ビステオンの最新技術センター、自動運転車両のための人工知能の開発を推進

物体の認識や意志決定に人工知能を活用
ビステオンは、同社がカリフォルニア州サンタクララに開設した、自動運転車両の人工知能の開発をリードする新しい技術センターについて、12月13日付けのプレスリリースで説明している。

ビステオンの画期的な自動運転車両プログラムは、車両の通り道にある物体を正確に検出して分類し、車両の動きを計画し、完全に訓練された走行制御システムをもたらす機械学習技術を適用している。

そのため、この技術センターでは、人工知能ソフトウェア・高度運転認識システム(ADAS)・深層機械学習における卓越性を開発するために、ビステオンのグローバル技術センターと緊密に協力し、自動運転へのアプローチを行っていく。

具体的には、業界初のコックピットドメインコントローラである同社の「Smartcore」を活用し、フェイルセーフな集中管理ドメインハードウェアを構築。

そして、アクセスしやすいオープンフレームワークとテスト・シミュレーション環境により、アルゴリズム開発者のイノベーションの可能性を広げる。さらに、将来の自動運転車両において、物体の検出、・分類・知覚・意思決定のために人工知能を応用する。

深層機械学習ソフトウェア開発に重点
ビステオンの社長兼CEOであるSachin Lawande氏は、次のように述べた。
「レーダーやカメラをベースとした最新の高度運転支援システムの多くは、自動車や歩行者、自転車などの物体について、自律走行に必要なレベルで正確に検出して分類することはできません。我々は、深層機械学習技術に基づいた革新的なソリューションが必要となる自律走行のために、ほぼ100%の精度を達成する必要があります。機械学習ソフトウェア開発に重点を置いている我が社のシリコンバレーチームは、自動運転技術イニシアチブの重要な部分となるでしょう。」(プレスリリースより引用)

シリコンバレーの技術センターは、様々な自動車メーカーやテクノロジー企業、スタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校の西海岸事務所の近くに位置しており、人工知能と機械学習に特化したエンジニアチームが配置される。そして、人工知能関連の業務に加えて、制御システムやローカリゼーション、ビジョンプロセッシングの提供し、ライブカメラデータの解釈、自律走行に必要な情報への変換に重要な役割も果たしている。

同社は、2018年に最初の自動運転のドメインコントローラプラットフォームを立ち上げることを目標にしている。

(画像はビステオン ホームページより)


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