豊田合成
豊田合成の企業情報
豊田合成は、トヨタ自動車系列の自動車部品メーカーです。トヨタ自動車工業のゴム部門が独立して1949年に設立された名古屋ゴムが前身です。
主要製品は、ボディに装着するゴム部品やドアフレームなどの「ウェザストリップ製品」、給油タンク周辺の配管やバルブなどの「機能部品」、インストルメントパネルなどの「内外装部品」、ハンドルやエアバックなどの「セーフティシステム製品」。2019年3月期のトヨタ向けの売り上げが全体の28%を占めます。
現在募集中の求人
年収情報
平均年収661万円 / 自動車業界内の年収順位 26/101位
年収推移
自動車業界の平均年収 | 618万円 |
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推定生涯賃金 | 2億1884万円 |
年齢別年収シミュレーション
平均年齢 | 42.1歳 |
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平均勤続年数 | 18.3年 |
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
経常利益推移
- ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。
従業員数推移
事業戦略
事業方針
豊田合成は中期経営計画「2025事業計画」で、2025年までに売上高1兆円以上、営業利益率8%を目指しています。「活動の3本柱」として、▽イノベーション・新モビリティへの挑戦▽伸びる市場・伸ばせる分野へ重点戦略▽生産現場のモノづくり革新――を掲げています。
「イノベーション・新モビリティへの挑戦」では、ゴム材料やLEDといったコア技術を活用した新事業で売上高1000億円を目指します。また、CASE(コネクティッド、自動運転、シェアリング、電気自動車)に対応した事業領域で、700億円を稼ぐ方針です。重要実施事項として、自動運転や電動化に対応した新製品の開発、既存製品の付加価値向上、軽量化技術の開発を定めています。
「伸びる市場・伸ばせる分野へ重点戦略」では、既存製品の拡販とグローバルでの生産の拡大、新規顧客の獲得を図ります。「生産現場のモノづくり革新」では、ITを活用したものづくり体制を促進し、生産プロセスの統一化を行います。
他社との提携状況
豊田合成は2019年1月に、ベンチャー投資専門組織「ベンチャー投資企画室」を新設。中期経営計画の施策の1つとして、ロボティクス、半導体、次世代自動車部品、素材の4分野に関連した資源や技術を持つスタートアップに積極的な投資を行います。期間は2019年1月~2020年12月までの2年間で、30億円を運用します。
ベンチャー投資企画室を設置以降、これまでに▽光学設計・評価に強みを持つ「IMUZAK」(山形市)▽ロボティクス・サービスを提供する「QBIT Robotics」(東京都千代田区)▽樹脂3Dプリンターを開発・生産する「エス.ラボ」(京都市)▽名古屋大学発のスタートアップで、AIプラットフォームを提供する「トライエッティング」(名古屋市)――の4社に出資。IMUZAKとは、自動運転に対応した内外装部品のモジュール開発で協力しています。エス.ラボとトライエッティングへの出資により、開発と生産のスピードアップ化を図ります。
注力分野
豊田合成は、高機能で軽量なCASE向け製品の開発に力を入れています。
2019年4月の「上海モーターショー」では、CASE向け製品のコンセプトモデルとして、▽次世代フロントモジュール▽次世代コックピットモジュール▽EV冷却システムモック――の3点を発表しました。
光学設計・評価に強みを持つIMUZAK と共同開発した「次世代フロントモジュール」は、ラジエーター部分に周辺感知システムを融合した仕組み。運転状況を周囲に知らせるランプも搭載しています。
「次世代コックピットモジュール」は、HMI(Human Machine Interface)機能を備えたインストルメントパネルやコンソールボックスを搭載した製品。カメラやセンサーでドライバーの身体状態を検知する「スマートハンドル」と、手元のタッチパネルで直感的な操作できる「マルチファンクショナルコンソール」、注意喚起情報などをインストルメントパネルに表示する「ディスプレイインパネ」をあわせ持っています。
冷却パイプなどで車両に搭載する電池やモーターを冷却するシステム「EV冷却システムモック」は、樹脂化することで車体の軽量化にも貢献する製品です。
2019年10月に開催される「東京モーターショー2019」では、CASE向け製品だけではなく、ゴム・樹脂技術を活用した車体にAIを搭載したコンセプトモデル「Flesby III」を出展予定。接触時に歩行者の衝突を吸収する機能や、状況に応じて形状自体を変形する機能も持ちます。
技術動向
「ウェザストリップ製品」では、材料の開発から製品の開発設計、成形や加工までを一貫して行っており、世界トップクラスのシェアを獲得しています。ドアに装着する「オープニングトリムウェザストリップ」は、発泡化したゴムを使用しており、従来品に比べて約30%軽量化しました。
燃料タンクやホースなどの「機能部品」では、パイプ全体を樹脂にすることで軽量化した「樹脂軽量ターボダクト」を開発。パイプの一部を蛇腹にすることで、耐圧や耐熱、振動吸収性能を実現しています。2019年3月には電動車向け「バッテリーケース」を発売。電池の寿命を高める冷却機能と絶縁機能を持つ樹脂製のケースで、中国で販売されている「カローラPHV」「レビンPHV」に採用されています。
「内外装部品」では、2018年12月に、内装部品と電子技術を組み合わせたモジュール製品として、車載製品では世界初となるワイヤレス給電技術を用いた「LED照明付きエアコンレジスター」を開発。レジスターの外周に電流を流すことで発生した磁界に、レジスターの中心が共振することで中央にあるLEDが点灯するという仕組みです。完成車メーカー各社のエンブレムも製造しており、金属の蒸着技術と電波透過塗料によってミリ波を透過する「ミリ波レーダー対応エンブレム」も開発しました。
「セーフティシステム製品」では、主にエアバックやハンドルを開発。安全性向上を目的に、車線逸脱時にハンドル自体が振動する「警告機能付きハンドル」や、カメラが運転手の表情を解析してスマートフォンと連動して警告する「トラック向け脇見・居眠り警報ハンドル」を開発し、後者は物流事業を行う企業向けに販売しています。
グローバル展開
豊田合成は、米州・インド・中国を重点地域として、新製品の開発と拡販に力を入れています。
北米市場では、高付加価値製品の開発を進めます。2019年5月に、米州地域の統括子会社「豊田合成ノースアメリカ」の技術・営業事務所を、オハイオ州ダブリン市に設立。本田技研工業の開発拠点であるオハイオ事業所の近くに置くことで、開発のスピードアップを図ります。
インドや中国といった新興国では、部品の現地調達・生産を加速させ、低コスト仕様製品の拡充を図っています。2018年10月に、インドの子会社のグジャラート工場が稼働。セーフティシステム製品を製造しており、スズキの子会社に供給します。2018年12月には、エアバッグの需要拡大に対応するため、「豊田合成インドネシア」を設立。2020年11月の生産開始を予定しています。
中国では、2018年8月に、ゴム部品を生産する「天津星光橡塑有限公司」を完全子会社化。2019年1月には、子会社の豊田合成中国を通じてウェザストリップ製品のサプライヤー「湖北諾克橡塑密封科技」に出資。これにより、中国のウェザストリップ製品の生産拠点は4拠点となりました。
豊田合成は海外拠点を、米州に21社、アジアに23社、欧州・アフリカに5社持っています。2018年3月期の地域別売上収益は、米州が2492億円、アジア1998億円、米州・アフリカが460億円です。
豊田合成の報道ニュース一覧
- 2020.08.04 豊田合成、ワイヤレス給電の世界的リーダーであるOssiaと提携
-
自動車のキャビンなどにワイヤレス給電技術を適用豊田合成株式会社は、ワイヤレス給電ソリューションの分野で世界をリードするアメリカの新興企業OssiaInc.,(以...[もっと見る]
- 2019.07.13 豊田合成、ベトナムの子会社がタイビンに工場を開設
- 2019.05.22 豊田合成、内外装製品やエアバッグの技術・営業拠点を設立
- 2019.02.13 豊田合成、インドに新工場を開設
- 2018.12.06 豊田合成、インドネシアに新たなエアバッグの生産拠点
会社概要
拠点一覧
豊田合成の拠点(研究開発・テストセンター含む)
国内拠点一覧 |
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海外拠点一覧 |
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関係会社一覧
豊田合成の関係会社一覧
- 豊田合成ノースアメリカ㈱
- TGミズーリ㈱
- TGケンタッキー㈲
- TGオートモーティブシーリングケンタッキー㈲
- 豊田合成ホールディングス㈱
- ウォータービルTG㈱
- 豊田合成イラプアトメキシコ㈱
- GDBR
- インダストリアコメルシオ㈲
- 豊田合成ハイフォン社
- 豊田合成ミンダ・インディア㈱
- 天津豊田合成㈲
- 英国豊田合成㈱
- 豊田合成チェコ㈲
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