GKN、BMWと電気四輪駆動のプログラムを拡大
中国市場向けプラグインハイブリッドに供給
GKNドライブラインは、中国市場向けのBMW X1のプラグインハイブリッドバージョンにeAxle技術を供給したことを発表した。このシステムは、プラグインハイブリッドBMW 2 Series Active Tourer 225xeで使用されているeAxleと同じ拡張性のあるシリーズである。
GKNドライブラインの最高経営責任者(CEO)であるフィル・スワッシュ氏は、次のように述べた。
「今回の中国におけるBMWグループの最新プログラムは、GKNの電気駆動システムが世界的にリーダーシップを取っていることを示すものです。i8スポーツカーからX1まで、我が社がBMWグループと行ってきた仕事は、電気AWDを備えた新しいプラグインハイブリッド車の開発パートナーとしての我が社の地位を反映しています。」(プレスリリースより引用)
プラグインハイブリッドスポーツカーから小型車向けへ
GKNの電動アクスルドライブを早期に採用したBMWは、パフォーマンスと効率を向上させた電気四輪駆動のプラグインハイブリッドスポーツカーを製造するために、この技術を使用した。現在は、新世代の小型車にGKNの電気駆動技術を採用している。GKNドライブライン、AWDとeDrive部門の事業部長であるピーター・モエルッグ氏は次のように説明した。
「自動車メーカーの進化するパワートレイン戦略では、主要テクノロジーの大量生産と、システム統合能力に重点を置いたサプライヤが求められています。我が社の実績あるドライブラインイノベーション体験、全輪駆動の専門知識、eAxleの生産能力の組み合わせによって、電気AWDの小型車を実現可能にしています。GKNのハードウェアとソフトウェアの専門知識は、将来のプラットフォームの開発をサポートしており、車両の電子アーキテクチャを効果的に連携させるために貢献しています。」(プレスリリースより引用)
このシステムは、イタリアのブルーニコにあるGKNの工場から供給されており、また、その技術の適用と開発作業は中国の上海における部門によって行われている。
軽量で高効率・高い耐久性
コンパクトカー向けでは、GKNの1速設計は12.5:1の伝達比を持ち、電気モーター速度を2段階で低減する。このシステムは、AWDモードで、従来の機械式AWDシステムよりも速い加速である、最大で時速125kmを達成するために、車両の純粋な電気モードに十分な2,000Nmと70kWの付加トルクと出力を生成する。軽量電動アクスルの重さはわずか20.2kgで、長さ457 mm、幅229 mm、高さ259 mmというコンパクトな寸法は、より小型の車両へのパッケージングと取り付けを容易にする。
ハイブリッド機能が不要な時は、電気機械的に作動されるドグクラッチにより、電気機械がドライブラインから切り離され、高速による損失を最小に抑える。ギアとベアリングの配置が最適化されており、最適な効率、NVH(騒音・振動・ハーシュネス)と耐久性を実現した。
▼外部リンク
GKN Driveline News
http://media-centre.gkndriveline.com/