豊田合成
豊田合成の企業情報
豊田合成(とよだごうせい)は、愛知県に拠点を置く、トヨタ自動車系列の自動車部品メーカーです。以下の3種類の開発・生産・販売を手がけています。
・自動車のダッシュボードなどの内外装部品
・ドア枠や窓枠などに装着するシーリング部品
・エアバッグなどのセーフティーシステム製品
また、1987年以降研究開発を続けるLEDの製品開発にも注力しています。
1949年、トヨタ自動車工業のゴム部門が独立し、豊田合成の前身となる名古屋ゴム株式会社を設立。1957年、ゴム部門として春日工場を、1967年にはプラスチック部門として稲沢工場を設立しました。
1973年に現在の社名に改称。1980年に工機部門として西溝口工場を、1982年にプラスチック、ウレタン部門として尾西工場を設立しました。
1985年、台湾の自動車内外装品メーカー、台裕橡膠工業股?有限公司(Tai Yue Rubber Industrial Co.,Ltd)と合弁。1986年にカナダのメーカー、Waterville Cellular Products Ltd.(ウォータービルセルラープロダクツ)と合弁し、Waterville TG Inc.(ウォータービルTG)を設立します。また、同年にはアメリカにプラスチック、ウレタン部門のTG Corp.(TGコーポレーション、現TGミズーリ)を設立しました。
1987年、青色LEDの研究開発を開始。1991年に開発に成功し、1995年から生産・販売を開始します。また、1989年にはエアバッグ付きのハンドルを開発。その後も、サイドウィンドウに搭載されるカーテンエアバッグ、後部座席用の後突エアバッグなどを開発します。
1999年に北米地域を統括するTG North America Corporation(豊田合成ノースアメリカ)を立ち上げ。2000年にはベルギー・ブラッセルにTG Europe S.A.(現豊田合成ヨーロッパ)、2001年にToyoda Gosei Asia Co., Ltd.(豊田合成アジア)を設立。その後も海外展開を積極的に進め、現在は世界18カ国に64拠点を置いています。
同年2001年、同じく愛知県に拠点を置く自動車部品メーカー、東海理化電機製作所(東海理化)とセーフティシステム事業における提携を発表。2002年に東洋ゴム工業からエアバッグ事業を譲り受けると同時に、振動の伝達防止に使用する防振ゴム事業を譲渡しました。
2012年、2020年に向けた長期経営計画「TG 2020 VISION」を策定し、目標達成に向けた取り組みを行っています。
- 01.現在募集中の求人
- 02.年収情報
- 03.売上等の推移(直近3年間)
- 04.事業戦略
- 05.部門構成・部門ごとの方針
- 06.豊田合成の報道ニュース一覧
- 07.会社概要
- 08.拠点一覧
- 09.関係会社一覧
現在募集中の求人
年収情報
平均年収636万円 / 自動車業界内の年収順位 29/95位
年収推移
自動車業界の平均年収 | 606万円 |
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推定生涯賃金 | 2億1669万円 |
年齢別年収シミュレーション
平均年齢 | 41.7歳 |
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平均勤続年数 | 17.9年 |
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
経常利益推移
従業員数推移
豊田合成のグループ全体の2015年3月期の実績は以下のとおりです。
- 売上高(連結) 7278.4億円(前年比5.6%増)
- 営業利益 416億円(同5.0%減)
- 純利益 211億円(同19.3%減)
売上高は、前年比5.6%増となり過去最高を記録しました。これは、北米での自動車生産台数や、ヨーロッパ自動車メーカーへの販売拡大、円安効果などによって自動車部品事業が増収となったことが大きな要因です。
一方で、海外事業においてトヨタ以外からの売上高を高める戦略の一貫として、ヨーロッパのカーメーカーと新たに取引を開始するにあたり行った設備投資の強化や、国内および一部新興国での自動車生産台数の減少などによって、減益となりました。
また、2015年4月から12月期の実績は以下のとおりです。
- 売上高 5864.5億円(前年同期比9.6%増)
- 営業利益 318億円(同7.4%増)
- 純利益 172.4億円(同6.0%減)
売上高は、自動車部品事業のアメリカ州での販売増加などにより増収となりました。営業利益も、自動車部品事業の販売拡大やオプトエレクトロニクス事業での合理化に取り組んだことなどにより増益となりました。
一方で、事業整理損失引当金繰入額を特別損失に計上したことなどによって、純利益は減益となりました。
2015年通期連結業績の見通しは、売上高が7600億円(前年比4.4%増)、営業利益が420億円(同1.0%増)、純利益は220億円(同4.2%増)としています。
事業戦略
事業方針
豊田合成は2012年、長期経営方針「TG2020 ビジョン」を策定。グループ全体では売上高1兆円、営業利益率8%、自動車部門では売上高8,000億円(国内3,000億円、海外5,000億円)の目標を掲げ、以下の取り組みを行っています。
○日本国内での生産体制の見直しを進める
- 2015年、宮城県・栗原市で自動車用シーリング製品やセーフティ・システム製品を生産する新工場を稼働。トヨタ自動車グループが国内第3の自動車生産地域として成長を見込む東北地域で、現地調達ニーズに対応する。
○海外での事業領域を拡大させ、収益を高める
- 2014年、ドイツの自動車用ゴム部品メーカーMeteor Gummiwerke K. H. Baedje GmbH & Co, KG(メテオール社)の資産を譲受。同社の取引先、ダイムラー(Daimler AG)、BMW、アウディ(Audi)などとの取引につなげる計画。
○新興国での事業拡大や設計・開発・調達機能の強化の推進
- 2015年、中国・上海市の子会社、豊田合成(上海)管理有限公司(上海TG)を移転・拡張。新たに実験エリアを設け、内外装部品やエアバッグなどの製品、ゴム・樹脂材料を評価する計画。
- 2015年、ブラジル・サンパウロ州の自動車用内外装樹脂部品を生産する会社、Pecval Industria Ltda.(ペクバル社)への出資を決定。今後の成長が期待されるブラジルでの事業基盤のさらなる強化を図る。
技術動向
○新製品開発
・日本初の「軽量樹脂ウォーターパイプ」を新開
エンジン冷却水などを通す配管であるウォータパイプは、従来、ステンレスや鉄などの金属製が主流で、比較的重いことや、複雑な形状への加工が難しいなどの課題があった。
豊田合成は2014年、冷却水に対する耐久性などを備え、従来製品より約40%の軽量化を実現した軽量樹脂製のウォーターパイプを開発。これにより、エンジンルームのコンパクト化に貢献すると同時に、複数の部品を同時に成形できることでコスト低減にも寄与するとしている。
本製品はトヨタの新型「レクサスNX」のターボ付きエンジンに使用される、インタークーラー用冷却水配管で初めて採用。今後も幅広い車種への適用を目指す。
・世界初となる「漆黒めっき」を開発
2014年、めっきの持つ金属の光沢感に艶やかな黒色感を加えた新しい樹脂めっき技術「漆黒めっき」を世界で初めて開発したと発表。市場で人気が高まるスポーティな車両デザインを実現する狙い。
同製品は同年、トヨタ「レクサスRC F」のラジエータグリルに初めて採用された。
・「燃料キャップレス装置」を初めて量産化
2015年、燃料キャップの開閉操作をせず、ガソリンスタンドの給油ノズルを差し込むだけで給油できる「燃料キャップレス装置」を日本の自動車部品メーカとして初めて開発・量産化した。
従来の燃料キャップは給油の際に開閉操作の際に締め忘れることがあり、特にガソリンスタンドのセルフ給油が一般的な海外のニーズに応える形となった。他社製品に比べ、約10%の軽量化・小型化に成功。
今後、採用拡大に注力する計画。
・「警告機能付きハンドル」を開発
2015年、ハンドルが振動して運転者に注意を喚起する「警告機能付きハンドル」を新開発。
これは、運転者の意図なく自動車が車線を逸脱したことを検知した場合に、運転者に振動で警告するというもの。
小型モーターを用いた振動ユニットをハンドル内部に締結させることで、従来製品より作動音を約5割低減しながら振動を伝えやすくした。
同年、トヨタの新型SUV「レクサスRX」などに採用された。
・外観品質を高めた「プラチナ調めっき」開発
2015年、プラチナやアルミニウム合金を磨かずに加工した時のようなやや抑えた金属光沢を放つめっき技術「プラチナ調めっき」を開発したと発表。クロムめっきよりは光沢を抑え、つや消しよりは光沢があるとしている。
同年、トヨタの新型SUV「レクサスRX」のラジエーターグリルに採用された。
○技術開発
・窒化ガリウム(GaN)による低損失パワー半導体デバイス技術を開発
2015年、青色LEDの主要材料で、高電圧にも耐えられる特性を持つ窒化ガリウム(GaN)を用いて、大きい電流や高い電圧の制御・供給を行え、かつ電力の損失が少ない低損失のパワー半導体デバイス技術を開発したと発表した。
同技術は、HEV(ハイブリッド車)の電力制御装置や、太陽光発電の電力変換装置などに適用することで、機器の小型化・高効率化に貢献するというもの。
豊田合成はこの技術を使い、1,200Vの高電圧下でも電流を流さず、スイッチに信号を与えた場合のみ電流を流す機能を持つ半導体素子の一種、「MOSFET」(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor、金属-半導体酸化物-半導体の三層構造になっているもの。MOSトランジスタとも呼ぶ)を開発。
今後、早期の製品化を目指す計画。
グローバル展開
豊田合成は、事業の拡大を目指し海外での生産能力拡充に注力しています。海外拠点における主な取り組みは以下のとおりです。
○ブラジル
- 2015年、ブラジル・サンパウロ州でインパネ構成部品やラジエーターグリルなどを手掛ける部品メーカー、ペクバル社に資本参加することを発表。
これまでエアバッグ類やゴムシーリングなどの生産をメインとしてきたブラジルで、現地で供給する部品の品目や量を拡大し、事業基盤の強化を図る。
○中国
- 2015年、中国・上海市にある子会社、上海TGを移転・拡張した。
新事業所は従来の約4倍の広さを持つ実験エリアを有し、内外装部品やエアバッグなどの製品、ゴム・樹脂材料を評価する試験設備を導入。今後、現地顧客のニーズに対応する技術開発体制を構築する。
○インド
- 2014年、子会社の豊田通商とインドの自動車部品企業、UNO MINDA(ミンダ社)の合弁でインド・ハリヤナ州に自動車用ゴムホースを生産・販売する新会社MINDA TG Rubber Pvt. Ltd.(MTG)を設立。
今後の需要が見込まれるインドで、現地で生産するカーメーカーにブレーキホースなどを供給する狙い。
○ドイツ
- 2014年、ドイツの自動車用ゴム部品を扱うメテオール社の資産を譲受し、新会社TGメテオールを設立。これによって、同社の固有資産やノウハウを受け継ぐほか、ダイムラー、BMW、アウディなどヨーロッパメーカーとの取引を拡大させる計画。
○アメリカ
- 2014年、アメリカ・ブライトンにある生産子会社のTGFSUSが新工場を設立。車の燃料タンクやエンジン周辺の燃料用樹脂チューブなどを生産する。2017年までに他の2工場の生産設備を新工場へ移転、集約させる計画。
○メキシコ
- 2014年、メキシコ・グアナファト州に新会社、Toyoda Gosei Irapuato Mexico, S.A. de C.V.(豊田合成イラプアトメキシコ)を設立。ラジエータグリルやコンソールボックスなどの内外装部品を生産。2016年からアメリカ州地域で生産するカーメーカーに供給を開始する計画。
- 2015年、豊田合成ラバーメキシコが稼働。機能部品を生産する。
部門構成・部門ごとの方針
○研究開発体制の強化
- 本社開発本部、生産本部、オプトエレクトロニクス事業部技術部および海外子会社の豊田合成ノースアメリカ、豊田合成アジア、豊田合成ヨーロッパが連携。グローバルな研究開発活動を展開する。
豊田合成の報道ニュース一覧
- 2017.12.07 豊田合成、燃料系樹脂製品が奨励賞を獲得
-
国内外での普及が見込まれると評価される豊田合成は12月6日のプレスリリースにて、樹脂フューエルフィラーパイプおよびキャップレス給油口が平成29年度、中部科学技術...[もっと見る]
- 2017.11.28 豊田合成、欧州委員会より支払い命令を受ける
- 2017.10.15 豊田合成、米州事業30周年記念式典を開催
- 2017.09.01 豊田合成、ベトナムにエアバッグ工場を設立
- 2017.08.27 豊田合成、ブラジルの自動車用部品会社を子会社化
会社概要
拠点一覧
豊田合成の拠点(研究開発・テストセンター含む)
国内拠点一覧 |
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海外拠点一覧 |
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関係会社一覧
豊田合成の関係会社一覧
- 豊田合成ノースアメリカ㈱
- TGミズーリ㈱
- TGケンタッキー㈲
- TGオートモーティブシーリングケンタッキー㈲
- 豊田合成ホールディングス㈱
- ウォータービルTG㈱
- 豊田合成イラプアトメキシコ㈱
- GDBR
- インダストリアコメルシオ㈲
- 豊田合成ハイフォン社
- 豊田合成ミンダ・インディア㈱
- 天津豊田合成㈲
- 英国豊田合成㈱
- 豊田合成チェコ㈲
他の完成車メーカー・部品メーカー情報
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- イリノイ・ツール・ワークス
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