンドウレギュレーター、電動クロージャーシステム、ドアラッチ、ステアリングホイール、ドライバーコントロール、エレクトロニクスを専門とする部門です。製品の安全性と快適性、利便性を追求した、開発、設計、実験、検証を行っています。

○ルーフシステム部門

ソフトトップ、リトラクタブルハードトップ、スライド式フォールディングルーフなどの車両ルーフシステムを製作している部門です。開発から生産に至るまでのすべての工程は顧客のオーダー内容によって変化します。

○エレクトロニック・システム部門

ドライバー支援・安全システム、インテリジェント電力管理システム、エンジン制御用電子部品・センサー、工業製品、車体システム、HMI(Human Machine Interface)などを製作している部門です。ドライバーアシスタントシステムおよび電子化が進んでいるパワートレインの傾向に沿ったシステムの展開も行っています。

○車両開発&受託生産部門

車両開発・受託組立(開発サービス、OEM受託契約生産、燃料システム)およびルーフシステム(ソフトトップ、リトラクタブルハードトップ、モジュラールーフ、繊維折りたたみ式ルーフ)などの提供、製作を行っている部門です。独立した自動車部品メーカーとして、BMWやロールスロイス、ボルボなどを製造パートナーとしています。

マグナインターナショナルの報道ニュース一覧

会社概要

社名 マグナインターナショナルジャパンインク
本社所在地 〒103-0028 東京都中央区八重洲1-6-6八重洲センタービル5F
代表取締役 岩渕 裕光

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