タカタ、エアバック問題の刑事責任認め米司法省と合意
10億ドルの和解金
自動車用エアバッグの大手サプライヤーであるタカタは14日、アメリカ司法省と「インフレーター」性能検証試験をめぐる報告の不備について、米国司法省との司法取引に合意したと発表した。今回の合意によりタカタは、有罪を認め罰金2,500万ドル、事故の被害者らへの補償基金の設立に1億2,500万ドル、自動車メーカーへの補償基金の設立に8億5,000万ドルの合計10億ドルを支払うことになる。
これに加えて、タカタは今後、コンプライアンス体制を強化することで、法令上および倫理上の義務を遵守しているかを監視して、独立機関の監視受け入れが義務付けられる。
徹底した再発防止を実施
タカタの会長兼社長である高田重久氏は次のようにコメントしている。「合意は欠陥エアバッグ問題の決着に向けた重要な一歩であり、タカタへ投資するスポンサー選定においても重要な節目となる。今回の問題によりご心配をかけたことについてお詫びします。徹底した再発防止と内部統制の強化を実施していく。」(ニュースリリースより引用)
タカタは、全ての消費者に対して市場措置の対象車の確認をお願いしていくと同時に、今後も自動車社会の安全を最優先として取り組んでいくことを表明している。
(画像はタカタ ホームページより)
▼外部リンク
タカタ ニュースリリース
http://www.takata.com/pdf/20170114JP.pdf