ネクステア・オートモーティブ、ステアリングシステムのサイバーセキュリティを強化

システムレベルの多層サイバーセキュリティ
ネクステア・オートモーティブは、悪意のある侵入や未確認のステアリングコマンドから保護するため、市場をリードするサイバーセキュリティ技術を使用してステアリングシステム製品を強化している。

ネクステア・オートモーティブ、技術部門と戦略部門のチーフオフィサーであり、グローバル・エンジニアリング担当上級副社長であるFrank Lubischer氏は、次のように述べた。
「我々は、現代の車両にとって最も安全なステアリングシステムを提供しており、今後10年間で広く利用できる技術の準備もしています。安全に欠かせないシステムとして、ステアリング技術のセキュリティは最優先事項です。我が社のOEMパートナーは車両レベルでサイバーセキュリティを組み込んでいますが、システムレベルでの多層サイバーセキュリティを統合することで、次のステップへの安全性を確保します。」(プレスリリースより引用)

これらのサイバーセキュリティ技術は、特別に設計された半導体レベルのハードウェアモジュールと、ステアリングシステムと他の車載または外付けコントローラとの間の情報およびコマンドフローを識別し認可する多層レベルの暗号ソフトウェア構造で構成されている。

先進エレクトロニクスに対応するセキュリティ技術
ネクステア・オートモーティブでは、ADASと自動運転が、個々のモビリティと最終的に社会にもたらした莫大な利益について理解している。しかし、新たな問題として、自動車が、自動化された運転・インターネット接続・V2X通信を可能にする先進のエレクトロニクスを導入するにつれて、遠隔ハッキングの影響を受けやすくなる。

Lubischer氏は、次のように説明した。
「我々は、卓越したエンジニアリング文化と、深い専門知識、系統的なシステムエンジニアリング手法を組み合わせました。安全性や信頼性、効率性における高い評価を維持しながら、高度なドライバーアシストと自動運転機能を備えた製品を迅速に開発しています。」(プレスリリースより引用)

ネクステア・オートモーティブは、業界初の電動パワーステアリング(EPS)システム開発者の一人として、意図されたアプリケーション内で、ソフトウェアとハードウェアの互換性と完全性を確保するための設計を数多く発表してきた。

さらに、同社のサイバーセキュリティ技術は、電気アーキテクチャ4.0を使用して、真のステアリングコマンドを効率的かつ正確に検証し、マルチ車両アプリケーションをサポートするように構築された。

最新の自動運転用製品を開発
同社は、ロードホイールとステアリングホイールの機械的な連結を解放したステアバイワイヤ技術を利用し、「Steering on Demand」と「Quiet Wheel Steering」という最新の自動運転製品を実現した。

「Steering on Demand」は、ドライバーによる運転と自動運転制御の間の移行を可能にする一方で、カスタムされたドライビング体験のための、スポーツ・快適性・手動オーバーライドモードも提供する。「Quiet Wheel Steering」は、車両が自動での方向変更を完了した時のハンドルの回転を防止する。

Lubischer氏は、同社が顧客の車両システムとシームレスに統合した製品や基礎技術を設計し、さらなるセキュリティ層を提供しているとし、「サイバーセキュリティと冗長コンポーネントのベストプラクティスを実装することで、『セーフティネットが常時作動』という状態を実現している。」と説明した。

(画像はNexteer Automotiveより)


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