Plastic Omnium、中国で国内自動車メーカー用の部品製造を拡大
2021年には収益が13億ユーロに
Plastic Omniumは、中国上海で開かれた「上海モーターショー2017」に3回目となる出展を行い、中国での発展と、2021年には収益が倍増し13億ユーロに達すると予測される世界最大の自動車市場において、成長を達成する能力を実証した。2007年に中国に進出したPlastic Omniumは、2016年には、26の生産拠点と5,100人の従業員を保有して、中国市場において6億4,000万ユーロの収益を記録した。
同社の堅実な成長の見通しは、市場シェアの獲得や、中国国内の自動車メーカーとともに発展してきたこと、革新的な製品の増加を基調としたものである。成長のための計画は、包括的な産業ネットワークと拡張された研究開発力によって支えられている。
外装部品と燃料システムを生産
Plastic Omniumは現在、中国において、外装部品で22%の市場シェア、燃料システム2%を占めており、2021年までに車体外装部品では26%、燃料システムでは16%のシェアを獲得する予定である。同社は、中国の自動車メーカー18社用の自動車部品および部品を開発、供給しており、中国での売上高における中国自動車メーカーの割合は、2017年は15%であったのが、2021年には倍増の30%となることが期待される。
また、厳しい環境基準の遵守と新しいエンジンの開発によって、電気自動車のレンジを改善し排出ガスを削減するために設計された、軽量化と空気力学の革新の成功は、中国国内および世界で実証されている。
空気力学スポイラーとテールゲートのための5つのプログラムが量産され、8つ以上のプログラムが開発中である。同社は、中国の自動車メーカーNextEVと、電子的な車体部品のすべてを製造するという契約にサインをした。初めてとなる充電式ハイブリッド用高圧タンクの生産は、2017年末に開始する予定である。
2つのR&Dセンターで開発能力を増強
Plastic Omniumは、瀋陽・北京・上海・武漢・広州・重慶という6つの主要製造工場群において、26の生産工場を持っており、重慶では、現代の燃料システムを生産する工場を2017年6月に稼動させる予定である。また、500人のエンジニアと技術者を雇用して、2つのR&Dセンター、外装部品用の上海にあるセンターと、燃料システム用の武漢にあるセンターにおいて、100以上の新しいプログラムの開発を行っている。
さらに、同社は中国における開発能力を増強しており、武漢において2018年の第2四半期に稼動する予定である燃料システム用の新しいR&Dセンター兼テストラボに、投資を行っている。この新しいセンターは、中国における6つの燃料システム工場を補完している。
(画像はPlastic Omniumより)
▼外部リンク
Plastic Omnium News
https://www.plasticomnium.com/