ジョンソンコントロールズ、アメリカにおけるバッテリー生産能力を拡大

国内製造施設に多額の投資
世界最大の自動車用バッテリーサプライヤーであり、リサイクルを取り扱うジョンソンコントロールズは、アメリカにおいて、バッテリー製造能力を増強するための投資を行うことを発表した。

同社は、アフターマーケットサービスと供給能力を強化するために、アメリカ国内の既存施設に対して、4億5000万ドルの投資を行う。

これまでに発表された投資内容は、ミズーリ州セントジョセフとデラウェア州ミドルタウンを含む4つの施設の拡張を主な目的とした、アメリカ国内市場向けの吸収性ガラスマット(AGM)製造能力の増強に2億4500万ドル、オハイオ州トレドにおけるAGM生産を2倍以上にするのに1億ドル、デラウェア州ミドルタウンで製造能力を追加するための5000万ドル、となっている。

さらに、今回、8つの工場の生産能力を2017年に1000万個まで増加するための、追加資金5000万ドルが発表された。

ジョンソンコントロールズ・パワー・ソリューションの社長であるJoe Walicki氏は、次のようにコメントしている。
「車両の安全性と利便性が向上するにつれ、バッテリーの電力需要は増加しており、稼動中の車両台数は増加し続けています。昨年だけでも、アメリカのバッテリー交換市場は8%成長しました。」(プレスリリースより引用)


スタートストップ技術を搭載したバッテリー
アフターマーケットの需要に加えて、アメリカでは、燃費効率のよいスタートストップ技術の採用が加速している。2020年までに、アメリカの自動車メーカーによって製造された新車のほぼ半分には、AGMバッテリーで最も有効に機能するスタートストップが装備される。

Walicki氏は、これらの投資を加速することで、現在および将来の顧客のニーズに対応するための製造能力をさらに増強する計画であることと、これらの計画を実行する上で不可欠な役割を果たしている従業員について、次のように言及した。
「アメリカではバッテリー事業で5200人以上を雇用しており、10人中8人は高度に熟練した製造業に従事しています。強力な製造拠点は強力な経済の基盤であり、我が社は、輸送とエネルギー貯蔵の将来においてアメリカの産業を発展させる技術に引き続き投資していきます。」(プレスリリースより引用)


(画像はJohnson Controlsより)


▼外部リンク

Johnson Controls News
http://www.johnsoncontrols.com/