オートリブとボルボ・カーズの合弁会社「Zenuity」が事業開始
ADAS製品とAD技術を開発
オートリブは18日、同社とボルボ・カーズの合弁会社であるZenuityが事業を開始したことを発表した。高級車メーカーが、高度ドライバーアシストシステム(ADAS)と自律走行(AD)技術を開発するために、Tier1のサプライヤーと提携したのは初めてである。
オートリブの会長兼CEOであるJan Carlson氏は、次のように述べた。
「Zenuityは、自律的な運転のための世界をリードする堅牢なソリューションを提供することを可能にします。自動車安全システムの世界的リーダーであるオートリブとプレミアムカーメーカーであるボルボ・カーズの経験を組み合わせることで、現実の道路状況で乗員のニーズを満たすソリューションを確実に実現できます。」(プレスリリースより引用)
両社の知的財産・ノウハウ・人員を統合
オートリブは、合弁事業に対し、初期資金や知的財産、ノウハウ、人員を含む約11億スウェーデンクローネを投資し、ボルボ・カーズは、知的財産、ノウハウ、人材を合弁会社に提供する。合弁会社の資本については、オートリブとボルボ・カーズが50/50で所有権を持つ。ボルボ・カーズの社長兼最高経営責任者であるHakan Samuelsson氏は、「Zenuityが事業を開始することで、このエキサイティングな技術の提供に一歩近づく。」とコメントした。
さらに、ZenuityのCEOであるDennis Nobelius氏は、次のように語った。
「これまで9ヶ月にわたり、我々はZenuityを始動させるための準備をしてきました。Zenuityに対する自動車メーカーの関心は、当初から非常に高まっており、次世代のより安全でより自動化された自動車の開発リーダーであることを嬉しく思っています。」(プレスリリースより引用)
最新技術による堅牢で柔軟なソリューション
Zenuityは、スウェーデンのイェーテボリに本社を置き、ドイツのミュンヘンとアメリカのデトロイトで事業を展開している。当初の従業員は、オートリブとボルボ・カーズから移動と若干の新規採用者で300人ほどとなり、今後、600人を超える予定となっている。オートリブとボルボ・カーズの両社は、ADASシステムの知的財産を合弁事業に移転し、この基盤から新しいADAS製品とAD技術を開発し、2019年までに最初のADAS製品を販売する計画である。
Zenuityの使命は、豊富な経験と実証されたソリューションを活用し、最新のADASとADのノウハウを使用して、今日と将来のために技術的最前線にある堅牢で柔軟なソリューションを作成することである。また、市場にタイムリーに提供されるモジュール式ソリューションを備えたプラットフォームに基づいて選択する柔軟性を、顧客に提供する。
(画像はAutoliv より)
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