JVCケンウッド
JVCケンウッドの企業情報
JVCケンウッドは日本に本社を置く、映像機器、音響機器、無線機器のメーカーです。
自動車関連では、ヘッドアップディスプレイやカーオーディオ部品、カーナビゲーションなどを手がけています。
2007年、ビクターとケンウッドがエレクトロニクス事業とホームオーディオ事業の協業と、経営統合の検討に関する資本業務提携を締結。
同年、ビクターとケンウッドの共同出資で、技術開発合弁会社のJ&Kテクノロジーズを設立。
2008年、ビクターとケンウッドが共同持株会社のJVC・ケンウッド・ホールディングスを設立。
同年、ビクターとケンウッドのカーエレクトロニクス事業に関する開発・生産機能を、J&Kテクノロジーズに継承。
2009年、J&Kテクノロジーズの社名をJ&Kカーエレクトロニクスに変更し、同社をカーエレクトロニクス事業の独立事業会社に移行。
2011年、JVC・ケンウッド・ホールディングスの社名をJVCケンウッドに変更。
同年、JVCケンウッドがビクター、ケンウッド、J&Kカーエレクトロニクスの3社を吸収合併。
2012年、香港の車載AV機器用CD/DVDメカニズム製造・販売の最大手、シンワ(Shinwa International Holdings Limited)の株式を45%取得(2013年に連結子会社化)。
2013年、東京特殊電線から東特長岡(現:JVCケンウッド長岡)の全株式を承継。
2014年、航空宇宙大手であるAIRBUSグループの傘下に属すAIRBUS DEFENCE & SPACEと、公共安全向けブロードバンド業務用無線システムの開発・商用化についての業務提携契約を締結。
同年、業務用無線システムを手がけるEF Johnson Technologies, Inc.の全株式を取得。
2015年、ヨーロッパの車載用部品事業会社であるASK Industries S.p.Aを連結子会社化。
2016年3月末時点では、子会社95社(国内24、海外71)、関連会社7社(国内6、海外1)でグループを構成しており、17,884人の従業員を抱えています。
事業体制は、下記のセグメントによって構成されています。
・オートモーティブ分野
・パブリックサービス分野
・メディアサービス分野
- 01.年収情報
- 02.売上等の推移(直近3年間)
- 03.事業戦略
- 04.部門構成・部門ごとの方針
- 05.会社概要
- 06.拠点一覧
- 07.関係会社一覧
年収情報
平均年収734万円 / 自動車業界内の年収順位 55/280位
年収推移
自動車業界の平均年収 | 618万円 |
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推定生涯賃金 | 2億3574万円 |
年齢別年収シミュレーション
平均年齢 | 48.3歳 |
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平均勤続年数 | 22.4年 |
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
経常利益推移
従業員数推移
2015年度における売上高は、2,921億9,500万円で前年度比2.5%増となりました。
また、営業利益は42億2,100万円で前年度比35.8%減、経常利益は10億1,800万円で前年度比67.9%減、当期純利益は31億9,400万円で前年度比31.4%減となりました。
セグメント別の売上高は、
- オートモーティブ分野が1,385億4,000万円で前年度比14.7%増
- パブリックサービス分野が808億9,800万円で前年度比5.1%減
- メディアサービス分野が672億3,300万円で前年度比8.1%減
となりました。
JVCケンウッドは現在、中期数値目標として、2017年度までにグループ連結営業利益140億円、ROE(自己資本利益率)10%の達成を目指しています。
事業戦略
事業方針
JVCケンウッドは現在、中長期経営計画「2020年ビジョン」を策定しており、中期数値目標として、2017年度までに下記の達成を目指しています。
- グループ連結営業利益140億円
- ROE(自己資本利益率)10%
事業ポートフォリオを管理するにあたり、各事業を「成長牽引事業」「収益基盤事業」「その他」に分類し、各事業の特性に合わせた経営資源の配分や、戦略的M&Aを実施する方針です。
2020年度までに、「成長牽引事業」と位置付けたオートモーティブ分野の成長に対する投資を、「収益基盤事業」であるパブリックサービス分野とメディアサービス分野の安定的な利益が支える事業構造への転換を図ります。
より具体的には、オートモーティブ分野の営業利益額構成比を45%、パブリックサービスを35%、メディアサービスを20%にすることを目標としています。
JVCのM&Aに関する動向は以下のとおりです。
・2013年5月、車載機器事業会社であるシンワ(Shinwa International Holdings Limited)の株式を16.0%取得(合計で61.0%)し、連結子会社化。
車載用メカ事業の規模拡大、販売ネットワークの拡大などによる車載機器事業の強化が目的。
なお、2015年4月に株式15%を追加取得。
・2013年12月、テレマティクスや自動運転技術の開発を行うゼットエムピーに出資すると発表。
JVCケンウッドのカーエレクトロニクス事業に対する知見や実績と、ゼットエムピーの技術開発の先進性を組み合わせることで、テレマティクス分野における事業開発を推進する。
・2015年1月、ヨーロッパの完成車メーカーに車載用スピーカーやアンプ、アンテナなどを供給するイタリアのASK Industries S.p.Aを完全子会社化すると発表。
ティア1サプライヤーとして完成車メーカーに製品を納入する同社を子会社化することにより、完成車メーカー向け純正部門の成長を加速させるのが目的。
・2015年12月、連結子会社のJVCケンウッド・オプティカルコンポーネントを吸収合併すると発表。
同社は車載用ピックアップ事業における販路拡大と、新規顧客開拓を目的に設立された会社だが、業務効率化のために吸収合併することになった。
技術動向
下記は、JVCケンウッドの事業において自動車関連製品を扱うオートモーティブ分野の研究開発活動の一例です。
- コア技術のカーオプトロニクスを生かしたヘッドアップディスプレイ、電子ミラー、車載カメラなどのデジタルコックピットシステムを開発。全米家電協会(CEA)が主宰する見本市、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)2016でコンセプトカーに搭載し、発表・展示を実施。
- ハイレゾ音源の再生に対応したナビゲーションシステムと車載向けスピーカーを開発・商品化。
- フルハイビジョンを超える3メガ高解像度録画に対応し、ドライブをサポートする「運転支援機能」を搭載した市販市場向け高画質ドライブレコーダーを開発・商品化。
- 市販市場向けの、アップル(Apple)の「CarPlay」、グーグル(Google)の「Android Auto」に対応したディスプレイオーディオを開発・商品化。
- 車載向けスピーカー、CD/DVDメカニズム、光学ピックアップを開発・商品化。
- 純正車両メーカー向けの、アップルの「CarPlay」、グーグルの「Android Auto」に対応したディスプレイオーディオを開発・商品化。
グローバル展開
2016年3月末時点では、フランス、イギリス、イタリア、スペイン、ドイツ、ベルギー、オランダ、ロシア、アメリカ、カナダ、パナマ、ブラジル、中国、マレーシア、タイ、インドネシア、シンガポール、UAE、オーストラリアに生産・販売拠点を有しています。
○海外における取り組み
■中国での取り組み
- 2013年12月、広東省の子会社であるShinwa Precision(China)Ltd.が、自動車向け水性塗装樹脂パネルの量産を本格的に開始すると発表。
同社は、将来的に同製品の需要の拡大が予想される中国市場への対応力の強化を目的に、2013年5月に設立された。
■インドネシアでの取り組み
- 2014年7月、カーエレクトロニクス事業の拡大を図るため、ジャカルタ市に現地販売会社のP.T. JVCKENWOOD INDONESIAを設立し、営業を開始すると発表。
これにより、完成車メーカーのニーズへの迅速な対応が可能になり、拡大するインドネシア自動車産業でのカーエレクトロニクス事業の拡大を見込む。
部門構成・部門ごとの方針
同社は車載用ピックアップ事業における販路拡大と、新規顧客開拓を目的に設立された会社だが、業務効率化のために吸収合併することになった。
○オートモーティブ分野(旧:カーエレクトロニクス)
カーAVシステム、カーナビゲーションシステム、車載用カメラ機器、ホームオーディオ、光ピックアップなどの製品を扱うセグメントです。
○パブリックサービス分野(旧:プロフェッショナルシステム)
業務用無線機器、業務用映像監視機器、業務用オーディオ機器、医用画像表示用ディスプレイなどの製品を扱うセグメントです。
○メディアサービス分野(旧:光学&オーディオ、ソフト&エンターテインメント)
民生用ビデオカメラ、業務用ビデオカメラ、プロジェクター、AVアクセサリーを扱うほか、オーディー・ビデオソフトなどの企画・製作・販売、CD/DVD(パッケージソフト)の製造などを行うセグメントです。
上記のうち、「成長牽引事業」に位置付けられているオートモーティブ分野では、「2020年ビジョン」の達成に向け、下記の取り組みを推進しています。
- 堅調な国内市場でのナビ/ドライブレコーダーのラインナップ強化によるシェア拡大
- ディスプレイオーディオの拡大による海外での高ポジションの確保
- 短中期的な成長を牽引する用品事業における商材拡大による、さらなる深耕加速
- 用品/純正のOEM事業としての一体運営による効率化
- プラットフォーム共通化の推進による開発費削減
- 長期的成長に向けたカーオプトロニクス事業化の加速
なお、超長期的にはカーオプトロニクス(デジタルコックピット)システムなどの次世代事業を中心とした成長と、カーテレマティクス(クラウドサービス)事業への展開を図っています。
会社概要
拠点一覧
JVCケンウッドの拠点(研究開発・テストセンター含む)
国内拠点一覧 |
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海外拠点一覧 |
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関係会社一覧
JVCケンウッドの関係会社一覧
- 株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
- 株式会社JVCケンウッド・クリエイティブメディア
- JVCKENWOOD USA Corporation
- JVC Industrial America,LLC
- JVCKENWOOD Canada Inc.
- JVC de Mexico,S.A. de C.V.
- JVCKENWOOD do Brasil Comercio de Eletronicos Ltda.
- JVCKENWOOD U.K. Limited
- JVCKENWOOD France S.A.S
- JVC Technical Services Europe GmbH
- JVCKENWOOD Belgium N.V.
- Shinwa Precision (Hungary) Kft
- ASK Poland sp. z o.o.
- JVCKENWOOD Singapore Pte. Ltd.
- JVCKENWOOD Technologies Singapore Pte. Ltd.
- JVC Manufacturing Malaysia Sdn. Bhd.
- JVCKENWOOD Electronics Malaysia Sdn. Bhd.
- JVCKENWOOD Electronics (Thailand) CO.,Ltd.
- JVCKENWOOD Optical Electronics (Thailand) CO.,Ltd.
- P.T. JVC Indonesia
- P.T. JVC Electronics Indonesia
- JVC (China) Investment CO.,Ltd.
- Shanghai Kenwood Electronics CO.,Ltd.
- Shinwa International Holdings Limited
- Shinwa Industries(China) Limited
- JVCKENWOOD Australia Pty. Ltd.
他の完成車メーカー・部品メーカー情報
外資系自動車部品メーカー
- アメリカン・アクスル&マニュファクチャリング
- イリノイ・ツール・ワークス
- インフィニオンテクノロジーズ
- ヴァレオ
- 濰柴動力股份
- エバースペッシャー
- MRF
- マザーソン・スミ・システムズ
- オートリブ
- クーパー・スタンダード・ホールディングス
- クーパー・タイヤ・アンド・ラバー
- クノールブレムゼ
- クムホタイヤ
- グルーポアントリン
- ラインメタル・オートモーティブ
- コンチネンタル・オートモーティブ
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