デルファイ、無線ソフトウェアの大手プロバイダMovimento社を買収
無線により迅速なアップデートが可能
デルファイ・オートモーティブは4日、自動車業界のあらゆる分野でソフトウェアとサービスがますます重要な役割を果たしていることから、自動車分野に向けた無線(OTA)ソフトウェアのライフサイクルとデータ管理を扱う大手プロバイダ、Movimento社を買収したと発表した。
その無線機能は、エンドユーザーにソフトウェアアップデートの容易さと利便性を提供するとともに、新しい特徴と機能性を瞬時に車両に追加することを可能にし、自動車メーカーの保証を強化しサービスコストを削減する。
デルファイ・オートモーティブの社長兼CEOであるケビン・クラーク氏は、次のように述べている。
「Movimento社の買収により、車両接続がますます普及するにつれて、業界をリードするエンドツーエンドのシステムおよびソフトウェアプロバイダとしてのデルファイの地位が強化されます。Movimento社の無線機能は、昨年我が社が買収したControl-Tecの機能と完全に調和しており、我が社は、大きなデータを活用して、包括的な製品強化とサービスコスト削減を顧客に提供します。」(プレスリリースより引用)
高度な無線車両ソフトウェアを提供
ミシガン州に拠点を置くMovimento社は、世界中の顧客のオペレーションをサポートし、シリコンバレーで無線とクラウド技術の開発を行ってきた。これにより、高度な車載サイバーセキュリティ検証機能とともに、スケーラブルな車両ソフトウェア・エンジン制御ユニット(ECU)プログラミング・無線ファームウェアと機能のアップデートがもたらされ、常に健全で安心のソフトウェア環境が確保される。
Movimento社の技術により、ソフトウェア設計が簡素化されるため、単一のゲートウェイクライアントが、インフォテインメント・高度な安全性と自動運転・エンジン制御など、複数のドメインにわたって設定された、車両のファームウェア・ソフトウェア・機能をアップデートすることができる。
アクティブセーフティ強化や自動運転実現へ
デルファイのシステムとソフトウェアの専門知識をControl-Tecのデータ分析やMovimento社の無線サービスと組み合わせることで、自動車性能データ・ユーザー行動データ・メンテナンス・システムアップグレード・モビリティサービス・サードパーティの付帯サービスを管理できる、業界をリードするエンドツーエンドの接続車両プラットフォームを顧客に提供することが実現される。前述のクラーク氏は、次のように説明した。
「無線機能は、次世代のアクティブセーフティや自動運転、オンデマンドの自動化されたモビリティに必要です。Movimento社の技術によって、デルファイのCSLP(Centralized Sensing Localization and Planning)ソリューションが、ライフサイクルを通しての革新とともに継続的にアップデートできるようになります。」(プレスリリースより引用)
(画像はDelphiより)
▼外部リンク
Delphi Media Releases
http://delphi.com/