クムホタイヤ
クムホタイヤの企業情報
クムホタイヤ(Kumho Tire Co., Inc.)は、アシアナグループの傘下に属す韓国の自動車部品メーカーです。
タイヤメーカーとしては同国第2位の規模を持っています。
2008年のリーマン・ショックによりグループ全体の経営が悪化してから、2015年に至っても状況は回復しておらず、韓国のウリ銀行の下で経営再建を進めています。
1960年、会社設立。
1990年、アメリカにKumho American Technical Center(KACT)を設置。
1996年、中国の南京(なんきん)工場が完成。
1998年にはイギリスにKumho Tire Europe Technical Center(KFTC)を設置しました。
2003年、クムホ産業からタイヤ事業部が分社し、クムホタイヤを設立。
2006年、中国の天津(てんしん)市にKumho Tire China Technical Center(KCTC)を設置。
2007年、ベトナムで天然ゴム加工工場を竣工。
2008年、アメリカにKumho Tire Georgia, Inc.を設立。
2013年、京畿道(きょんぎど)の龍仁(よんいん)市に中央研究所を設置しました。
2014年末時点では韓国に3ヶ所の製造拠点と1ヶ所の研究開発センター、海外にも数ヶ所の拠点を有し、約5,000人の従業員を抱えています。
現在は、「研究開発の強化」や「タイヤ市場における競争力の強化」などに注力しています。
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
- ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。
2014年における売上高は、3兆4,378億6,800万ウォンで前年比7.0%減となりました。
また、営業利益は3,583億9,800万ウォンで前年比3.6%増、当期純利益は1,316億8百万ウォンで前年比30.4%増となりました。
事業戦略
事業方針
クムホタイヤは2017年における売上高を7兆ウォン、営業利益率を10%超に引き上げることを目標としています。
また、2018年における中国でのタイヤ売上の目標本数を2千万本に設定しています。
クムホタイヤの他社との提携に関する動向は以下のとおりです。
- 2013年3月、韓国環境部、ルノー三星、LG科学などと「電気自動車の普及拡大のための相互協力に関する了解覚書」を締結。
- 2014年2月、日本の横浜ゴムと技術提携を締結。環境に対応するタイヤ関連技術の研究開発を共同で行い、研究開発資源を共有することが目的。
なお、2015年5月には中国におけるタイヤ生産に関する業務提携についても協議を開始。 - 2015年5月、Mercedes-Benz Koreaと戦略的業務提携を締結。
2015年6月からクムホタイヤがMercedes-Benz Koreaの公式サービスセンターに補修用タイヤを供給すると発表。
注力分野
クムホタイヤは「研究開発の強化」や「タイヤ市場における競争力の強化」などに注力しています。
○研究開発の強化
2017年における目標売上高7兆ウォンを達成すべく、クムホタイヤは研究開発の強化に注力しています。
特に超高性能タイヤ(UHP)の開発に重きを置いているほか、F1の公式タイヤサプライヤーになることも目標としています。
なお、研究開発活動に従事している人員を、2013年時点の約650人から、2017年までに1,000人に増加させたい考えです。
○タイヤ市場における競争力の強化
クムホタイヤは2013年に、タイヤごとにタグ付けを行って生産・流通を管理するシステムを構築しました。
これまでデーターベースと生産管理システムにリアルタイムで連携させるRFIDタグを完成品タイヤに装着してきましたが、現在は海外OEMで半製品の保管情報を求める完成車メーカーが増えていることから、2015年6月、半製品にも適用する管理システムを構築しました。
このシステムによって、クムホタイヤは新車装着タイヤ市場で競争力を高めたい考えです。
技術動向
下記は、クムホタイヤの研究開発活動の一例です。
・韓国に中央研究所を設置
2013年9月、京畿道(きょんぎど)の龍仁(よんいん)市に、研究棟と実験棟が同居する中央研究所を開設。
クムホタイヤは同拠点を主要研究開発拠点に位置付けており、既存の光州研究所を完成品評価と品質モニタリングを行う拠点として運営していく。
なお、中央研究所はアメリカ、ドイツ、カナダに設置しているテクニカルセンターを主導する役割を担う。
・セルフシーリングタイヤを開発
韓国のタイヤメーカーとして初めて同製品の開発に成功。
このセルフシーリングタイヤは、トレッド部分が損傷してもインナー側のシーラント層がその箇所を塞いで空気漏れを防止するため、正常な走行を継続することが可能。
・ルノーが優秀サプライヤーに選定
クムホタイヤは品質部門で受賞。
同社は2013年からルノー(Renault)の電気自動車(EV:Electric Vehicle)「SM3 Z.E」に対してEV専用タイヤを独占供給しているほか、「SM5」「SM7」「QM3」「Rogue」などにタイヤが搭載されている。
・共鳴音低減タイヤを開発
韓国のタイヤメーカーとして初めて開発に成功。
同製品はトレッド内部に多孔性ポリウレタンフォームを付着させることにより、共鳴音を減少させるタイヤ。
これまでのクムホタイヤ製品と比較し、約8%の騒音低減効果があるとされる。
グローバル展開
2014年末時点でクムホタイヤは本国韓国に3ヶ所の生産拠点を有しているほか、中国に3ヶ所、ベトナムに1ヶ所の製造拠点を設置しています(同時点でアメリカの拠点は建設中)。
○海外における取り組み
■アメリカでの取り組み
- 2014年7月、アシアナグループの資金難の影響で中断していたジョージア州メイコンのタイヤ工場の建設工事を2015年から再開すると発表。
投資額は4,177億9,700ウォンで、当初の発表によれば2016年4月末に完工する計画。
■中国での取り組み
- 2015年1月、南京(なんきん)市にある2工場を、南京浦口(ほこう)経済開発区に新設する工場に移転・集約する計画を発表。
投資額は5億ドルで、面積は44万5千平方メートル。
2016年末までに移転を完了させる予定で、新工場では乗用車・バス・トラック用タイヤを生産。
会社概要
他の完成車メーカー・部品メーカー情報
外資系自動車部品メーカー
- アメリカン・アクスル&マニュファクチャリング
- イリノイ・ツール・ワークス
- インフィニオンテクノロジーズ
- ヴァレオ
- 濰柴動力股份
- エバースペッシャー
- MRF
- マザーソン・スミ・システムズ
- オートリブ
- クーパー・スタンダード・ホールディングス
- クーパー・タイヤ・アンド・ラバー
- クノールブレムゼ
- グルーポアントリン
- ラインメタル・オートモーティブ
- コンチネンタル・オートモーティブ
- CIEオートモーティブ
- GKN
- シェフラー
- ジョンソンコントロールズ
- ジョンソン・マッセイ
- ZF/ZF TRW
- ソルベイ
- 星字(ソンウ)ハイテック
- デーナ
- TIオートモーティブ
- TEコネクティビティ(タイコエレクトロニクスジャパン)
- テネコ
- ドラクスルマイヤー
- イートン
- SKF
- ハネウェル
- IAC
- ネクスティア・オートモーティブ
- ネマク
- ハリタ・シーティング・システムズ
- ビステオン
- 現代WIA(ヒュンダイダブリュアイエー)
- 現代モービス(ヒュンダイモービス)
- ピレリ
- プラスチックオムニウム
- フレックスエヌゲート
- ブローゼ
- 北京海納川
- ベバスト
- ヘラー
- ベントラー
- ボエスト・アルパイン
- ボッシュ
- ボルグワーナー
- マーティンレア・インターナショナル
- マーレベーアジャパン
- マグナインターナショナル
- マニエッティ・マレリ
- マン・ウント・フンメル
- メリトール
- ランクセス
- レオニ
日系自動車部品メーカー情報
- アーレスティ
- IHI
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- IJTテクノロジー
- アイシン・エィ・ダブリュ
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- アルプスアルパイン(株)
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- ジェイテクト
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- 住友電気工業
- 住友理工
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- 大同メタル工業
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- 大豊工業
- タチエス
- 中央精機
- 中央発條
- 椿本チエイン
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- 武蔵精密工業
- 村田製作所
- 矢崎総業
- 八千代工業
- ユーシン
- ユタカ技研
- ユニプレス
- 横浜ゴム
- ヨロズ
- リョービ