アフトワズ
アフトワズの企業情報
アフトワズ(JSC AvtoVAZ)は、1966年に設立されたロシア最大の乗用車メーカーです。2012年、ルノー(Renault)・日産アライアンスが経営権を取得しました。現在は、市場低迷の影響を受けて続く赤字の回復に向け、組織改革などを行っています。
アフトワズの母体は、1966年、ソ連政府(当時)がイタリアの自動車メーカー・フィアット(Fiat)の協力を得て設立したヴォルガ自動車工場(Volzhsky Avtomobilny Zavod、VAZ)。1970年、フィアット「124」をベースに、エンジンやブレーキ、サスペンションなどを現地向けに改良した「2101」を製品化。1974年には、「Lada」(ラーダ)のモデル名で、ヨーロッパへの輸出を開始しました。
1978年に、「124」をベースにオリジナルのデザインを採用した小型SUV「Niva」(ニーヴァ)を、1984年にハッチバック「Samara」(サマラ)を発売するなど、オリジナルデザインの製品を市場投入。ソ連崩壊後の1993年に株式会社となり、現在の社名に改称しました。
2001年、アフトワズとアメリカのゼネラルモーターズ(General Motors、GM)、欧州復興開発銀行が出資して、合弁会社GM-アフトワズを設立。翌年にはシボレー「ニーヴァ」の生産を開始しました。
2008年にはルノーと戦略的提携を結び、ルノーがアフトワズの株式25%を取得。2009年には、経済危機の影響で経営が大幅に悪化したものの、政府やルノーからの財政支援を受けて回復しました。2012年、ルノー・日産がアフトワズの経営権を取得する計画で合意し、2014年6月までに経営権の取得を完了しました。
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
経常利益推移
- ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。
・2013年実績
アフトワズを含むルノー・日産アライアンスの2013年のグローバル販売台数は、過去最高の826.6万台(前年比2.1%増)となった。主な要因は、2大市場である中国とアメリカでの好調で、いずれも過去最高の販売台数を記録した。
ルノーグループ、日産の販売は好調の一方、アフトワズの販売台数は、ロシアの景気停滞の影響を受けて53.5万台(同12.1%減)となった。
・2014年実績
2014年のアフトワズを含むルノー・日産アライアンスのグローバル販売台数は847万0610台(前年比2.5%増)となり、5年連続で過去最高を記録。ルノーグループ、日産は引き続き好成績だったものの、アフトワズの販売台数は、ロシア市場全体の低迷を受けて44.8万台(前年比16.3%減)だった。
ロシア国内では、アフトワズのラーダブランドが販売数トップとなったものの、38.7万台(前年比15%減)にとどまった。販売の主力はラーダ「Granta」(グランタ)で、販売数は15.3万台(前年比8.5%減)。
事業戦略
事業方針
2010年、アフトワズは2020年に向けた経営戦略「Strategy-2020」を発表しました。
ルノー・日産との提携を活用したラインナップの拡充をはじめ、開発生産機能の強化、生産効率向上、設備近代化、生産増強、調達効率化、品質改善などを目指し、以下の取り組みを行っています。
- ルノー・日産の製品プラットフォーム、パワートレインなどの技術を活用したラーダブランドの製品強化
- ルノー・日産製品のプラットフォームを使用した新モデル投入
- ルノー・日産と合わせてロシア市場シェアの4割獲得。このうちラーダブランド車の割合を20%とする
- アフトワズ工場でのルノー、日産モデルの生産拡大
- 2017年までに新製品7モデルを新規投入
- ロシア・トリアッティ工場、イジェフスク工場での稼働率アップ
- ルノー・日産、アフトワズの3社で部品調達を拡大するため合同購買組織を設立
- 顧客満足度向上につながる製品保証の強化
また、2013年、財政目標として2016年の営業利益率6%、キャッシュフロー黒字化を掲げました。収益改善に向けては、人員削減や組織簡素化などのリストラを推進しました。
・ロシアでの購買活動を統合
2015年、アフトワズとルノー・日産は、ロシアにおける購買活動を統合するための合同購買組織「アフトワズ・ルノー・ニッサン パーチェシングオーガニゼーション」(ARNPO)の設立を発表。ARNPOは、2001年にルノー、日産が立ち上げた「ルノー・ニッサン パーチェシングオーガニゼーション」(RNPO)にアフトワズが加わった形となる。ARNPOの設立によって、アフトワズの世界的な市場への参入を促進させる。
・ロシア国内の工場稼働率向上と設備の近代化
ロシア・トリアッティ工場の稼働率向上を目指し、ルノー・日産向けの生産を拡大。日産「Almera」(アルメーラ)に続き、ルノー「Logan」(ロガン)、ダットサン(Datsun)「on-DO」(オンドー)、「mi-DO」(ミドー)を生産している。 また、イジェフスク工場の設備の近代化を進め、2015年に新型コンパクトカー、ラーダ「Vesta」(ヴェスタ)の生産を開始した。
注力分野
アフトワズは、2017年までに7モデルを新規投入する計画に向け、2015年にコンパクトカーの新モデル「ヴェスタ」とコンパクトクロスオーバー「Xray」(エックスレイ)を投入しました。「ヴェスタ」はヨーロッパ基準の安全整備を備え、日産・ルノーアライアンス製のエンジンを搭載しています。
グローバル展開
アフトワズは国外での販売拡大による成長を目指し、ロシアからの輸出台数を5割増やす目標を掲げています。
また、カザフスタンでは、2013年、現地の自動車組立工場とカザフスタン国営会社の3社で提携。組立からすべての工程を行う工場の建設を開始し、2016年に稼働予定です。
会社概要
他の完成車メーカー・部品メーカー情報
外資系自動車部品メーカー
- アメリカン・アクスル&マニュファクチャリング
- イリノイ・ツール・ワークス
- インフィニオンテクノロジーズ
- ヴァレオ
- 濰柴動力股份
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- クーパー・スタンダード・ホールディングス
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- クノールブレムゼ
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- テネコ
- ドラクスルマイヤー
- イートン
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