コンティネンタル、ルノーの新型セニックに48ボルトのハイブリッドドライブを供給

ルノーの2つの新型モデルに採用
コンティネンタルは、新しいルノー・セニックとグランド・セニック両モデルのディーゼルバリアントの1つに電気駆動を提供している。

「ハイブリッドアシスト」として提供されたシステムは、量産車で初めて、48ボルトのハイブリッドドライブを使用しており、燃料消費量と排出ガスを大幅に低減するために、技術により特にコスト効率の高いソリューションが示された。

このシステムは、従来のスタータジェネレータの代わりに、ベルトを介してエンジンのクランクシャフトを駆動する、6キロワット(一時的には10キロワット)の連続出力を持つ電気モータを使用。統合されたインバータを持つ電気モータは、ニュルンベルクにあるコンティネンタルの工場から供給されている。

コスト削減とCO2排出量削減を実現
2013年以来、コンティネンタルのエンジニアは、生産にあたり非常にコスト効率が良いため、中型車の魅力的な選択肢となるハイブリッドドライブに関して、ルノーと協働している。

これを達成するために、開発パートナーは、48ボルトで動作する低電圧ハイブリッド技術を使用した。これは、通常のハイブリッド車で使用され、300から400ボルトの間で動作する、かなり高価な高電圧技術とは対照的なものだ。

48ボルトのシステムは、大幅なコスト削減を実現しており、マイルドハイブリッドシステムによって、ルノーは、100キロあたり3.5リットルというディーゼルの結合された燃料消費量を目指している。

また、新しいセニックで、この車両クラスでは新しいベンチマークとなる、1キロメートルあたり92グラムまでCO2排出量を削減することを目指している。

これは、発電機として動作する電気モータが、制動エネルギーの大部分を電力に変換し、一時的に小さなバッテリーに格納されているため可能となるものであり、この電力は、その後、特に内燃機関を緩和するために使用することができる。このことはまた、48ボルトのドライブがディーゼルエンジンと組み合わせられた場合、特に都市交通において、窒素酸化物の排出量および排気微粒子が低減される理由でもある。

成長が期待される48ボルトドライブ
コンティネンタル理事会メンバーで、パワートレイン部門の責任者であるホセ・アビラ氏は、次のように述べている。
「我々は、我が社の革新的な48ボルトドライブの最初の顧客としてルノーを得ることができたことを誇りに思っています。ディーゼルおよびガソリン車のための量産開始は、ヨーロッパや、中国、北米などの市場のためのパイプラインです。」(プレスリリースより引用)

コンティネンタルは、48ボルトドライブの市場が今後数年間で大幅な成長を遂げることを予想しており、ハイブリッド電気自動車ビジネスユニットのヘッドであるルドルフ・スターク氏は、「2025年には、世界全体の新車の約5台に1台に、48ボルトのドライブが装備されるだろう。」と語った。

(画像はプレスリリースより)


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