デルファイ、CES 2017で完全統合型自動運転ソリューションのデモ走行を実施
Mobileye社と提携して開発
デルファイは、ラスベガスで行われるCES 2017において、Mobileye社とともに開発した、Central Sensing Localization and Planning（以下、CSLP）自動運転システムの実証走行を行うことを発表した。
デルファイ、サービス部門の副社長であるグレン・デ・ヴォス氏は、次のように述べた。
「カメラ・レーダー・LiDARなどの知覚センサー、自動車の経験、コンピューター処理のスピードという3つの要素によって、2019年までに無人走行車を提供するという目標において、ライバルから抜きん出てリーダーとなるでしょう。」（プレスリリースより引用）
一方、Mobileye社の共同創設者兼会長兼最高技術責任者のAmnon Shashua教授は、次のように述べている。
「デルファイと我が社のデモンストレーションでは、幅広いREMや運転施策強化学習のような高度な機能の多くが2017年に徐々にアップグレードされる間に、これまでの協働で達成したことを垣間見ることができます。」（プレスリリースより引用）
高度検出機能や深層強化学習機能など
CLSPシステムの特徴は、以下となっている。GPS接続がなくても車両の位置を10cm以内で知ることができる、ローカライゼーションおよびマッピング機能。複雑な車線分割や車線マークのないエリアを車がナビゲートするのに役立つ、空きスペース検出機能。360度の歩行者感知機能。より人間的な運転行動をして最善の道を決定する、パスおよびモーションプランニング機能。
また、全体的な形状によって車両を識別し、車が静止しているか駐車している場合は車輪の動きによって検出ができる、3D車両検出機能があり、これは、交差点に重要な横方向の車両検出が可能となるため、急角度の交差点を持つ都市の状況にとって重要となる。
さらに、両社は、次世代のヒューマンライクな「運転ポリシー」と同様に、次世代のセンサー融合技術の開発を続けており、このモジュールは、Ottomatika社の運転行動モデリングとMobileye社の深層強化学習を組み合わせて、複雑な都市シーンにおいて、他のドライバーや歩行者と調整するために必要な機能を創出する。
展示予定の先進技術
従来のパワートレインと電化を統合することにより、パワーと性能を保持したまま、将来の厳しい排出基準を手頃な価格で充足する、ガソリンとディーゼルエンジン用48ボルト・マイルド・ハイブリッドソリューション。センターインフォメーションディスプレイ（CID）とクラスタの両方で3D視聴体験を最適化する柔軟性を提供する、改良されたマルチレイヤディスプレイ（MLD）。
2017キャデラックCTSに搭載された、自動車の相互通信を可能にする先駆的なV2V技術システム。さらに、今回は、V2I（Vehicle-to-Infrastructure）アプリケーションが、自動車が交通標識や道路標識などのインフラストラクチャーとどのように通信するかを展示する。
単一の強力なコンピューティング・プラットフォームは、インフォテイメント・クラスタ・機能の安全性を示す複数のディスプレイを統合し、ドメインを強化して、豊かで滑らかなグラフィックスを備えた優れたユーザーエクスペリエンスを提供する。
衛星ADASアーキテクチャ付きの集中型ドメインコントローラにより、センサーは、スタイリングとパッケージングの柔軟性を最大70％向上させることを実現している。
また、OEMがOTA（Over-the-Air）アップデートを使用した消費者向け製品に先んじて、システムをアップグレードした、帯域幅を備えた車両アーキテクチャも展示する。
（画像はDelphiより）
▼外部リンク
Delphi Media Releases
http://delphi.com/