ビステオン、Auto Shanghai 2017で最新コックピットエレクトロニクス技術を発表
次世代インフォテインメントプラットフォームなど
ビステオンは、4月19日から23日まで上海で開催されるInternational Automobile Industry Exhibition 2017(以下、Auto Shanghai 2017)において、接続された自動車の最新技術について出展することを発表した。ビステオンは、急速に成長するコックピットエレクトロニクス部門に特化している唯一のTier 1サプライヤ。
同社の展示のハイライトは、サードパーティの開発者が簡単にアプリケーションを作成できるようにし、サイバーセキュリティとOTA機能を内蔵した革新的な次世代インフォテインメントプラットフォーム「Phoenix」である。
PhoenixはHTML5に基づき、JavaScriptベースのアプリケーションプログラムインターフェイス(API)を提供しており、ソフトウェア開発キット(SDK)とソフトウェアシミュレーションを提供する、アプリケーションの開発を容易にする車載用インフォテイメントシステムとなっている。
完全自律運転に向けたコックピットソリューション
その他の展示には、3次元・全デジタル化・ハイブリッドデジタル/アナログ・カメラ付きクラスタなど、最新の大型高解像度ディスプレイを持つ計器クラスタがある。これは、消費者との主要なインターフェイスとなるもので、これによって、全デジタル化されたコックピットが現実のものとなり、新しいモビリティモデルと自律的な運転の進化が促進される。二重OLED(有機発光ダイオード)ディスプレイと、視野角に基づいて異なる内容を表示するデュアルビューディスプレイ(ドライバーのためのナビゲーションや乗客のためのビデオなど)などを備えた情報ディスプレイも展示される。
また、1つのSystem on Chip(SoC)上で複数の機能を独立して動作させることで、車載エレクトロニクスのコストと複雑性の増加に対処する、「SmartCore」と呼ばれる業界初の自動車グレード統合ドメインコントローラアプローチも発表する。
SmartCoreは、インフォテインメント・計測器クラスタ・インフォメーションディスプレイ・ヘッドアップディスプレイ・アドバンストドライバーアシスタンスシステム(ADAS)、および接続性を統合し、自律的な運転の基盤を提供する、費用対効果の高いスペースを節約したコックピットエレクトロニクスソリューションを提供するもの。
そして、開発中の革新的な自律型車両プログラムや、車両の経路内の物体を正確に検出して分類し、車両の動きを判断する機械学習技術を適用した、完全に訓練された走行制御システムにつなげるアプローチについても紹介されることとなっている。
世界最大の自動車市場である中国
ビステオンの社長兼CEOであるSachin Lawande氏は、次のようにコメントした。「中国は世界最大の自動車市場であるばかりでなく、我が社にとっても最大かつ急速に成長する市場です。Auto Shanghai 2017は、我が社が自動車の安全性、安全性、運転経験の向上を促進し、モビリティの将来性をどのように変えているかを実証するのに理想的な場です。」(プレスリリースより引用)
また、ビステオン中国のマネージングディレクターであるLuke Lu氏は、次のように述べた。
「ビステオンは、中国の自動車メーカーにとってドライバーの安全性と利便性を向上させる革新的なコックピットエレクトロニクスソリューションを提供する最前線にいます。テクノロジーに重点を置いた企業として、中国市場には一般車からハイエンドまで、すべての車両セグメントに最新の革新的な製品を提供することに全力を注いでいます。」(プレスリリースより引用)
(画像はVisteonより)
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