日本特殊陶業、タイに自動車用各種センサの生産工場を新設

自動車用各種センサの需要拡大
日本特殊陶業株式会社は、自動車用各種センサの需要拡大に対応するため、タイに新しい工場を建設することを発表した。

新しい工場は、日本特殊陶業株式会社の製造販売法人であるタイNGKスパークプラグ株式会社(以下、タイNGK)の既存工場に隣接する土地に建設され、延床面積は約34,000平方メートル。生産品目は、既存工場で生産しているジルコニア酸素センサと温度センサに加え、新たに全領域空燃比センサも生産する予定である。

新工場は、2017年11月に着工し、完成次第、順次生産を開始する予定。2023年までに、タイNGKでのジルコニア酸素センサの生産能力を約2倍に、温度センサの生産能力を約2.5倍に引き上げることが期待されている。

燃費・排ガス規制強化に対応
昨今、世界各国で燃費・排ガス規制強化がますます厳しくなっており、特に欧州地域を中心に、新興国においても環境規制強化の動きが加速している。

こうした状況のなか、日本特殊陶業が提供する、排ガス中の酸素濃度を検出するセンサをはじめ各種センサの需要が拡大している。

新しい工場で生産される予定の「ジルコニア酸素センサ」は、排気ガスの空燃費コントロールに活用されるものであり、「温度センサ」は、排気温度をモニターすることで、排気系部品の保護や排気ガス後処理システムの最適制御に用いられ、排気ガスのクリーンや燃費の改善に役立つものである。さらに、「全領域空燃比センサ」は、専用のインターフェイスと組み合わせて制御することにより、排気ガス中の酸素濃度に応じた出力を得ることができる。

同社では、今後も、環境社会の実現に向けてグローバルでの生産体制を構築していく意向を示している。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

日本特殊陶業株式会社
https://www.ngkntk.co.jp/news/detail/001404.html