ビステオン、第2の「SmartCore」ドメインコントローラプログラムを開発

運転席における統合ドメインコントローラ技術
ビステオンは3日、業界をリードするコックピット・ドメインコントローラ技術である「SmartCore」における第2の主要な顧客向け車両プログラムを開発したことを発表した。

ビステオンは、インフォテイメントシステムや計器クラスタ、また、潜在的に他の機能を1つのシステムオンチップ(SoC)上で独立して動作させるAutomotive Gradeの統合ドメインコントローラアプローチを提供する唯一のサプライヤである。

同社は、2018年に、ヨーロッパの自動車メーカーに向けて、最初の「SmartCore」をベースとしたソリューションをスタートさせ、2020年には、「SmartCore」第2のプログラムをグローバルな車両プラットフォームに導入する予定。

ヨーロッパの自動車メーカーと協力
今回の「SmartCore」ビジネスは、ヨーロッパの自動車メーカーとのパートナーシップであり、計器クラスタとインフォテインメント機能を提供し、業界初の3Dディスプレイと拡張現実ヘッドアップディスプレイ機能を備えたハイエンドアプリケーションにまで拡張される。

ビステオンの社長兼CEOであるSachin Lawande氏は、次のようにコメントした。
「この第2の大きなビジネスウィンは、「SmartCore」が車載エレクトロニクスの増加するコストと複雑性を管理する実用的なソリューションであることをさらに実証するものです。我が社は、運転席スペースの電子制御ユニットの統合をリードし、この技術を車両に採用するために、いくつかの自動車メーカーと積極的な意見交換を行っています。」(プレスリリースより引用)

自律走行の実現へ
「SmartCore」アーキテクチャは、さまざまなコアと管理されたファイアウォールの仮想化によって、完全にスケーラブルでサイバーセキュアになっている。これにより、異なるレベルのASIL要件、つまり、最初のドライバ情報とインフォテイメントを持つ独立した機能ドメインが実現する。一方、将来のドメインは、個別に安全に動作するように追加できる。

前述のLawande氏は、次のように説明した。
「自動車メーカーにとって、『SmartCore』は、完全にスケーラブルで、無線でアップデートすることができる、費用対効果に優れた省スペースのコックピット・エレクトロニクス・ソリューションを提供するものです。運転者と乗客は、さまざまなレベルの情報へのアクセスを提供する、単一のシームレスなヒューマンマシンインタフェースによって強化された計器クラスタとインフォテイメント体験から恩恵を受けるでしょう。」(プレスリリースより引用)

「SmartCore」は、インフォテインメント・計器クラスタ・インフォメーションディスプレイ・ヘッドアップディスプレイ・高度運転者支援システム(ADAS)・ネット接続性を統合するように設計されており、自律走行への進化の基礎を提供する。

(画像はVisteonより)


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