横浜ゴム
横浜ゴムの企業情報
横浜ゴムは、東京都港区に本社を置く、自動車関連ゴム製品などを手掛ける自動車部品メーカーです。乗用車用タイヤは「ヨコハマタイヤ」としてさまざまなモデルを発売しており、国内シェアはブリジストン、ダンロップに次ぐ3位となっています。
タイヤ、ATG(アライアンスタイヤグループ=農業機械用や産業機械用など)、MB(マルチプルビジネス=ホース配管、工業資材、ハマタイト、航空部品など)、その他(ゴルフ用品など)の4つの事業を展開しています。
年収情報
平均年収618万円 / 自動車業界内の年収順位 9/19位
年収推移
自動車業界の平均年収 | 618万円 |
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推定生涯賃金 | 2億3090万円 |
年齢別年収シミュレーション
平均年齢 | 39歳 |
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平均勤続年数 | 15.7年 |
売上等の推移(直近3年間)
売上高推移
経常利益推移
- ※米国SEC基準会社・国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、税前利益を経常利益とみなします。
従業員数推移
事業戦略
事業方針
横浜ゴムは、2021年3月期を最終年度にする中期経営計画「GD2020」で、売上高7000億円、営業利益700億円(営業利益率10%)を目標に掲げています。
タイヤ消費財(一般消費者向けタイヤ)事業では、拡大が見込まれるプレミアムタイヤ市場をターゲットに高品質な製品の開発を行っています。欧州ではオールシーズンタイヤ市場に参入する予定です。タイヤ生産(産業向けタイヤ)事業では、オフハイウェイタイヤ事業の拡大と、北米を基盤としたトラック・バス用タイヤの拡大に取り組んでいきます。
生産拠点の拡大も図っており、一般消費者向けのタイヤの生産能力を2017年の722 t/日から2020年に873t/日にすることが目標。産業向けタイヤは2017年の555 t/日から2020年には701t/日に増強します。
他社との提携状況
横浜ゴムは、電子部品やカーナビゲーションなど製造販売する「アルプスアルパイン」(東京都大田区)と、乗用車用タイヤのセンサーを共同開発しています。2019年10月の東京モーターショーでは、タイヤ内部にセンサーを取り付けた「YOKOHAMA Intelligent Tire Concept」を発表。今後は、タイヤから得たデータをユーザーに送るシステムやアプリケーションの開発も進めていきます。
注力分野
横浜ゴムは、自動車業界の次世代トレンドであるCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)向け製品の開発に力を入れています。
2019年10月の東京モーターショーでは、タイヤをIoT化した技術や自動運転に対応する技術を発表。「YOKOHAMA Intelligent Tire Concept」は、タイヤ内部のセンサーが道路やタイヤ本体のデータを取得してクラウドに送り、タイヤと車体、ドライバーの通信端末、ロードサービス会社、ヨコハマタイヤ系列店などを連携することができます。
「Self Seal Concept Tire」は、タイヤ交換が難しい状況でパンクしても、一定の距離を走れる機能(走行持続性技術)を持っています。タイヤ内部には、突起物などが刺さっても空気漏れを防ぐ粘着性の高いシーリング材を使用しています。
自動車の軽量化に貢献する製品や高付加価値製品も開発しており、「Ultra Lightweight Concept Tire」は従来品に比べて約50%軽く、片手で持ち上げられます。「Silent Foam面ファスナー Concept Tire」は、タイヤの共鳴音を低減する吸収剤を面ファスナーに固定する技術を活用しており、タイヤ内部に機能部品を取り付けることが可能です。
2019年10月の東京モーターショーではこのほか、タイヤの側面に取り付けたフィン状突起によって空気の流れを変えるエアロダイナミクス技術も紹介。空気抵抗を減らすことができ、燃費の向上に貢献します。
技術動向
横浜ゴムは、「環境性能のさらなる向上+人、社会にやさしい」をテーマに、グローバルタイヤブランド「BluEarth」を展開しています。中でも「BluEarth GT AE51」は、新車装備タイヤとして乗用車メーカー各社に選ばれています。車線変更時のふらつきを低減した製品で、衝撃を受ける地面との接地面(トレッド面)には硬さを保つベルトカバーを採用。高速走行時に優れた操縦安定性を発揮します。下層には低燃費ゴムを配合した二層のトレッドゴムを使用し、高い燃費性能を実現しました。2019年5月にはマツダ「MAZDA3」やトヨタのハイブリッドカー「プリウス」に採用。9月にはマツダ「MAZDA2」とトヨタ「カローラ」、10月にマツダの新型SUV「CX-30」に新車装着タイヤとして搭載されました。
「BluEarth」の技術をSUV用に進化させた低燃費タイヤ「GEOLANDAR」も開発。「GEOLANDAR SUV」は、都市型で乗用車に近いクロスオーバーSUVをターゲットとしています。素材にはナノブレンドゴムを採用し、転がり抵抗を16%低減。走行時の騒音も従来品に比べて13%低減しました。ジグザク状で総長さを拡張した溝によって、高いウェット性能を発揮し、摩耗した場合でも溝が潰れにくくなっています
悪路にも対応した従来型のSUV用には「GEOLANDAR A/T G015」を展開。4本の太い溝を刻むことで排水性を高め、湿った路面でも高い運動性能を発揮します。材料には機能の異なる3種類のポリマーを使用しており、耐摩耗性と耐久性を向上させました。2019年4月に発売した「GEOLANDAR X-CV」は、悪路でも走行可能なハイパフォーマンス系SUV向け製品。高速性能と運動性能を重視しており、時速270kmのスピードや急な降雪にも対応します。
冬用タイヤである「iceGUARD」シリーズは、2018年にラインナップを拡充。冬用タイヤの吸水効果を精密に評価する新技術も開発しました。「iceGUARD 6」は氷上性能が高く、ブレーキをかけてから停止するまでの距離を15%短縮。内側に刻まれている溝は凍結路面や湿った路面としっかり接地し、ハの字に刻まれた細かい溝(サイプ)は各方面にエッジ効果を発揮します。外側の3つの溝が交差する部分の三角形の溝は、雪道を踏み固め、溝に入った雪を効率的に排出します。
2020年1月からは、日本で乗用車用オールシーズンタイヤ「BluEarth-4S AW21」を販売予定。転がり面には、センター部から左右斜め方向に広がる溝(V字ダイバージェントグルーブ)を取り入れて排水性を高めています。交差する溝は雪を踏み固める機能を持ち、雪上性能に貢献します。地面の乾湿や気温の変化に左右されにくく、タイヤ交換の必要がない利便性の高い製品です。
グローバル展開
横浜ゴムの2018年12月期の地域別売上高は、タイヤ事業では北米が1215億円、アジアが685億円、その他が691億円です。ATG事業は、北米が324億円、アジアが38億円、その他が324億円となっています。
タイヤ事業とATG事業であわせて、生産販売会社を米州に2ヶ所、欧州に1ヶ所、アジアに8ヶ所持っています。販売とマーケティングサポートを行う海外拠点は、米州は5ヶ所、欧州は12ヶ所、アジアは7ヶ所、オセアニアは1ヶ所あります。
このほか、タイにはタイヤの耐久テストの試験場を持っています。
会社概要
拠点一覧
横浜ゴムの拠点(研究開発・テストセンター含む)
国内拠点一覧 |
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海外拠点一覧 |
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関係会社一覧
横浜ゴムの関係会社一覧
- ㈱ヨコハマタイヤジャパン
- ヨコハマタイヤ コーポレーション
- ヨコハマ コーポレーション オブ ノースアメリカ
- ヨコハマタイヤ フィリピンINC.
- 杭州優科豪馬輪胎有限公司
- ヨコハマタイヤ マニュファクチャリング(タイ)
- 優科豪馬橡膠有限公司
- LLC ヨコハマ R.P.Z.
- 蘇州優科豪馬輪胎有限公司
- ヨコハマタイヤ マニュファクチャリングミシシッピ,LLC
- ヨコハマタイヤ マニュファクチャリングヴァージニア LLC
- ヨコハマ インダストリーズ アメリカズ INC.
他の完成車メーカー・部品メーカー情報
外資系自動車部品メーカー
- アメリカン・アクスル&マニュファクチャリング
- イリノイ・ツール・ワークス
- インフィニオンテクノロジーズ
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- 濰柴動力股份
- エバースペッシャー
- MRF
- マザーソン・スミ・システムズ
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- クーパー・スタンダード・ホールディングス
- クーパー・タイヤ・アンド・ラバー
- クノールブレムゼ
- クムホタイヤ
- グルーポアントリン
- ラインメタル・オートモーティブ
- コンチネンタル・オートモーティブ
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