コンティネンタルのインフォテイメントシステム、PSAグループの各モデルに採用
プジョー・シトロエン・DSの車両に搭載
コンティネンタルは、フランスの自動車会社であるPSAグループが、「プジョー」「シトロエン」「DS」ブランドの各モデルに、同社の新しいインフォテイメントシステムを搭載していることを、11月28日付のプレスリリースにて伝えている。
コンティネンタルのインフォテイメント&コネクティビティ事業ユニットの責任者であるJohann Hiebl氏は、次のように述べた。
「我々はGENIVIアライアンスの主要メンバーであり、このGENIVI準拠のシステムを量産し、車載用インフォテイメントの標準化を進めています。」(プレスリリースより引用)
最新オンライン情報の獲得や快適な電話接続が可能
ネット接続されたヘッドユニットは、同社の「常時接続」ビジョンをよく具現化しており、交通情報・天気予報・駐車情報・燃料価格などの様々な最新のオンラインサービスを運転手に提供。これらのサービスは、TomTom社製の正確な到着時刻予測ができるナビゲーションシステムに組み込まれている。また、運転手や乗客は、インフォテイメントシステムを無線LANホットスポットとしても使用でき、移動中の接続を維持するために携帯端末をヘッドユニットに接続することも可能だ。ヘッドユニットは、電子データ伝送システムを介して接続されていない場合に、車両のシームレスなクラウド接続を保証するためにモバイル機器のインターネット接続(テザリング)を使用することもできる。
さらに、ヘッドユニットによって、運転者はUSB経由でスマートフォンに接続し、Connectシステムのタッチスクリーンを使って快適に電話機を操作することができる。Bluetooth電話接続により旅行中も安全に電話をかけることが可能だ。システムは、Appleの「CarPlay」や「Mirrorlink」に対応しており、次のソフトウェアリリースでは、Android Autoなどにも対応される予定。
インフォテイメントの機能として、ラジオではデジタル音声放送(DAB)と従来のFM放送をシームレスにサポートしており、車両がDAB受信なしのエリアに入ると、接続されたヘッドユニットは自動的に対応するFMチャンネルに切り替わる。また、パーソナルメディアセンターやSpotifyなどの追加メディアソースも接続ができ、駐車中に動画を再生することも可能である。
タッチスクリーン操作や複数ディスプレイ制御も
新しいシステムは、先進のヒューマンマシンインタフェース設計が採用され、運転者は、タッチスクリーン・アイコンボタン・ステアリングホイール・音声コントロールを使用して、インフォテイメントシステムを制御できる。中国のDPCA(東風プジョー・シトロエン自動車)合弁事業では、PinYinの手書き文字認識システムを使用して装置を操作することも可能だ。また、PSA Connectの強力なプロセッサのおかげで、ヘッドユニットは複数のディスプレイを制御することもでき、例えば、第2ディスプレイが運転者をサポートするためのより詳細なナビゲーションビューをレンダリングすることが可能である。
PSA Connectシステムの機能範囲は、さらに拡大される予定であり、次世代のソフトウェアや車両では、より多くの機能が利用可能になるだろう。
前述のHiebl氏は、「例えば、様々な市場向けに、『ロケーションベースサービス』と呼ばれるその場所固有の機能を開発している。将来的にシステムは車両構造に深く統合され、インテリアカメラやダッシュカムとのリンクを通じて中央情報ハブになるだろう。」と説明している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
Continental Press Releases
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