GKNドライブライン、ジュネーブモーターショーで車載ドライブライン技術を展示

新型生産車両の74%に採用
GKNドライブラインは、2017ジュネーブモーターショーで、等速ジョイントのサイドシャフトシステム・プロペラシャフト・全輪駆動トルク管理ソリューション・eDrive技術などの展示を行った。こうした技術は、2017ジュネーブモーターショーで発表された新しい生産準備モデル車両の74%に供給されている。

同モーターショーで発表された最速の後輪駆動スーパーカーのうち2台は、優れたドライブライン効率と最小限の部品パッケージング要件を提供する、GKNの先進軽量リアシフトシャフトによって、駆動されている。

また、新型BMW i8 プロトニック・フローズンブラックエディションは、GKNが提供する、今までの流れを変えるような前輪駆動2速eAxleを備えている。この革新的なマルチスピードのeDriveは、27kgという重量と97%の効率を誇るパッケージで2800Nmのピーク駆動トルクを提供している。

ダウンサイジングや操作性・安定性の向上に貢献
GKNドライブラインのフロントサイドシャフトは、新しい2つのプレミアムモデルの4輪駆動モデルに供給されており、また、SX6等速ジョイントは新しいスーパーミニに採用されている。

このSX6ジョイントには、GKN独自の「Countertrack」テクノロジーによる、パッケージのサイズを縮小し効率を上げるためのボールトラックセットを備えており、達成できる高い操舵角は、車の操縦性を改善するのにも役立っている。

電子トルクマネージャー(ETM2)のリミテッドスリップ差動システムは、高級SUV・高級ステーションワゴン・プラグインハイブリッドなどの高性能バリエーションを含む、新しいモデルの様々な用途に合わせて供給される。

ETM2システムは、アクスル間またはアクスル差動間のアクティブなトルク分配に革新的なソリューションをもたらすものであり、車両の安定性を高め、ドライバーの要求と個々の車輪で利用可能なグリップ量の両方に継続的に適応する。

世界の車載ドライブラインシステムをリード
さらに、独自の高性能ツインクラッチ付きトルクベクタリングシステム「Twinster」は、レンジローバーイヴォーク、ランドローバーディスカバリースポーツ、フォードフォーカスRS、そして様々なゼネラルモーターズの車両など、新型のロードカーに供給される。一方、完全な全輪駆動システムをメーカーに供給するというGKN独自の専門知識は、全く新しいSUVに採用されている。

GKNドライブライン、エンジニアリング・テクノロジー担当上級副社長であるRay Kuczera博士は、次のように述べた。
「世界の自動車メーカーの90%以上が、ドライブライン技術を設計・開発し供給していますが、今年のジュネーブショーで発表された新型車には、幅広い車載アプリケーションに対応した我が社の技術が搭載されています。高性能で巧みにパッケージ化されたドライブシャフトから革新的な全輪駆動のディスコネクトと高性能のトルクベクタリング・ソリューションに至るまで、GKNは世界の車載ドライブラインシステムをリードしています。」(プレスリリースより引用)


(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

GKN Driveline Press Releases
http://www.gkn.com/