横浜ゴム

横浜ゴムの企業情報

横浜ゴムは、乗用車、トラック・バス用などのタイヤ、自動車関連ゴム製品などを手掛ける自動車部品メーカーです。トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車など日系主要メーカーをはじめ、ポルシェ(Porsche)、メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)、アウディ(Audi)などヨーロッパのカーメーカーへも供給。
現在は中期経営計画「グランドデザイン100」フェーズⅣの目標達成に向けた取り組みを行っています。

横浜ゴムの前身、横浜護謨(ごむ)製造の設立は1917年。横浜電線製造(現、古河電気工業)とアメリカの航空宇宙製造会社、BFグッドリッチとの合弁会社として設立されました。1920年、ベルト、タイヤなどの製造を開始。翌1921年に日本初のコードタイヤ「ハマタウン・コード」を開発します。

1941年、中国・上海市に興亜護謨工業(こうあごむこうぎょう)、天津市に怡豊橡皮工廠(いほうごむこうしょう)を設立。1942年にはシンガポールにゴム工場を設立します。1952年、ベルト、大型タイヤ、ビニールなどの生産を開始。1954年に日本初のスノータイヤ「Y-29」を、1955年に日本初のチューブレスタイヤ「ハマセーフティ」などを開発、発売します。1963年、社名を現在の横浜ゴムに変更。

1969年、アメリカにタイヤ販売会社、ヨコハマタイヤ・コーポレーションを設立します。1973年、アメリカのエイロクイップ社(Aeroquip AG)と合弁で横浜エイロクイップ(現、横浜ハイデックス)を設立。また、同年、韓国の韓国タイヤ製造とタイヤ・チューブの製造技術供与契約を締結。その後も、1980~2000年代にかけてグローバルでの展開を進めます。

1998年、低燃費乗用車用タイヤ「DNA」シリーズを発売。同シリーズは2000年代にかけて他の車種でも展開します。2001年、ドイツに拠点を置く世界最大のタイヤメーカー、コンチネンタルタイヤ(Continental AG)と提携、合弁でヨコハマコンチネンタルタイヤ(YCC)を設立。

2006年、創立100周年となる2017年を最終年度とする中期経営計画「グランドデザイン100」を発表。現在はそのフェーズⅣとして新たな戦略を掲げています。

2009年、日本国内の販売会社を統合し、ヨコハマタイヤジャパンを、翌2010年には日本国内の工業品販売会社を統合し、横浜ゴムMBジャパンを設立します。2014年、韓国のタイヤメーカー、クムホタイヤ(錦湖)と技術開発と資本における提携を発表。現在は、相手ブランド名で生産し供給するOEM製品についても協議を進めています。

年収情報

平均年収616万円

年収推移

  • 616万円

2013年度

  • 614.2万円

2014年度

  • 616万円

2015年度

自動車業界の平均年収 606万円
推定生涯賃金 2億3052万円

年齢別年収シミュレーション

  • 445万円

25歳

  • 531万円

30歳

  • 617万円

35歳

  • 696万円

40歳

  • 718万円

45歳

  • 703万円

50歳

平均年齢 38.7歳
平均勤続年数 15.2年

売上等の推移(直近3年間)

売上高推移

連結
  • 601,629百万円

2013年度

  • 625,245百万円

2014年度

  • 629,856百万円

2015年度

単独
  • 366,199百万円

2013年度

  • 383,708百万円

2014年度

  • 369,515百万円

2015年度

経常利益推移

連結
  • 59,503百万円

2013年度

  • 55,803百万円

2014年度

  • 49,334百万円

2015年度

単独
  • 50,384百万円

2013年度

  • 47,023百万円

2014年度

  • 24,207百万円

2015年度

従業員数推移

連結
単独

横浜ゴムの2015年度(2015年1月~12月)連結決算は以下のとおりです。

  • 売上高 6,299億円(前年同期比0.7%増)
  • 営業利益 545億円(前年同期比7.7%減)
  • 経常利益 493億円(前年同期比11.6%減)
  • 純利益 363億円(前年同期比10.4%減)

売上高は過去最高を記録。原材料安や円安など好材料はあったものの、自動車生産台数の減少、価格競争の激化など市場環境の悪化が響き、営業利益、経常利益、純利益ともに前年比減となりました。

タイヤ事業における決算は以下のとおりです。
・売上高 5,006億円(前年同期比0.6%増)
・営業利益 430億円(同11.4%減)

国内新車装着用(OE)は、自動車生産台数の減少を受け、売上高は前年同期を下回りました。また、国内市販用は、価格競争の激化や暖冬により冬用タイヤの販売が低調に推移したことなどから、こちらも前年同期を下回る結果となりました。

海外は価格競争が激化する中、北米が昨年に続き堅調に推移。中国も販売が好調で前年同期を上回りました。

2016年度の業績予想は以下のとおりです。

  • 売上高 6,520億円(前年同期比3.5%増)
  • 営業利益 550億円(前年同期比0.9%増)
  • 経常利益 510億円(前年同期比3.4%増)
  • 純利益 340億円(前年同期比6.4%減)

事業戦略

事業方針

横浜ゴムは2006年に中期経営計画「グランドデザイン100」を策定。創業100周年に当たる2017年度を最終年度として以下の目標を掲げました。

  • 売上高 1兆円
  • 営業利益 1,000億円
  • 営業利益 10%

現在はそのフェーズⅣ(2015~2017年)に突入。前期のフェーズⅢ(2012~2014年)の実績は、3年間の累計売上高が1兆7,866億円、累計営業利益1,654億円、営業利益率9.3%となりました。
この結果を受け、フェーズⅣでは2017年の売上高目標を7,700億円、営業利益800億円、営業利益率10.4%へと見直しました。

タイヤ事業における同期の戦略として以下を掲げています。


○タイヤ事業戦略

グローバルの新車装着用(OE)市場へ注力

これまで取引を行っていたポルシェやメルセデス・ベンツ、アウディなどヨーロッパの完成車メーカーに加え、中国の長安汽車への納入も開始。2014年に約1/3だった海外納入比率を2017年には半数超、2020年には7割前後にまで高める計画。

生産能力の増強

タイヤの生産能力増強を掲げ、2014年実績の6,800万本から2017年に7,400万本、2020年に8,900万本に引き上げる計画。
需要が大きい中国、ヨーロッパ、北米に加え、得意市場である日本国内、ロシアにおいても供給体制を強化・拡大させる。
現在、アジアを中心に生産能力の拡大を推進中。

○生産財事業本部の設立

生産財タイヤ(生産活動を行う際に必要とするタイヤの原材料などを指す)の事業拡大に向け、タイヤ生産財事業本部を設立。
トラック・バス用タイヤの北米工場の新稼働によってさらなる地産地消を促進するほか、今後も需要が見込まれる、鉱山・建設車両用の大型ラジアルタイヤ(タイヤの内部にある繊維層の構造が進行方向に対して直角に編み込まれてるタイヤのこと)の開発、販売拡大に取り組む計画。

技術動向

○製品開発

北米市場向けトラック、トレーラー用超扁平シングルドライブタイヤ発売

2013年、北米市場向けに、トラック用超偏平シングルドライブ軸用タイヤ「TY517」、トレーラー軸用タイヤ「RY407」を新発売。

いずれも、新しいベルト構造「SPIRALOOP(スパイラループ)」や新カーカスプロファイルコンセプトなどの新技術によって、耐摩耗性を高め、燃費向上にも寄与する。
また、北米市場では輸送効率の向上が求められるが、同製品は、従来では2本必要だったタイヤを1本にすることで重量を減少させ、さらにタイヤ全体の幅を縮小させることができるとしている。

乗用車用スタッドレスタイヤの新製品発売

2015年、乗用車用スタッドレスタイヤ「iceGUARD 5 PLUS(アイスガード ファイブ プラス)」を発売。
新製品は、「アイスガード」シリーズの、「氷に効く」「永く効く」「燃費に効く」の3つのコンセプトを進化させ、高い氷上性能と省燃費性能の両立を図ったとしている。

カーエアコンの新世代冷媒に対応するカーエアコンホースを開発

2015年、カーエアコンの次世代冷媒としてヨーロッパで普及が進む「HFO-1234yf」に対応するカーエアコンホース「AC6B 11」を発表。カーエアコンシステムメーカーに納入を開始した。

「HFO-1234yf」は従来の冷媒に比べ地球温暖化への影響の度合いが低く、ヨーロッパの自動車業界では同製品への切り替えを促進する動きが進んでいる。
一方で「HFO-1234yf」は長期使用によって酸が発生する性質があり、従来のホースでは腐食する問題があった。この対策として、横浜ゴムは腐食を防ぐホースを開発。
今後、欧米のカーエアコンシステムメーカーおよびカーメーカーに向けて新開発のホースを提案する考え。

自動車ガラス用の高剛性接着剤を新開発

2014年、自動車ガラスの接着に使用すると、自動車のボディの剛性を高めるという機能を持つ接着剤を開発したと発表。
発売時期などは未定。

○技術開発など

車両の空気抵抗の低減や浮き上がりを抑制するタイヤ技術を新開発

2015年、横浜ゴムは、走行時のタイヤ周辺の空気の流れをコントロールする技術であるエアロダイナミクス技術を進化させ、車の空気抵抗低減に加え、走行時に発生する車両の浮き上がりの抑制に貢献する技術を開発したと発表。

この新たな技術開発により、今後は、ディンプル(くぼみ、凹部)やフィン(突起)の形、配置を変えることで、燃費性能だけでなく、さまざまな性能をもつタイヤの設計技術の研究を進めるとしている。

タイヤ材料構造の新たなシミュレーション技術を開発

2015年、タイヤ材料構造の新たなシミュレーション技術を開発したと発表。
タイヤの性能にはゴムと、カーボンブラックやシリカなどの微粒子の構造が大きく影響する。

横浜ゴムは、フランスの研究機関とゴムの粘弾性のシミュレーションについての新たな計算手法を共同開発。これによって、従来の、実際のゴム材料を使うシミュレーションと違い、仮想的な構造を有したゴム材料のモデル化を実現する技術を開発。構造を自在にコントロールできるシミュレーションが可能となった。

バイオマスから合成ゴムの原料、イソプレンの合成に成功

2015年、理化学研究所(理研)と日本ゼオンとの共同開発によって、自動車用タイヤなどの原料に使用される合成ゴム(ポリイソプレン)の原料となるイソプレンをバイオマス(生物資源)から合成することに成功したと発表。
従来、イソプレンはナフサ熱分解の副生成物として工業的に生産されていた。今後、2020年代前半を目標に、実用化を目指す。

バイオマスから合成ゴムの原料、ブタジエンを作る新技術を開発

2015年、バイオマスから、自動車用タイヤなどで使用される合成ゴム(ブタジエンゴム)の原料であるブタジエンを作る技術を東京工業大学と共同開発したと発表。
植物繊維の主成分であるセルロースから直接豚ジエオンを合成する触媒の開発に成功。
ブタジエンゴムは、合成ゴムの中でも2番目に使用量が多く、この新技術によって、石油依存の抑制に高い効果が期待できるとしている。

○研究開発施設

  • 国内に冬用タイヤテストコースを新設
    2015年、北海道・旭川市に冬用タイヤテストコースを新設したと発表。冬用の乗用車およびトラック・バス用タイヤの各種試験を行う。
  • 2014年、タイとアメリカにタイヤの開発センターを新設。海外での開発体制を構築し各地域のニーズに適した製品開発を進めることで、新規受注の獲得に結び付けたい考え。

グローバル展開

横浜ゴムは中期経営計画「グランドデザイン100」の重要施策のひとつとして、海外の新車装着用(OE)タイヤ事業の強化を進めています。合わせて、国内外において生産能力の増強にも注力しています。
グローバルでの近年の動向は以下のとおりです。


○韓国

2014年、韓国のタイヤメーカー、クムホタイヤと、超軽量タイヤなど環境対応技術の共同研究開発と資本において契約を締結。

○ロシア

  • 2015年、ロシアの乗用車用タイヤ製造・販売拠点であるLLCヨコハマR.P.Z .(YRPZ)で新車装着用(OE)タイヤの生産を開始。現地に生産拠点を置く日産のSUV「エクストレイル」、セダン「ティアナ」向けにそれぞれ納入を開始。
  • 2015年、ロシアの生産拠点でタイヤに使用する天然ゴム以外の材料の現地調達率を、2017年までに現状の約5割から7割に引き上げると発表。経済情勢の悪化に伴う通貨安が続くロシアで、これまで輸入に頼っていた材料を現地調達に切り替えることで、ロシア工場の競争力を確保し、販売拡大につなげたい考え。

○メキシコ

  • 2015年、メキシコ・アグアスカリエンテス州に、アメリカ子会社、ヨコハマ・インダストリーズ・アメリカズの新工場を開設。
    同年稼働を開始し、メキシコ国内のカーメーカー向けにエアコンホース、トランスミッションオイルクーラーなどを供給する。

○シンガポール

  • 2015年、シンガポールに現地子会社、ヨコハマラバー・シンガポール(Yokohama Rubber Singapore)を設立。
    同年稼働を開始し、タイヤ、工業製品用原材料の調達と販売を行う。

○アメリカ

  • 2014年、アメリカの自動車用ホースの組立販売などを行うYHアメリカ(YH America)と、自動車用ホースなどの生産販売を行うSASラバー・カンパニ(SAS Rubber Company)を統合。新たにヨコハマ・インダストリーズ・アメリカ(Yokohama Industries America Inc.)をケンタッキー州に設立した。
  • 2015年、アメリカのタイヤ生産子会社、ヨコハマタイヤ・マニュファクチャリング・ミシシッピ(Yokohama Tire Manufacturing Mississippi, LLC、YTMM)のトラック・バス用タイヤの新工場が稼働。トラック、バス用のラジアルタイヤを生産する。

会社概要

社名 横浜ゴム株式会社
設立年 1917年10月13日
本社所在地 〒105-8685 東京都港区新橋5丁目36番11号
市場名 東証一部,名証一部
代表取締役 南雲 忠信
資本金 38,909百万円

組織構成や技術開発状況など、ネットに掲載されていない情報 が聞ける。転職についても相談できる。

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拠点一覧

横浜ゴムの拠点(研究開発・テストセンター含む)

国内拠点一覧
  • 平塚製造所(神奈川県平塚市)
  • 三重工場(三重県伊勢市)
  • 三島工場(静岡県三島市)
  • 新城工場(愛知県新城市)
  • 茨城工場(茨城県小美玉市)
  • 尾道工場(広島県尾道市)
  • 長野工場(長野県下伊那郡)
  • 本社他(東京都港区)
海外拠点一覧
  • ヨコハマタイヤ マニュファクチャリング ヴァージニア
  • LLCヨコハマタイヤ フィリピンINC.
  • 杭州優科豪馬輪胎有限公司
  • ヨコハマタイヤ マニュファクチャリング(タイ)
  • 蘇州優科豪馬輪胎有限公司
  • LLC ヨコハマ R.P.Z.
  • ヨコハマタイヤ マニュファクチャリング ミシシッピ
  • LLC ヨコハマタイヤ ベトナム INC.
  • ヨコハマ・インディア PVT.LTD

関係会社一覧

横浜ゴムの関係会社一覧

  • ㈱ヨコハマタイヤジャパン
  • ヨコハマタイヤ コーポレーション
  • ヨコハマ コーポレーション オブ ノースアメリカ
  • ヨコハマタイヤ フィリピンINC.
  • 杭州優科豪馬輪胎有限公司
  • ヨコハマタイヤ マニュファクチャリング(タイ)
  • 優科豪馬橡膠有限公司
  • LLC ヨコハマ R.P.Z.
  • 蘇州優科豪馬輪胎有限公司
  • ヨコハマタイヤ マニュファクチャリングミシシッピ,LLC
  • ヨコハマタイヤ マニュファクチャリングヴァージニア LLC
  • ヨコハマ インダストリーズ アメリカズ INC.

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