ボルグワーナー、ハイブリッド車と電気自動車向け高性能キャビンヒーターを開発

廃熱が少ないハイブリッド車や電気自動車に対応
ボルグワーナーは2日、ハイブリッドおよび電気自動車の増加によってもたらされる課題に取り組むため、廃熱に依存しないヒーターのソリューションとして、高電圧正温度係数(PTC)キャビンヒーターを開発したことを発表した。

高度で軽量なソリューションは、滑らかな空気の流れと最高の快適性を提供しながら、キャビンを静音で急速に暖め、フロントガラスを迅速に除霜する。さらに、このコンポーネントの設計には、車両内の温度条件下で確実な動作を保証するために、いくつかの優れた安全機能が含まれている。

ボルグワーナー、エミッション&サーマルシステムのゼネラルマネージャーであるJoe Fadool氏は、次のように述べた。
「利用できる廃熱が限られている場合、それでキャビンを暖めることは困難であるため、高電圧キャビンヒーターを採用しました。世界中の自動車メーカーが目標を達成できるように特別に設計されているため、我が社の効率的な暖房技術は、安全で快適で臭いのないキャビン環境に最適なソリューションを提供します。ボルグワーナーでは、現代の自動車の効率を高めて環境を維持するために、あらゆる種類の推進システム用の革新的なソリューションの開発に常に取り組んでいます。」(プレスリリースより引用)

安全で優れたエネルギー管理
ボルグワーナーの高電圧PTCキャビンヒーターは、暖房・換気・空調(HVAC)システムの一部として、高速コントローラーエリアネットワーク(CAN)インターフェースを介して制御され、送風機からの気流の温度を上昇させるように設計されている。

そして、セラミックPTC部品は、低温で電気抵抗が非常に低いという特徴があり、完全な電流フローと高熱伝導を実現している。一方、高温では効果が逆転し、セラミックストーンの抵抗の増加により電気の流れを遮断することで、放出される熱がより少なくなる。これは、望ましい制御を提供すると同時に、過熱を防止する基本的な安全機能としても機能する。

追加の安全機能には、高電圧に対する最大限の保護のための密閉ヒーターロッドが含まれる。密閉されたヒーターロッドと組み合わせることで、エアーヒーターのフィン設計は低圧降下を容易にし、送風機を低速で作動させることができ、穏やかな空気の流れと静音が提供される。

ヒーターロッドとフィンのデザインの組み合わせは、PTCヒーターで業界初のデュアルゾーン機能で、ドライバーと乗客の個々の温度を正確かつスムーズに制御し、シングルゾーンヒーターによる廃棄物を低減する。

高度な技術による製品を提供
ボルグワーナーは、電動モーター・トランスミッション・パワーエレクトロニクス・熱管理という5つの主な技術セグメントのうち4つをカバーしており、このPTCキャビンヒーターは、電気駆動車用の幅広い製品の一部である。

同社は、すでに電気駆動モジュール(eDM)や高電圧ヘアピン(HVH)電動モーターなどの製品を車両メーカーに供給している。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

BorgWarner Press Releases
https://www.borgwarner.com/