イートン、車載電子システム用の高電流パワーインダクタ「HCM1A」の製品ラインを発表

エンジンルームの厳しい条件に耐用
イートンは27日、自動車の電子照明・パワートレイン・インフォテインメント・テレマティクスシステムのための高電流パワーインダクタ「HCM1A」の製品ラインを発表した。

これは、輸送メーカーの電子システムのための電力と熱処理の要件に適合するように設計されたものである。

HCM1Aインダクタの材料である合金粉末は、車両のエンジンルームに起こるストレスに耐えられるように作られており、DC-DCコンバータ・電圧レギュレータ・バッテリ駆動システム・マルチフェーズレギュレータおよびポイントオブロードモジュールに高い信頼性を提供する。

イートンのグローバル製品マネージャーであるSteve Subiry氏は、次のように述べた。
「自動車のエンジンルームは環境問題を抱えており、自動車メーカーは、使用部品がその要求に適応するように保証することを望んでいます。Automotive Electronics Council(AEC)のコンポーネント技術委員会は、車載電子部品の信頼性の指標であるQ200基準を定めており、HCM1Aの製品ラインは、この基準に適合するように設計されています。」(プレスリリースより引用)

信頼性の基準に準拠
エレクトロニクスの自動車システムへの統合が進むにつれて、厳しい条件下でも信頼性の高い電力管理を提供する必要性が増加している。自動車メーカーは、長期にわたる信頼性を保証するために、広い温度範囲・腐食条件・ノイズ・電磁妨害(EMI)・ショックに耐える部品を求めている。

HCM1Aインダクタの構造に使用される材料は、熱老化の影響に耐え、信頼できる電子システムを提供するために腐食から保護するように作られたもの。イートンのソリューションは、高い電流容量・高い電力密度・低いコア損失・磁気遮へいを提供し、自動車エンジンルームにおける他のデバイスへのEMI効果を低減している。

そして、HCM1Aインダクタは、AEC-Q200自動車グレード1に準拠しており、コンポーネントを安全に動作させることができる最小および最大周囲温度の範囲として、マイナス40度~125度を規定している。

悪影響を与えるノイズを低減
HCM1A製品ラインが持つ低いコア損失性能は、より洗練されたデジタル制御および直流(DC)モータを備えたエンジンルームで使用される入力および出力フィルタリングアプリケーション用に設計されている。

これらのモータは、隣接する電子システムの性能に悪影響を及ぼす可能性のあるエンジンコンルームにノイズを発生させるが、HCM1Aコンダクタを備えたフィルタは、このノイズを低減するように設計されている。

HCM1A製品ラインは、3ミリメートルからの様々なサイズとコンパクトな高さを備えた表面実装パッケージを提供しており、様々な仕様と設計要件を満たす7つの異なる部品番号がある。

(画像はEatonより)


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