オートリブ、ボルボ・カーズを合弁会社を設立する最終合意に調印
保有権利は50%ずつ
オートリブは3日、ボルボ・カーズと、2016年秋に発表された意向表に基づいて、自律運転と運転手支援システムのためのソフトウェアを開発する合弁会社を設立したことを発表した。この合弁会社の名称は「Zenuity」で、自律的な運転ソフトウェアシステムのための成長するグローバル市場に新たに参入する予定である。これは、有力なプレミアムカーメーカーが、新しい高度運転者支援システム(ADAS)と自律走行(AD)技術を開発するために、ティア1サプライヤーと初めて協力するものだ。
今回発表された契約の一環として、オートリブは合弁事業に約11億スウェーデンクローナの投資を行うこととなったが、その大部分は初期の現金拠出であり、一定の資産も含んでいる。ボルボ・カーズは合弁事業に一定の資産を提供する予定であり、オートリブとボルボ・カーズは、合弁会社の権利を50%ずつ所有する。
また、合弁会社は、スウェーデンのイェーテボリに本社を置いて、ドイツのミュンヘンとアメリカのデトロイトで追加事業を展開する。従業員は、オートリブとボルボ・カーズから約200人が異動し、中期的には600人を超える計画となっている。関連する国々の当局からの承認が得られて、その他の終了条件を充足した後、2017年上半期に事業が開始される予定。
ADASやAD技術によるソリューションを提供
オートリブとボルボ・カーズは、ADASシステムの知的財産をライセンス化し、合弁事業に移転、この基盤から、新しいADAS製品とAD技術を開発していく。新会社は、まもなく自律運転技術を持つこととなる最初の運転者支援に関する製品を、2019年までに販売可能とする予定。この合弁会社の使命は、最新のADASやADのノウハウを使用して、今日と将来のために技術的最前線にある堅牢で柔軟なソリューションを作成することである。これは、豊富な経験と実際にテストされたソリューションを活用して、堅牢なソリューションで早く市場投入が達成される。
顧客は、モジュラーソリューションを備えたプラットフォームで柔軟に選択を行うことができる。この合弁会社は、ADの限界を継続的に押し進める先駆的ソリューションを提供し業界を形成することに、より力強く取り組んでいる。
オートリブは、第三者に販売される新会社のすべての製品に対する独占的なサプライヤーおよび流通チャネルとなるが、顧客または所有者に対して独占権はない。ボルボ・カーズは、このような製品を新しいジョイント・ベンチャーから直接調達する予定です。
以前の発表の通り、新会社の最高経営責任者にはDennis Nobelius氏が就任し、それぞれの取締役会によって統制され、独立した施設内で独立して運営されることとなっている。
(画像はオートリブより)
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